続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「牛骨ラーメン らぁめんまん」【高崎】

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 ◎「牛骨らぁめん」六九〇円+「タレかけごはんランチ」一〇〇円

 …週末の終焉と言うのは、如何してこんなにも悲しく、辛く、厳しいのだろうか。
  天国から地獄に叩き落されたかの様で、此の上無いサザエさん症候群だ…。
  夜中には二度も雪隠に起きて排尿すれば、熟睡、安眠なんて程遠い。
  目覚ましに叩き起こされれば、寝起きの悪さは異常な迄。
  目が開かないったら有りゃしない。
  丸で、目脂でびっちりの捨て猫の様と同じ位に目が開かない…。
  ボーっと天井を見詰め、果たして一週間、遣って行けるか如何か、疑わしい程だ。
  身体に鞭打って、何とか仕事に出掛ける。
  今日は普段とは逆方向、下り方面の電車に乗車し、悠々と座れるのが救いだ。
  腰痛は相変わらず快方に向かっておらず、時折、電流が走る様な痛みの中、
  汗を流し、埃に塗れ、肉体労働に従事する。
  十三時に成り、唯一の憩いの時間のタイム、昼休憩と相成る。
  今日は何処で何を頂こうかと、前日からせめてもの愉しみに考えを巡らせていた。
  其処で導き出されたのは、二月二十三日に新規開店したばかりと言う此方。
  「腕白ブラザーズ」を形成する同僚の方を随え、高崎駅西口を目指す。
  雑居ビルヂングの二階に在り、向かいは婦女子が接待して呉れる店、三階は学習塾と言う、
  青少年の環境としては余り好ましくないのではないのかと、要らぬ心配をしてしまう…。
  店に入ると先客は二組、三名のみで、外光の差し込む店内は明るく、内装も新しくて綺麗だ。
  大通りに面した窓側のテーブル席に陣取り、先ずはメニューをじっくり拝読。
  予習通り、此方は焼き肉店が経営するとあって、主役は牛骨ラーメンと冷麺。
  こうも暑いので、一瞬、冷麺に靡き掛けるも、初志貫徹、牛骨ラーメンで。
  醤油味と塩味が有るので、醤油味で発注。
  そして、昼時のサーヴィスとして、御飯類が安価で頂ける様だ。
  其処で真っ先に気に成ったのが、「タレかけごはんランチ」なる物。
  恐らく、御飯に焼き肉のテレレをぶっ掛けだけの物で、一〇〇円とは有り難い。
  焼き肉店に出掛けると、必ず御飯にテレレをぶっ掛けて頂く程に好きだ。
  とっとと発注を済ませ、後は只管に冷たい茶を立て続けに飲み続ける。
  店内を見渡すと、昼間から麦酒を呑み、冷麺を啜る老女二人組が居り、羨ましいったら有りゃしない。
  さて、一〇分程で、腹っ減らし中年二名の元にラーメンが配膳される。
  ラーメンのプースーは茶濁しており、先ずは此れから啜る。
  一口目の印象としては、「おおっ、牛だ」と心の中で呟く。
  決して、豚骨では味わえない、牛骨ならではの味わい。
  能書きには、「上品な牛骨スープに魚介の風味をブレンド」としてあり、
  「海と大地のフュージョンを御楽しみ下さい」としてあり、魚介系も加えられている事が分かる。
  丸二日じっくり煮込んだスープは、深いコクが有り乍らもスッキリとした味わいが特徴で、
  冷やすとプルプルのゼリー状に固まってしまう程、牛骨特有のコラーゲンをたっぷり抽出していると。
  確かに、背脂が浮いているものの、コッテリ感は控え目で、寧ろ、さっぱりとしている印象。
  物足りなさは否めないが、久し振りに牛骨を頂いたので、珍しさは有る。
  以前は其処其処、牛骨ラーメンを提供する店が有ったが、狂牛病以来、ぱったりと消え、
  最近に成って又、ポツポツと見掛ける様に成って来た。
  麺を啜ると、緩やかな縮れの効いた平打ち麺で、中太と言った感じで、ツルツルとした口当たり。
  ややモチモチ感が有り、どちらかと言うとつけ麺の様な麺だ。
  具の叉焼は、真空低温調理と言う特殊な方法で作られたと言うが、特筆すべき旨さは見られず。
  他には、太目のシャキシャキとした麺麻が四、五本入り、更には鶉の玉子二個、
  上には辛味の強い葱が乗り、全体的に見ると及第点か。
  さて、期待にAカップの胸を膨らませ、「タレかけごはん」に取り掛かる。
  タレの他に、胡麻と魚粉が塗されており、此れを頬張れば、タレの甘味と胡麻の香ばしさ、
  魚粉の味わいが伝わるが、個人的には胡麻と魚粉は不要。
  純粋に焼き肉のタレの甘辛さを堪能し、頬張った御飯を、ラーメンのスープーで押し流したい。
  此れならば、更に一〇〇円を足し、「もつ煮ぶっかけ丼」にした方が良かったか…。
  〆は、牛骨と言う高級感から、貧乏性の僕は、ラーメンのプースーを一滴残らず啜り、
  確りとコラーゲンを摂取し、今宵も此れで「SK-Ⅱ」要らずだな…。