続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「居酒屋 やず」【宮原】

◆「居酒屋 やず」【宮原】

 …昨晩。
  週末の休日だけを愉しみに、生き甲斐にしていると言っても過言ではない。
  況してや、今週は日曜日からの六連勤だった為、非常に永く感じられる一週間であった。
  腰痛が酷く、過酷を極め、此の日、土曜日は日がな一日、自堕落に過ごす。
  半ば、終日を寝て過ごし、昼御飯に至っては、諸般の事情でぶんぶむくれて遣り過ごす始末…。
  其の儘、昼寝し、夕寝し、気付けばあっと言う間に夕暮れ。
  晩は久し振りに羽を伸ばそうと、以前迄は毎週末、欠かさずに錆落としで御邪魔していた此方へ。
  実に、二月二十四日以来、約三ヶ月振りの御無沙汰。

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 ◎「アサヒスーパードライ生ビール(中)」四五〇円
 …店に入り、マスターから「御久し振りです」と御挨拶を受け、何時もの席にドッコイショ。
  厨房側のカウンター席は常連氏で占拠されており、常連に愛されている感じがする。
  さて、週末の御愉しみの開宴とばかりに、ルービー発注。
  家でゴロゴロしていたが、何時でも麦酒は美味しく出迎えて呉れる。
  善く冷えた、苦味の効いた「本物の」麦酒は心底旨い。
  御通しはウィンナーとキャベツの洋風な感じの物。

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 ◎「グリーンアスパラソテー」五〇〇円
 …何を頂こうかと、ぼんやりとメニューを眺めていると、マスターが近寄って来る。
  此の日の御薦めはと言うと、僕が好んで頂ける数少ない野菜の一つ、パラガスだと言う。
  そう言われちゃ、是非とも頂いてみない訳に行かない。
  意外にも早く出来上がり、運ばれて来た物を見て吃驚。
  丸で、小洒落た仏蘭西料理店にでも来たかの様な、凡そ居酒屋で出て来る様な感じは無い。
  炒めたパラガスにホワイトソースが掛かっており、脇にはこんがり焼いたベーコンと温泉玉子が。
  パラガスはシャキッとしつつも、柔らかく、ホクホクした食感が好きだ。
  ホワイトソースには占地が入り、シチューにも似た趣き。
  ベーコンはカリカリで、香ばしく、塩気も絶妙。
  後半は温泉玉子を割り、全体に黄身を絡ませて頂けば、円やかで濃厚な味わいに早変わり。
  矢張り、玉子は人を幸せにして呉れる。

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 ◎「マダイ刺」五八〇円
 …お次は何を頂こうかと、厨房内の冷蔵庫にぶら提げられた、メニューの記された白板を覗き込む。
  するとマスターが、又しても薦めて呉れる。
  此の日の刺身は、黒鯛、槍烏賊、天然鰤、真鯛と有り、中でも、天然鰤と真鯛が御薦めだと。
  悩んだ結果、真鯛は湯引きしてあると言い、珍しいので真鯛に決定。
  鯛は好きだが、中々、頂く機会が無いので、心して頂こう。
  さて、湯引きしてあるので、皮の部位はコリッとした歯触りで、身は旨味が凝縮されており、
  甘味がじんわりと感じられ、身は柔らかく、噛むと蕩ける様な感じも味わえる。
  白身は味が淡白だが、じっくりと其の味を味わいたくなる旨味が詰まっている。

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 ◎「にらめっこ」三五〇円
 …続いて、前回初めて頂いて気に入った物が、メニューに残っているので頂いてみる。
  其の名も「にらめっこ」と言い、韮と明太子をクリームチーズと混ぜ合わせた物。
  プリン体フェチであり、チーズ好きでもあるので、此の手の物は堪らない。
  クリームチーズの仄かな酸味と、マッタリとしたコクが全体的に有るのだが、
  韮の青臭さと言うか、独特の風味と、明太子の辛味をチーズが巧く中和して、滑らかにしている。
  此れを固焼きビスケットに乗せ、独りリッツパーテーの様に寂しく頂く。
  此れは家でも真似が出来そうだが、恐らく、面倒なので自分じゃ遣らないな…。

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 ◎「牛肉おろしポン酢」五〇〇円
 …さて、酒は麦酒を三杯頂いた後、前回、新規の瓶を入れて未開栓の「電氣ブラン」に。
  勿論、呑み方はロック・アンド・ロールで。
  摘みはと言うと、此方も前回頂いた「牛肉おろしポン酢」で。
  前回は確か、「和牛おろしポン酢」だったが、小さい事は気にするな、ワカチコワカチコ…。
  牛肉を頂くだなんて、皇室関係でないので滅多に無い事なので嬉しくなってしまう。
  此の手の牛肉の炒め物に関しては、肉質は余り良くない方が旨い。
  適度に脂身が有って、コッテリ感が愉しめつつも、ポン酢がさっぱりとして呉れる。
  ポン酢は本当、好きだ。
  貧乏性なので、牛肉は小さく千切り、「電氣ブラン」をチビチビ遣り乍ら、牛肉もチビチビと…。

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 ◎「スパゲッティー」六〇〇円
 …四〇度の「電氣ブラン」を呷り続け、すっかり気分も良くなり、ヘベのレケ。
  日頃の憂さが雲散霧消するかの様で、酒は此れだから止められない。
  呑まない人からすると、只の現実逃避かも知れないが、其れでも良いのだ…。
  さて、そろそろ〆に掛かろうと、例によって、マスターに食事は何が出来るか訊ねてみる。
  日本蕎麦、焼き蕎麦、スパゲッティーと名前が挙がり、此方も前回同様、ゲッティーに決定。
  前回は「トマトパスタ」と銘打たれていたが、今回は同じ物かは分からないので御任せだ。
  そして、出て来たゲッティーは、赤茄子を使用しているだろうが、何と無く白っぽく見える。
  上には予め粉チーズが塗されており、此れ又、チーズフェチには堪らない。
  早速、箸でゲッティーを啜ってみると、仄かに赤茄子の風味が感じられる。
  大蒜も入っている様で、ペペロンチーニの様な感じがしなくもない。
  正直、ヘベのレケの酔っ払いなので、細かい味の判別は出来ない様だ…。
  然し、呑んだ〆にゲッティーとは、此方の店ならではだ。
  こんな小洒落た料理が出て来るとはとても思えないだけに、憎い御店だ。  
  
居酒屋やず [ 居酒屋 ] - Yahoo!グルメ



住所: 埼玉県さいたま市北区宮原町3丁目275
営業時間、定休日:日曜日
最寄り駅: 宮原
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※2011年5月21日時点の情報です。
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