続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺屋 ZERO1」【三軒茶屋】

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 ◎「ガッツ系ラーメン」六八〇円

 …昨日。
  来週は日曜日から六連勤での労働の為、其の代休が金曜日に宛がわれる。
  世間様が労働している平日に休むと言うのは、背徳な感じがして偶には良い。
  此れが毎週平日休みだと、世間様が休んでいる時に労働しないといけないので、其れは其れで寂しい…。
  さて、朝は仕事の日とは違って、寝起きも幾らかは楽で、精神的な部分が大きい。
  少しゆっくり目に起床し、だらだらと過ごし、身支度を整えて出掛ける。
  無趣味の僕が、唯一と言って良い程に御執心なのが「ケータイ国盗り合戦」。
  其の中で、期間限定で東京急行電鉄での企画「おにごっこ2012」が開催中の為、
  黄金週間に一度出掛け、今回は其の盗り零しを補完しに。
  渋谷駅に行き、乗り放題の切符を購入し、先ずは世田谷線の上町駅。
  三軒茶屋駅からティンティン電車に乗車し、とっとと盗り、三軒茶屋に引き返す。
  俄かに雲行きが怪しくなり、ポツポツと雨が降り始める。
  時間を見ると正午なので、御飯を食べようと、文明の利器、携帯電話でラーメン店検索。
  一〇年以上前に一度だけ訪れた事の有る名店「らーめん 茂木」も良かろうと思うも、
  「二郎」系の文字が画面に映し出され、一気に翻意し、此方を目指す。
  店に着き、雨を避ける様に中に入ろうとすると、「三軒茶屋店」としてあるのでチェーン店の様だ。
  何と無く、店名を聞いた覚えを呼び起こしつつ、先ずは券売機で食券を購入する。
  目当ての「二郎」系ラーメンは、「ガッツ系ラーメン」と言う代物の様で、釦を押し、着席する。
  食券を手渡す際、大蒜の有無を訊かれ、勿論、休日なので御願いする。
  尤も、仕事の日でも大蒜を入れているが…。
  其れは兎も角、大蒜の他には、野菜、脂、辛目の指定は出来ない様で、此の辺り、二番煎じだな。
  さて、卓上の調味料を何気無く見ていると、何か、ピンと来る。
  此れは正に「らあめん花月 嵐」で、そうか、此の系列か。
  心の中で、「しまったーっ、やっちまったーっ!」と思い切り叫び、一気に落ち込む。
  確かに、「らあめん花月 嵐」の別業態で「二郎」系が有ると聞いた覚えが有った。
  もっと早く気付けよ、僕…。
  もう二度と来る事も無いであろう三軒茶屋と言う街に来たにも拘らず、
  選りに選って、何処にでも在るチェーン店に入ってしまうと言う愚かしさに、我乍ら、自己嫌悪に陥る…。
  激しく落ち込んでいると、一〇分程でラーメンが遣って来る。
  見た目は、最近増殖気味の「ラーメン 二郎」の亜流の正に其の感じ。
  野菜の盛りは極めて控え目で、量もグラム単位で決められているだろうチェーン店ならでは。
  此れに、卓上の「ガッツ系ラーメン」専用のタレをぶっ掛け、先ずはプースーから啜る。
  能書きには「豚甘醤油」と謳われており、其の通り、甘目の強めの甘辛い味わい。
  背脂が浮き、コッテリとして、当たらずも遠からずと言った趣き。
  野菜は茹で時間短めのシャキシャキ感の強い、さっぱりとした物。
  個人的には、もう少しクタッとした方が、プースーが染み込み易く感じられ、食感も好きだ。
  麺に取り掛かると、並みの量は二〇〇グラムとか。
  そして、此方の麺は何と、「ジャンクガレッジ」でも御馴染み、あの「浅草開花楼」監修と言う。
  監修と言っても、一体、何処迄関わっているのかは不明だ…。
  「極太硬麺」と言う此の麺は、ボソボソとした食感の太麺で、口当たりは中々だ。
  噛むとプツっと千切れ、歯触りは悪くない。
  ワッシワッシと喰らい付くと言う感じ迄は行かないが、此れならば及第点か。
  叉焼はパサパサ感も有り、柔らかさも有り、此れ又、チェーン店らしい感じ。
  其れにしても、プースーが矢鱈と熱く、猫舌の僕には些か良い迷惑…。
  無論、プースーは飲み干さず、雨降る中、国盗りの旅の続きに出る。