続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「えぼし麺 菜良」【茅ヶ崎】

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 ◎「あえそば」七五〇円

 …未だ、今週も始まったばかりだと言うのに、既にグッタリ感が半端ではない。
  此の寝起きの悪さは異常だ。
  眠りが浅いと、こうも寝起きに影響して来るのか。
  夜中に何度か目を覚ますだけなのに、熟睡出来た気分は全く無い…。
  勿論、排尿にも起きている。
  目覚ましが鳴るも、直ぐには動けない。
  暫く、起きるでも寝るでもなく、夢と現の間を行ったり来たり繰り返す事、十五分。
  血の気も戻っていない中、無理矢理、歯を食い縛って起き上がる。
  身支度を整え、駅迄を歩けば、何なんだ、此の暑さは!
  例によって、ワイシャツの胸のポッケに入れた携帯電話は、汗で水滴が付いて湿っている。
  其の内、携帯電話は壊れるに違い無い。
  水没に近い…。
  宇都宮線内の濃霧の影響と言う迸りを受け、又しても電車の遅延。
  毎日、本当に嫌に成る…。
  南国・茅ヶ崎には予定よりも一〇分程遅れて到着。
  今日は地獄の様な暑さで、灼熱の様な太陽の照りに、余計にストレスが募る。
  真夏の茅ヶ崎とも成れば、レナウン娘がワンサカワンサカしてるのかと思いきや、意外にも普通だ。
  仕事をしていても汗が一向に止まらず、木綿のハンカチーフが手放せない。
  拭っても拭っても噴き出して来る汗に、仕事も捗らない…。
  今日は何だか、獅子てんや・瀬戸わんやで、しっちゃかめっちゃか。
  自分の本来の仕事が進まず苛苛しつつも、十三時過ぎに切りが付き、一先ず昼御飯。
  茅ヶ崎と言えば毎度の此方だが、今一、定休日が把握出来ていない。
  毎週月曜日と言うのは分かっているが、火曜日は奇数週が休みと言う。
  今日はと言うと、第四週なので、若しや、此れは営業しているかしらと、
  期待半分、不安半分で出掛けてみると、営業中の木札が出ており一安心。
  店内は空席も有り、待つ事も無く、すんなりと入店出来る。
  席に座り、先ずは冷水をグイグイと呷り、何時も通りの「あえそば」を発注。
  今回は暑さも相俟って、チーズも魚粉も、有料トッピングは止す。
  無料トッピングは勿論、全増しで御願いする。
  其れにしても、店迄歩いて来ただけで、尋常ではない程の汗が出て来る。
  本当、嫌な季節だ…。
  何杯も冷水を呷っても、一向に身体は冷却されない。
  そうこうしていると、暴力的な丼が運ばれて来る。
  何度見ても、不細工な見た目で、常人からしたら、凡そ、旨い食べ物とは思えないだろう…。
  中央に落とされた生玉子を攪拌する様に、余り確りと混ぜ過ぎない様に、ざっくりと混ぜ合わせる。
  普通であれば、先ずは野菜から、麺から、プースーからと言えるのだが、
  此の食べ物に関しては、ぐちゃぐちゃに混ざっており、有りと有らゆる味がするので大変だ。
  醤油ダレの甘辛さを基本とし、黒胡椒の爽やかなピリッとした辛味、一味唐辛子の刺激的な辛味、
  揚げ大蒜のカリッと香ばしい味わい、生玉子のドゥルッとした滑らかな甘味、
  粉チーズの円やかなコク、其れ等が渾然一体と成って襲って来る。
  嗚呼、何とも魅惑的な味わいがする。
  前回は大蒜を入れ忘れられたが、今回は確りと入っている。
  生玉子やチーズの円やかさの中に、ピリッと刺激的な味わいを添えて呉れる。
  麺を引っ張り上げると、内蒙古産のかん水を使用した極太自家製麺で、
  茹で時間に五、六分要すると謳っているが、以前の様なボソボソ、モソモソした感じが無い。
  丸で、赤提灯屋の縄暖簾を啜っているのではと思う程の太さが良い。
  モッチリとした弾力が心地好ささえ感じられ、此の麺は秀逸だ。
  其れにしても、啜っていると止め処無く噴き出して来て、啜るのも容易じゃない。
  ハンカチーフを取り出し、汗を拭き拭きし、啜るのもそっちのけだ。
  見るに耐え兼ねたのか、店主が冷房を強くして呉れる有様。
  食後は風呂上がりの様な汗だくで、「あえそば」は立派な運動だ…。