続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「豚家」【高崎】

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◆「豚家」【高崎】

 ◎「豚カットステーキとBigなソーセージコンビ定食」九五〇円

 …花粉症が酷い。
  唇もザラザラし始め、ヒリヒリと痛んで来た。
  もう、苦痛以外の何物でもない。
  寝床に入り、一時間で尿意と鼻詰まりで起き、寝しなの出鼻を挫かれる。
  其の後も浅い眠りを繰り返し、目覚ましが鳴れば、全くと言って良い程に寝た気がしない。
  今週は土曜日迄仕事の六連勤で、今日は真ん中モッコリ木曜日と言うのに、身体が持つだろうか。
  重たい鞄を背負い、今日は何時もと逆方向、高崎へと向かう。
  今日も今日とて、仕事が山積して盛り沢山だわね…。
  十三時に成り、疲労も溜まったので、昼休憩を挟む事にする。
  同僚の方々と連れ立って、三人して昼御飯を食べに出る。
  今日は同僚の方の希望で、クーニーに決定。
  個人的には昨年九月九日以来、約半年振りの再訪。
  前回は「トンテキ定食(180g)」を頂き、豚肉の旨さを噛み締めた覚えが有る。
  さて、今回はと言うと、日替わりらしき数量限定のメニューが掲げられている。
  其の名も「豚カットステーキとBigなソーセージコンビ定食」。
  豚カツも気に成ったが、矢張り、前回同様、豚テキが良かろう。
  然も、「Bigなソーセージ」も盛り合されていると言う。
  ビッグなソーセージだなんて、僕の様な卑猥な変態思考からしたら、想像を逞しくしてしまう…。
  発注を済ませ、花粉を洗い流し、疲労を労う様に冷水を只管に呷り続ける。
  食事よりも、此の冷水の方が堪らなく旨いと感じる程だ。
  十五分程経ち、背中の方でヂウヂウ音がすると思ったら、台車に乗せられて鉄板登場。
  豚テキ用のテレレを掛けて呉れると言うので、御願いした「特製おろしポン酢」を掛けて頂く。
  より一層、ヂウヂウと音を荒げて、目の前に配膳される。
  懸案のビッグなソーセージはと言うと…。
  確かに大きい、が、心の中で、「勝った」と呟く。
  其りゃ、幾ら何だって、平常時じゃ負けるわさ。
  然し、グッと来た時は、辛うじて勝つだろう…。
  花粉症でボーっとしている所為で、変な発想しか湧かないので、こんな猥談で申し訳無い。
  下品な話は兎も角、クーニーに取り掛かろう。
  豚テキは食べ易い大きさに予め切られており、一切れ、口に放り込む。
  焼き上げただけでは不可能であろう柔らかさが有り、恐らくは茹でて火を通しているのだろう。
  そして、最後に軽く表面を炙る程度で仕上げているのだろう。
  群馬県産の豚肉のみを使用していると言い、赤身の部位も非常に柔らかい。
  勿論、脂身はプルンとして、弾力が有り、噛むとじんわりと甘味が出て来る。
  テレレはポン酢なのでさっぱりとしており、執拗い感じは丸で無く、ポン酢は良い。
  鮟鱇肝や白子を頂くにしろ、僕はポン酢が好きかも知れない。
  愚息の様なソーセージに取り掛かろう。
  ケチャップが付いており、此れを女性に成った気分で、先っぽから齧り付く。
  小学生ならば、給食でソーセージが出た日にゃ、股間を押さえて「痛い、痛い」と間違い無く言うが、
  其処は三十六歳の大人なので、グッと堪え、黙ってソーセージを味わう。
  皮がバキッと言う程の力強さで、固さに関しては負けそうだ…。
  大盛りにした御飯が全く足らない程で、おかずっ喰いではないので、丼飯でないと無理だ。
  鉄板の上でしんなりとしたキャベツもポン酢が染み込み、苦も無く頂ける。
  胃袋も程好く膨れ、午後からの業務への活力と変える。