続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「なんつッ亭」【水戸】

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◆「なんつッ亭」【水戸】

 ◎「煮干し豚骨つけ麺」八〇〇円

 …昨日。
  八月も終わると言う三十一日。
  暑さが和らぐ気配は丸で無く、愈愈、身体の疲労も蓄積されて容易じゃない。
  熱帯夜の所為で、熟睡とは程遠い睡眠で、更には腰の痛みが此処へ来て絶望的に悪化しており、
  こんな状態じゃ寝返りも痛く、ゆっくりと寝ても居られない。
  ボーっと、抜け殻の様な状態で、汗だくに成りつつ身支度を整え、
  重たい鞄を背負い、駅へと向かおうと歩いていると、止め処無く汗が噴き出して来る。
  日陰を選って歩こうにも、日陰は無く、カンカン照りで具合が悪くなりそう…。
  駅に着く頃には、大き目のタオルはびしょ濡れで、下手をすれば絞れそう。
  上野駅へ出、其処から特別急行「スーパーひたち」に乗り換え、水戸へ行く。
  少し北上した位じゃ、暑さは全く変わらず、寧ろ、モワッと蒸し暑さが込み上げて来る。
  噴き出し続ける汗と格闘し乍ら、黙々と仕事を熟す。
  週の最終日とも成れば、疲労は頂点に達し、腰痛も相俟って、人間らしい動きが出来ない。
  御爺ちゃんの様で、立派な前期高齢者だ…。
  さてと、十三時に成り、昼御飯にしようかしらね。
  水戸と言えば、最近はすっかり此方一本槍だ。
  神奈川県は秦野市渋沢に本店を構え、ロイクーなメンラーで有名な此方。
  マー油の掛かったラーメンはさて置き、期間限定で煮干しの効いたラーメンを出しており、
  前々回は「煮干し豚骨つけ麺」、前回はラーメンの「にぼ豚」を頂き、
  今回は再度、「煮干し豚骨つけ麺」に戻ろうと、店頭の券売機で食券を購入し、入店。
  食券を手渡す際、「つけ麺で」と御願いし、発注を済ませ、冷水をしこたま呷る。
  ん~、薬缶に入っている水が余り冷たくない…。
  其れは兎も角、十五分弱で、七月六日以来、約二ヶ月振りの御対面。
  麺の上に、叉焼、麺麻、茹でキャベツ、海苔、鳴門が配置され、其れ等を全てつけ汁に投入。
  万事、準備が整った所で、麺を手繰り、早速頂こう。
  つけ汁はドロッとし過ぎておらず、ややトロッとしている感じだが、緩い部類だろうか。
  製法はと言うと、基本の濃厚な豚骨スープに、自家製煮干し油と濃い口醤油を合わせ、
  後味をあっさりとさせたと言い、仄かに煮干しの芳醇な香りが立ち上り、其の加減が良い。
  もっと、ガッツリ、ガツンと来るのも良いが、豚骨の円やかな甘味を引き立てている。
  日進の「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」に嵌って以降、煮干しのすっかり虜だ。
  滑らかで口当たりの良いつけ汁に、麺が確りと絡み付いて、至福の時を味わわせて呉れる。
  麺はやや黄色を帯びており、ワッシワッシと喰らい付く様なゴワゴワ麺ではなく、
  艶々として、ツルッとした食感で、モッチリした弾力で喰わせると言った感じ。
  さて、具はと言うと、前日の「らーめん 瞠」の「煮干次郎」然り、
  湯掻いたキャベツが妙に合い、シャキシャキでもなく、クタクタでもなく、
  絶妙の歯触りで、キャベツの甘味も加わり、野菜嫌いの僕だが、何だか好き。
  叉焼はパサパサし勝ちな感じだが、つけ汁を十分に吸わせると、ホロッと蕩けて旨い。
  麺麻は多目に入っており、出色ではないが、脇役として燻し銀の働き。
  〆に、つけ汁をスープ割りせず、原液の儘、グイッと飲んでいると、
  若くて可愛い婦女子店員が、スープ割りを勧めて呉れるが、やんわりと優しく御断り。
  つけ汁は器の底に、何やらゼリー状と言うか、ゼラチン質の粒粒が沈殿している。
  何だろうか、此れは。
  何かの旨味成分なのか、将又、コラーゲンかしら。
  確りと飲み干し、美肌にも成った所で、午後の業務に戻る。