続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「宗家一条流 がんこラーメン」【池袋】

イメージ 1


 ◎「醤油(こってり)」七五〇円

 …寝てから一時間足らずで雪隠に起きれば、寝起きが良い筈が無い。
  午前一時半過ぎに排尿に起きれば、目覚ましが鳴る小一時間前から尿意を催し、
  此れじゃ、寝起きは悪いわね。
  起きる前から膀胱がパンパンで、下半身がモゾモゾするんだもの…。
  目覚ましが鳴れば、半端ではない程の寝起きの悪さ。
  未だ週の二日目と思えない程のグッタリ感。
  そんな状態で身支度を整え、満員電車に押し込められて出掛ける。
  得てして、こう言う時は良くない事が起こる。
  浮間舟渡駅で急病人を救護したと言うのは未だ分かるが、池袋駅での扉の点検と言うのは何なんだ。
  点検と言うのは、車庫でするものだろうよ。
  そんな理由で、池袋駅には二〇分も遅延して到着。
  定刻通りに走行する気は無いのだろう…。
  歩調が乱され、気分も害され、余計な苛苛が募る。
  仕事に入れば気分を切り替え、粛々と仕事を進め、一つ一つ片付けて行く。
  さて、十三時に成り、独り、昼御飯を摂りに池袋の街を彷徨う。
  春休みも疾うに終わったので、街行くゆとり世代の数も少なく、幾らか清清しい。
  今日は如何しようか、其の少し前に決定する。
  先週も訪れた此方で、メニューを制覇してやろうと一寸思ってみる…。
  店に着けば、カウンター四席のみだが、運良く、中から客が二名出て来た所。
  プースーの出来が悪い時は休みだが、牛骨もぶら下がっているので営業中だ。
  と言う事は空きが出来たと言う訳で、安心して券売機で食券を購入する。
  久し振りに御邪魔した前回は、「醤油(魚ってり)」と言う代物を頂いたので、
  今回は迷った結果、「醤油(こってり)」にしてみる。
  店に入り、出入口寄りのカウンター席に腰掛け、食券を手渡し、「こってりで」と告げる。
  ぼんやりと外を眺め、昼休みの歯科衛生士風の綺麗な女性に見蕩れてみたり、心休まる午後の一時だ…。
  そうこうしている内に、細麺なので直ぐに出来上がり、手渡しで丼を受け取る。
  「魚ってり」よりも黒さは無く、代わりに背脂と言うか、ミンチの様な粒粒が入っている。
  店の家頁を見ると、「日本初、豚のネック(上質コラーゲン)たっぷりの一品」としてある。
  早速、先ずはプースーから蓮華で啜ってみよう。
  此方特有の塩気の効いた塩っぱさは然程感じられず、舌を撃ち抜く様な塩気は無い。
  僕が高血圧患者で塩辛い物が好きだから感じないのか、以前より円やかさが有る。
  角が取れていると言うか、塩気からじんわりと感じられる甘味の様な味わいを感じる。
  其れも此れも、豚のネックと言う、背脂にも似たコラーゲンが甘味を醸し出しているのか。
  尾道ラーメンの背脂の様な粒粒が口内で感じられ、そぼろの様な口当たりだ。
  確かに、仄かに甘味が浮かび上がって来る。
  麺はと言うと、細麺でスルスルと啜れる物で、此の手の醤油ラーメンには良く合う。
  ツルツルし過ぎておらず、小麦の風味も香り、麺に旨味が有る。
  具の叉焼は、出される寸前に機械で薄切りされる物で、一見、陳腐な薄っぺらい感じだが、
  中々に味わい深く、プースーを吸って旨さを増している。
  他には麺麻、葱、海苔が入る。
  今日はプースーを全て飲み干したので、完食時に貰えるサーヴィス券を頂戴する。
  此れで、確りと塩分も補給出来、失われた汗の分を補う。