続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「季風亭」【川口】

◆「季風亭」【川口】

 …昨晩。
  三連休の初日と言うのに、日中は殆どを寝て過ごす駄目中年。
  金曜日の晩は、池袋で会社の歓送迎会の後、電車で帰り、草臥れたので公園の椅子で一休みし、
  目を擦った拍子に右目のコンタクトレンズがポロっと外れ、闇夜の地面に消える。
  其の後、地元のスナックに行き、午前三時迄酔い痴れて帰宅。
  失神した様に眠り、朝は十一時に起床し、煙草臭い身体を風呂で清め、
  風呂上がりは再度、寝床でゴロゴロしている内に気絶…。
  気が付けば十五時半を回っており、偶の休日を台無しにしてみる。
  夕方に成り、大宮の街へ出る。
  何せ、右目のコンタクトレンズを失くしたので、大枚払って作りに行かねば成らない。
  三五〇〇〇円も払った後は、折角の土曜日の晩なので、呑みに出よう。
  行き先は、今は無き「和彩楽酒 かもん」、「和匠喜酒 かもん」の店主が勤める此方。
  三月に御邪魔して以来、七ヶ月振りの御無沙汰。
  此方はしゃぶしゃぶが主力商品だが、貧乏人には高嶺の花なので、大人しく…。

 ◎「サッポロ生ビール」五八〇円
 …挨拶もそこそこに、着席して先ずは麦酒を呷る。
  前日の金曜日は賑わった様だが、外は雨とあって、落ち着きを見せている様だ。
  前の晩、しこたま酒を呷ったのに、如何して一晩経つと、呑みたくなるのだろう。
  涼しくなった此の秋の夜長に、じっくりと味わって麦酒を呑むのも乙だな。
  此の日は朝御飯も昼御飯も食べていないので、最初の食事が此の麦酒だ。
  道理で胃袋に染み入る訳だ…。

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 ◎「赤鶏タタキ」九六〇円+「鮪造り」五〇〇円
 …さて、摘みは何を頂こうかしら。
  メニューを捲り、パッと目に付いたのが、「かもん」時代に何度と無く頂いた赤鶏の叩き。
  宮崎県産の赤鶏を叩きにした物で、此れが実に旨いのだ。
  其れに加え、マスターに鮪の赤身も薦められ、乗り掛かった泥舟、誘いに乗ってみよう。
  赤鶏は勿論、卸大蒜にしてもらう。
  早速、先ずは赤鶏から頂くが、写真手前の腿肉から。
  コリッとした歯触りで、身が引き締まって弾力が有り、脚フェチとしては矢張り腿肉だ。
  此れが人間ならば、きっと、小股が切れ上がった良い女に違いない…。
  一方の胸肉は、しっとりとして柔らかく、此れ又、何とも言えない。
  脚も好きだが、胸も大好きだ、僕ぁ…。
  御薦めの鮪はと言うと、生鮪ではないだろうが、舌と同化する様な感じで、
  赤身のねっとりとした味わいが堪能出来る。
  鮪を頂くと、血に成る様な感じがして元気が出る。

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 ◎「ショルダーハムの辛ダレ炒め」七五〇円
 …酒は麦酒を二杯頂いた後は、緑茶ハイと替える。
  摘みは温かい物が食べたくなり、炒め物を薦められる。
  生憎、豚肉が無いと言う事で、以前も頂いた「ショルダーハムの辛ダレ炒め」を発注。
  肩ロースのハムをピリ辛のテレレで炒めた物で、酒が進む事、請け合いだ。
  別皿でマヨネーズを貰い、皿の脇に添え、少しずつ塗して頂く。
  ハムは燻製に似た風味が有り、分厚く切られており、がぶりと噛り付くと豪快だ。
  野菜は萌やし、韮、ピーマンと、付け合わせのレタス。
  テレレを十分に吸うと、野菜も随分と食べ易くなる。

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 ◎「ホタルイカバターごはん」五五〇円
 …酒は五杯目に差し掛かり、マスター共々、店内のテレヴィヂョンを観ていると、
  如何せん、朝も昼も食べていない為、そろそろ炭水化物が欲しくなる。
  以前は「塩辛バターご飯」を頂いたが、今は置いていない様で、「ホタルイカバターご飯」が有る。
  烏賊の塩辛でも、蛍烏賊の沖漬けでも、どちらも好きなので問題は無い。
  熱々の御飯の上に蛍烏賊の沖漬けが乗り、脇にバターが添えられ、御飯の熱で徐々に溶け出す。
  醤油を垂らし、塊のバターは苦手なので、確りと熱で溶かし、ざっくりと混ぜ合わせて頂く。
  沖漬けは腸も入っているので濃厚で、塩気も程好く、此れをバターが全体的を円やかにし、
  角を取って、丸味を帯びた味わいへと変化させて呉れる。
  此れならば、十分に酒の摘みとしても成立する。

 あっという間に二十三時を廻り、雨脚の強い中を帰宅する。