続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「鬼そば 藤谷」【渋谷】

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◆「鬼そば 藤谷」【渋谷】

 ◎「濃厚鬼塩つけそば~アゴ節編~」八五〇円

 …相変わらず、シーコーとツーケーの痛みは収束を迎える気配は丸で無し。
  晩は晩で、愛しの青山愛アナウンサーは今週は「報道ステーション」御休みで、
  唯一の愉しみすら奪われ、生きる希望も活力も無く、とっとと寝てしまう。
  然し、腰の痛みと暑さで寝苦しく、熟睡は出来ないがね…。
  余談だが、生まれて三十六年目にして、枕が高くないと眠れない事に気付く。
  去年、猫舌に気付いた事と同じ位に吃驚した…。
  其れは兎も角、週の真ん中モッコリ水曜日だが、既に身体は疲労し、寝起きは悪い。
  グッタリ感は酷く、目覚めても目を開け続けようとするのが辛い。
  其の儘、永眠してしまいたいのを堪え、起き出し、身支度を整えて勤めに出る。
  今日は久方振りの、街は煌くパッションフルーツ、渋谷へと出掛ける。
  神無月に成り、世間様は秋めいて来たと言うが、此の街は違う。
  ギンギンギラギラ、パラダイスだ…。
  目の遣り場に困るし、其の反面、御ロープ頂戴しない範囲で目の保養に努める。
  こんな巫山戯た感じの僕だが、仕事に雪崩れ込めばちゃんと働くわさ。
  汗をかきかき、労働者は黙々と働くのみ…。
  十三時に成り、本来ならば午後から新宿に移動する予定だったが、
  すべき仕事が増え、今日は渋谷に骨を埋めようと決め、一先ず、昼御飯を摂りに出る。
  渋谷と言えば、「ラーメン 二郎」の亜流の名店「ラーメン 凛」で「ポン酢」を頂くのだが、
  偶には趣きを変え、文明の利器、携帯電話でラーメン店を検索してみる。
  すると、九月二十九日に新規開店したばかりで、何と、芸人が立ち上げたラーメン店が有る。
  あの、顎物真似で有名なHEY!たくちゃんの店だ。
  ラーメンの鬼・佐野実氏の物真似でも有名だが、何でも、昨年の「東京ラーメンショー」に於いて、
  ラーメン店主を夢見る人材を発掘し、独立出店を応援する企画で、高得点を獲得したと言う。
  其の佐野実氏の後押しも有り、今回、此方を開店したと言う。
  センター街の中の雑居ビルヂングの五階と言う非常に分かり辛い立地で探し難いが、何とか発見。
  昇降機で恐る恐る五階に上がると、入口には贈られた花が多数置かれており、
  原口あきまさ浜田ブリトニーなんて名前が見て取れる。
  店に入ると先客は一名のみで、カウンター席とテーブル席で十四席のみで、決して広さは無い。
  窓側のカウンター席に腰掛けるが、誰からも気付かれておらず、暫し、放置プレイ…。
  厨房の奥から男性二名の話し声が聞こえ、開店から間も無い所為か、打ち合わせをしているのだろうか。
  壁に貼られたメニューを眺めていると、先客の方が店員を呼んだ声に反応し、
  漸く、僕の存在に気付いた様で、厨房内から店員が出て来るが、其れが当人、HEY!たくちゃんだ。
  御茶を運んで来て呉れ、メニューの説明をして呉れ、三日に一度、一日一〇杯限定と言う、
  「濃厚鬼塩つけそば~アゴ節編~」を折角なので発注してみる。
  背中で遣り取りを察するに、調理はもう一人の方が行っている様だ。
  一〇分程で、HEY!たくちゃん御本人がつけ麺を配膳して呉れる。
  さてさて、腹も空いたので、つけ麺に取り掛かりますかね。
  つけ汁はやや濁りが有り、片隅に魚粉が浮かんでおり、表面は油層が構築されている。
  麺は緩やかな縮れの有る黄色っぽい中細麺で、此れを手繰り、つけ汁に浸して啜る。
  つけ汁は塩味だけあり、塩の味わいが尖っている印象だが、巷間の塩つけ麺はあっさりし過ぎて、
  塩味も抑えられ勝ちなので、確りと塩の味わいを感じられるのは良い。
  濃厚と謳うだけあり、動物系が多目に配分されているのか、コクと円やかさが有る。
  魚粉を溶かすと、ジャリッとした舌触りで、和風な雰囲気が漂う。
  干し桜海老も香ばしさを与えて呉れる。
  麺はと言うと、噛むとポキポキと言いそうな程の腰が実に心地好い。
  スルスルっと口当たりも喉越しも良く、柚子があしらわれ、其の風味もふわりと薫る。
  具の叉焼は、塩味なので鶏肉かと思いきや、豚肉で安心する。
  脂身も付着したプルプルの物で、噛み応えも有り、ガシっと歯に食感が伝わる。
  麺麻は嬉しい事に穂先麺麻で、味付けも塩味で、柔らかく、シャキシャキ感が素敵だ。
  麺はあっと言う間に啜ってしまい、量は二〇〇グラム程度だろうか。
  〆は塩味が存分に味わえるつけ汁を、勿論、スープ割りをせず、原液の儘、グイッとね。
  席を立つとHEY!たくちゃんに会計をし、吉田照美の物真似をして貰いたいのを堪え、退店…。