続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「京都進化系 三代目ねかし」【池袋】

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◆「京都進化系 三代目ねかし」【池袋】

 ◎「ねかし鶏ガラとんこつ醤油」六五〇円

 …此のツーケーの痛みは一体、何なんだろう。
  此れだけの痛みはそうそう無かろう…。
  出来る事なら、尻の頬っぺたを削ぎ落としてしまいたい程。
  腰、尻、腿に痛みが走る度、家では「痛ぇーっ!」と絶叫している。
  此の痛みが三連休で引く事は無く、重度のサザエさん症候群を拗らせつつ社会復帰を目指す。
  痛みを堪え、鬼の様に重たい鞄を背負い、茅ヶ崎へと向かう。
  其の途中、横浜駅に到着しようと言う頃、引っ繰り返る様な情報が齎され、
  茅ヶ崎に行く事が出来なくなり、已む無く、池袋へと戻る…。
  十一時に池袋に辿り着き、パーソナルなコンピューターと睨めっこで残務を熟す。
  何だか、振り回されっ放しのてんやわんやの様相で、落ち着かないったら有りゃしない…。
  十二時半を廻り、一先ず、昼御飯を摂る事にしよう。
  今日は茅ヶ崎で「えぼし麺 菜良」の「あえそば」をガッツリ頂こうと思っていただけに、
  夢にも、池袋で昼御飯を頂くだなんて思っても居なかったので困ってしまう。
  取り敢えず、池袋の街へ出て、当て所無く彷徨ってみる。
  サンシャイン通りを横切り、「麺処 花田」方向に歩き出すと、新しいラーメン店を発見。
  先日迄、「ホルモン拉麺 炎のモツ魂」が在り、其の前は「博多長浜ラーメン JHADOW」が在り、
  何れも御邪魔した事は有るが、根付く事無く、直ぐに閉店ガラガラと言う呪われた立地。
  今度は京都ラーメンの様で、然も、「京都進化系」と謳っており、随分と大きく出たもんだ…。
  新規開店から間も無いのか、客の入りは良く、略、満席に近い状態。
  此の混み具合に賭け、潜入を試み、店頭の券売機で食券を購入する事にする。
  初めてなので、一番上の標準メニューと思しき「ねかし鶏ガラとんこつ醤油」と言うのにしてみる。
  食券を手渡し、カウンター席の合間に挟まり、彼是と観察を始める。
  其の昔、京都ラーメンは店数も多く、彼方此方を食べ歩いたが、今は数も減り、
  関東地方では「天下一品」の一人勝ちの様相だが、ラーメンの食べ歩きを始めた当初が懐かしい。
  其の中に、チェーン店で「よってこや」と言う店が有ったナァと感慨に耽っていると、
  卓上のチリ紙を見ると、何と、「よってこや」と印字されており、其のチェーンの様だ。
  此のチェーンと言えば、「大阪王将」も手掛ける「イートアンド」と言う会社で、
  社長は「マネーの虎」でも御馴染みだったが、当時は長髪だった此の方…。
  さて、そうこうしている内にラーメンが目の前に差し出される。
  背脂が浮かび、「よってこや」のラーメンや、「京都銀閣ますたにラーメン」の様だ。
  いざ、先ずはプースーから啜ろう。
  「ねかし鶏ガラとんこつ」を謳うプースーは、濃厚なのに後味あっさりで、
  鶏と豚の旨味を確りと出す為に、空気を送り込む「大オール」でスープを何度も攪拌し、
  此の混ぜ込みを確りと行う事で、鶏のコラーゲンや甘味、香りが抽出され、
  上品なのにヴォリューム感の有る濃厚な味に成り、一度完成したスープを約六時間以上、
  「ねかせる」作業で熟成させると言い、此れが、「ねかし鶏ガラとんこつ」の味と能書きに有る。
  一口啜ると、一瞬、豚骨の様な感じだが、鶏のコクがじんわりと浮かび上がって来る。
  此れは、昔に流行った味と言うか、ラーメンの食べ歩きを始めた初期に美味しいと感じた味わい。
  一昔前に一世風靡した醤油豚骨ラーメンを髣髴させる味と言った方がピンと来るだろうか…。
  麺は細麺で、ツルツルとして、やや透き通った感じの物で、腰と言った様な歯触りは求めてはいけない。
  正直、此れ位の細麺は、粉の風味が感じられる程でないと駄目な気がする。
  此れじゃ、春雨と変わらんだろうに…。
  具の叉焼は二枚入り、鶏肉の叉焼には黒胡椒が、豚肉の叉焼には辛ダレが掛けられている。
  他には麺麻、葱、麺麻が入り、何だかんだ言って、プースーは粗方を飲み干し、
  懐かしさと言うか、或る意味、ホッと安心する感じで、悪くぁないね…。