◎「ラーメン」七五〇円+「皮ワンタン」一〇〇円
…毎晩、浅い眠りに悩まされ、熟睡出来ていない事で御馴染みの僕です。
と言う訳で、昨晩も御多分に洩れず、そうだ。
午前零時前に寝床に入り、「ケータイ国盗り合戦」の「じい争奪戦」を半分寝乍ら行い、
午前一時前に力尽きて寝入るのも束の間、枕元でけたたましく携帯電話が騒ぎ立てる。
久し振りの緊急地震速報に、普段の寝起きの悪さは何処へやら、パッと目が覚める。
地震が来ると身構え、寝床で息を潜める様にジッとしているが、一向に何も起こらない。
何なんだ!
遂に、気象庁をも巻き込んだ、国家ぐるみでの安眠妨害か。
テレヴィヂョンを点けて確認すれば、銚子で震度一だと。
其の程度の地震で叩き起こされた後は、数分間、気分が昂ぶって眠れず、
急な便意に見舞われ、如何して、夜中の二時に雪隠に籠もらねば成らないのか…。
そんな具合じゃ、勿論、朝の寝起きも良い筈が無い。
外は雪の気配で、寒々しく、布団から出るのも億劫だ。
駅迄の道程を傘を差して出掛ければ、傘を差すのが下手なので、雪が吸い付く様に背広に纏わり付き、
駅に着けば、背広も鞄も真っ白で、こんな酷いのは、周りを見渡しても僕だけだ…。
雪を払い、埼京線、武蔵野線、総武線を乗り継ぎ、津田沼へと辿り着く。
黙々と仕事に没頭し、十三時に昼御飯を摂る事にする。
こんな寒い日は、熱熱のラーメンを啜るしか有るまいと、前回に続いて此方へ。
一時期、全メニューを制覇してから離れていた時期が有ったが、此方の味を再確認してみる。
今日、水曜日は「濃厚鶏豚スープ」で、二〇一〇年十二月十五日以来、一年と二ヶ月半振り。
其の際に店主が、此の「濃厚鶏豚スープ」は、若者に絶大な人気が有り、行列が必至と言う。
前回は並ばずに済んだが、今回は、其の言葉の通り、ゆとり世代が七人も並んでいる。
何てこったい。
舌打ち混じりに、渋渋、行列の最後尾に並ぶ。
五分程経つと、中から助手が出て来て、先に注文を訊いて回り、「ラーメン」と「皮ワンタン」を発注。
前回、久し振りに訪れた折、「皮ワンタン」や「肉ワンタン」、「ジャンタン」が新設されており、
前回は発注を見送ったが、雲呑好きとしては、今回は満を持して発注。
先頭の二人組が店内に通された後、店内に戻った助手が再び現れ、三人組、二人組を差し置いて、
独りぼっちの僕を先に通して呉れ、ゆとり世代に向かって、心の中で「バッハハ~イ」と叫んで入店。
狭く、床が油でヌルヌルする中、慎重に歩いて奥に進み、カウンター席の間に挟まる。
着席し、冷水を呷り、厨房内の調理工程を眺めていると、一〇分掛からずに出来上がる。
例によって、「熱いですよ。熱いです」と、芸人魂を揺さ振る様な振りを向けられる。
丼から零れんばかりに注がれた、チンチンに熱いプースーが零れない様、
細心の注意を払って、丼をテーブルへと下ろすと、丼の縁は脂でベトベトしている程。
流石、「濃厚鶏豚スープ」だ。
表面には、油の層が出来ており、此れを蓮華で啜れば、鶏油と思しき深いコクが濃厚だ。
勿論、プースーは火傷しそうな程に熱いが、此方特有の胡椒のピリッとした辛味が感じられ、
其の後、こってりと濃厚で、円やかな味わいが、口内に膜を張る様に感じられる。
此れは、若者には受けるだろうが、老人には堪えるだろう…。
然し、そうは言っても、そんなに濃厚過ぎると言う訳ではない。
麺はと言うと、店内の麺打ち室で打たれた自家製麺で、やや透き通った感じすら有り、
細くて縮れが効いており、此れを啜れば、ポキポキと言う腰が効いて、プリップリの弾力。
麺の量は二六〇グラムと言う事だが、細いのでスルスルと啜れてしまう。
さて、皮だけの雲呑は、ペロンとした状態で入っているのかと思いきや、
丸で、クロワッサンの様な感じで巻かれていると言うか、包まれている。
其の所為か、雲呑の中に迄、プースーが染み込み難く、粉っぽい感じがするのは僕だけだろうか。
自家製の手打ちの物なので、トゥルンとした食感は良い。
具の叉焼は薄っぺらく、残念な物で、他には茹で玉子、海苔が入る。
流石にラーメンなのでプースーを飲み干す事はせず、或る程度、胃袋を温めて退店。
と言う訳で、昨晩も御多分に洩れず、そうだ。
午前零時前に寝床に入り、「ケータイ国盗り合戦」の「じい争奪戦」を半分寝乍ら行い、
午前一時前に力尽きて寝入るのも束の間、枕元でけたたましく携帯電話が騒ぎ立てる。
久し振りの緊急地震速報に、普段の寝起きの悪さは何処へやら、パッと目が覚める。
地震が来ると身構え、寝床で息を潜める様にジッとしているが、一向に何も起こらない。
何なんだ!
