続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「木挽庵」【大成】

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◆「木挽庵」【大成】

 ◎「天付そば」一六〇〇円

 …昨日。
  遂に押し迫って、大晦日を迎える。
  朝から、大掃除と言うか、未だ終わらない引っ越しの片付けに追われる。
  とても、段ボールの山だらけの部屋で年は越したくない…。
  十一時に迫る頃、年始の準備も含め、買い出しに出掛ける。
  日本酒は長野県の銘酒「真澄」の「大吟醸 夢殿」を、大して味も分からない癖に購入。
  年始の挨拶用の菓子折りも百貨店で購入し、時刻はすっかり十二時半を廻る。
  大晦日と言えば、バーソーを食べておかないといけないだろう。
  細く長く暮らさないといけないのでね…。
  大宮駅周辺を離れ、大成へ移動し、一昨年の年末も御邪魔した此方を再訪。
  其の際は待ちが発生し、結構な混雑具合だったが、今回は空きも有る様だ。
  席に通され、メニューを眺め、熟考する。
  周囲を見渡せば、隣りの席では中年男性三人が昼間から蕎麦屋で酒席を繰り広げている。
  恐らく、家で大掃除の邪魔だからと追い出されて集った口だろう…。
  焼酎の蕎麦湯割りを呑み、柳川鍋やら、鴨肉等を摘んでいる。
  自動車で来ている僕からしたら、羨ましいったら有りゃしない。
  成る可く視界に入らない様にし、バーソーの発注に専念する。
  普通の盛り蕎麦の「おせいろ」だけでは、何だか物寂しい気がしてしまう。
  減量で、全盛期で七十六キログラム有ったのが、七十一キログラム迄落ちた気の緩みから、
  贅沢にも、天麩羅付きの「天付そば」を発注してしまう堪え性の無さ…。
  混雑している割りには、意外と早くバーソー登場。
  座敷席には、持ち帰り用の蕎麦と思しき風呂敷包みが幾つも積まれている。
  さて、蕎麦に取り掛かろう。
  円形の笊に盛られており、量も中々だ。
  蕎麦つゆを注ぎ、薬味の葱、山葵、大根卸を適宜入れ、蕎麦を手繰る。
  半分程を蕎麦つゆに浸し、一気に啜り上げる。
  蕎麦はキリッと冷たく、確りと冷水で〆られているのが窺える。
  其の所為も有ってか、腰が強く、噛むとポキポキを通り越し、コリコリと言う歯応え。
  矢張り、蕎麦は腰が無いと、病人みたいで困る。
  蕎麦粉は戸隠の物を使用している様だ。
  つゆは辛目と言うよりは、やや甘目に分類されるかしら。
  蕎麦に関しては門外漢なので、余り適当な事は言わないようにしよう…。
  天麩羅はと言うと、胡麻油の香りが芳しく立ち上る。
  海老、南瓜、獅子唐の三品で、何れも衣はサクッと軽い揚がりだが、胡麻油なので重厚感が有る。
  〆は蕎麦湯を愉しみ、大晦日の晩に備える。