続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメンとスタミナ丼の店 鉄人 直成」【渋谷】

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 ◎「ラーメン」六五〇円

 …昨晩は、雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろうと思ったが、思いの外に早く、
  十九時半に仕事を終えて池袋を出る頃には、結構な勢いで降っており、
  満員電車に揺られて埼玉へと戻って来れば、道路は雪で覆われ、革靴では歩き辛い程。
  靴底に溝が無い革靴の為、滑って滑って仕方が無い。
  「浅田ナニだよ!」と突っ込みたくなる…。
  一晩明ければ、道路はツルツルに凍り、益々、イナバウアーをしそうに成る。
  今朝は何時もより早く起き、電車の遅延を見越し、渋谷へと出掛ける。
  集合時間の三〇分程前に到着するつもりで電車に乗車するも、気付けば一〇分一寸前。
  本当、東京の電車は不測の事態に頗る脆弱だ…。
  朝一から、ピリピリとする雰囲気の中、仕事に取り掛かる。
  十三時に成り、昼休憩の指令が出、渋谷の雑踏を彷徨う。
  何とは無しに、文明の利器・携帯電話で近くのラーメン店を検索してみる。
  すると、何と、「二郎」系のラーメンと、スタミナ丼の両方を提供する店が在ると言う。
  こんな、夢の様な組み合わせは無いだろう。
  此の悦びを表現するとすれば、座り小便をして馬鹿に成って、明後日の方向に飛んで行きそう…。
  うん、相変わらず、喩えが分かり辛い。
  其れは兎も角、四人して店に着けば、行列も無く、テーブル席も有ると言うので、
  店外の券売機で食券を購入して入店する事にしよう。
  「二郎」系ラーメンとスタミナ丼のどちらにしようかと一瞬悩むも、矢張り、ラーメンは魅惑的。
  勿論、スタミナ丼も此の上無く素敵だ。
  「ラーメン」の食券を購入し、テーブル席に通され、食券を手渡すと、
  野菜、脂、大蒜が無料で増す事が出来ると言い、粋な計らいに気を良くする。
  当然、「全増しで」と御願いし、出来上がる迄、愚痴を零し乍ら待つ。
  一〇分程で丼が運ばれて来るが、見た目は、何ちゃって「二郎」。
  亜流の亜流と言った感じだが、まあ良かろう。
  先ず、卓上の蓮華を手に、プースーから頂こうかしらね。
  「二郎」っぽい甘辛さを醸し出そうとしているが、甘目の方が勝っているだろうか。
  昨今、「二郎」系が増殖しているが、本家を凌ぐ程の店は一握りだろう…。
  プースーは先ず先ず、次は野菜の山に取り掛かる。
  卓上のラーメンダレをドレッシング感覚でぶっ掛けて頂けば、野菜の量は中々のもの。
  野菜を増すと、三〇〇グラムが五〇〇グラムに成ると言う旨が記されている。
  茹で加減も及第点で、割りと好きな食感。
  食べても食べても麺が出て来ず、暫く野菜を食べた記憶が有る…。
  漸く、埋もれる様にして麺が顔を覗かせれば、太目の平麺で、縮れが効いている。
  味はと言うと、市販の生ラーメンの様な味わいが感じられ、小麦の風味を堪能出来る感じではない。
  モッチリ感は其れなりに有るが、余り印象には残らない様に思う。
  背脂は、丸でとろろか酒粕かと見紛う思う程で、プースーに溶け出してコッテリ感が増す。
  刻み大蒜も溶け出し、刺激的な味わいへと変化する。
  具の叉焼は薄っぺらで心許無く、麺麻は街の中華屋のラーメンの様な味わい。
  別段、悪くはないのだが、まあ、こんな所か…。