遂に、気象庁をも巻き込んだ、国家ぐるみでの安眠妨害か。
テレヴィヂョンを点けて確認すれば、銚子で震度一だと。
其の程度の地震で叩き起こされた後は、数分間、気分が昂ぶって眠れず、
急な便意に見舞われ、如何して、夜中の二時に雪隠に籠もらねば成らないのか…。
そんな具合じゃ、勿論、朝の寝起きも良い筈が無い。
外は雪の気配で、寒々しく、布団から出るのも億劫だ。
駅迄の道程を傘を差して出掛ければ、傘を差すのが下手なので、雪が吸い付く様に背広に纏わり付き、
駅に着けば、背広も鞄も真っ白で、こんな酷いのは、周りを見渡しても僕だけだ…。
雪を払い、埼京線、武蔵野線、総武線を乗り継ぎ、津田沼へと辿り着く。
黙々と仕事に没頭し、十三時に昼御飯を摂る事にする。
こんな寒い日は、熱熱のラーメンを啜るしか有るまいと、前回に続いて此方へ。
一時期、全メニューを制覇してから離れていた時期が有ったが、此方の味を再確認してみる。
今日、水曜日は「濃厚鶏豚スープ」で、二〇一〇年十二月十五日以来、一年と二ヶ月半振り。
其の際に店主が、此の「濃厚鶏豚スープ」は、若者に絶大な人気が有り、行列が必至と言う。
前回は並ばずに済んだが、今回は、其の言葉の通り、ゆとり世代が七人も並んでいる。
何てこったい。
舌打ち混じりに、渋渋、行列の最後尾に並ぶ。
五分程経つと、中から助手が出て来て、先に注文を訊いて回り、「ラーメン」と「皮ワンタン」を発注。
前回、久し振りに訪れた折、「皮ワンタン」や「肉ワンタン」、「ジャンタン」が新設されており、
前回は発注を見送ったが、雲呑好きとしては、今回は満を持して発注。
先頭の二人組が店内に通された後、店内に戻った助手が再び現れ、三人組、二人組を差し置いて、
独りぼっちの僕を先に通して呉れ、ゆとり世代に向かって、心の中で「バッハハ~イ」と叫んで入店。
狭く、床が油でヌルヌルする中、慎重に歩いて奥に進み、カウンター席の間に挟まる。
着席し、冷水を呷り、厨房内の調理工程を眺めていると、一〇分掛からずに出来上がる。
例によって、「熱いですよ。熱いです」と、芸人魂を揺さ振る様な振りを向けられる。
丼から零れんばかりに注がれた、チンチンに熱いプースーが零れない様、
細心の注意を払って、丼をテーブルへと下ろすと、丼の縁は脂でベトベトしている程。
流石、「濃厚鶏豚スープ」だ。
表面には、油の層が出来ており、此れを蓮華で啜れば、鶏油と思しき深いコクが濃厚だ。
勿論、プースーは火傷しそうな程に熱いが、此方特有の胡椒のピリッとした辛味が感じられ、
其の後、こってりと濃厚で、円やかな味わいが、口内に膜を張る様に感じられる。
此れは、若者には受けるだろうが、老人には堪えるだろう…。
然し、そうは言っても、そんなに濃厚過ぎると言う訳ではない。
麺はと言うと、店内の麺打ち室で打たれた自家製麺で、やや透き通った感じすら有り、
細くて縮れが効いており、此れを啜れば、ポキポキと言う腰が効いて、プリップリの弾力。
麺の量は二六〇グラムと言う事だが、細いのでスルスルと啜れてしまう。
さて、皮だけの雲呑は、ペロンとした状態で入っているのかと思いきや、
丸で、クロワッサンの様な感じで巻かれていると言うか、包まれている。
其の所為か、雲呑の中に迄、プースーが染み込み難く、粉っぽい感じがするのは僕だけだろうか。
自家製の手打ちの物なので、トゥルンとした食感は良い。
具の叉焼は薄っぺらく、残念な物で、他には茹で玉子、海苔が入る。
流石にラーメンなのでプースーを飲み干す事はせず、或る程度、胃袋を温めて退店。