続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ジャンクガレッジ」【東大宮】

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 ◎「ラーメン(中)」七〇〇円+「豚増し」二〇〇円

 …年末年始の六連休も早くも二日目。
  もう既に、三箇日明けの仕事始めの事を考えると憂鬱で成らない…。
  昨晩は食後、二十一時前に炬燵で寝入ってしまい、気付けば朝の四時半。
  床の固さで身体が痛く、寒さにも耐え兼ね、寝床に移動する。
  其処から更に寝込み、朝は九時に起床。
  外は生憎の雨で、何と無く、陰鬱な気分に支配される…。
  風呂に入り、身を清め、正月用の酒が無いので、買い物も含めて外へ出る。
  十一時過ぎだが、空腹感も有り、昼御飯を頂く事を真っ先に考える。
  恐らく、年内最後のラーメンに成るであろうと思い、今年の締めは此方に決定。
  減量中云々は有るが、一年を締め括るに相応しいラーメンだ。
  僕の主食と言っても差し障り無かろう。
  十一時半の開店の一〇分前に到着すれば、先客は一名のみ。
  安心して、きっちりと、確りと、規則通りに前向き駐車で停め、列に並ぶ。
  其れにしても、あれだけ大々的に「前向き駐車」と掲げられているにも拘らず、
  其れを遵守すらしない、出来ない客が多く、以前の様に店側も注意を促すべきだと思う。
  ちゃんと駐車している人間が馬鹿らしく思え、公衆道徳の無い、自由な人間が多過ぎる…。
  其れはさて置き、一〇分程で開店し、券売機で何時もの食券を購入し、冷水を注いで着席。
  一回転目に入店したのは二度目だろうか。
  厨房内は店主が居り、何処と無く緊張感が漂っている。
  程無くしてトッピングを訊かれる段に成り、何時も通り、「全増しで」と滑舌良く発音する。
  最後の最後で大蒜の入れ忘れられだけは本当困り、残念無念、又、来年、なんて笑えない…。
  暫くの後、待望の、念願のラーメンが御出座しと成る。
  「北浦和店」で頂いたのが一〇月十三日以来、二ヶ月半振りで、
  「本店」では六月三日以来、約七ヶ月振りと成り、格別な思いが有る。
  丼を見る限り、確りと大蒜も入っており、快く正月が迎えられそうだ…。
  卓上の醤油ダレを野菜にドヴァっとぶっ掛け、箸と蓮華を取り、先ずはプースーから啜ろう。
  ゲンコツ、鶏ガラ、背ガラ、モミジ、香味野菜を八時間丹念に炊き込み、旨味だけを凝縮する為、
  余分な水分を飛ばした後、其の後、ゼラチン質が多いトロトロした其の凝縮スープに背脂を投入し、
  背脂を入れる事で其の凝縮されたスープにコクと旨味と甘味を与え、麺との絡みが格段に増すと言い、
  混ぜた瞬間に麺を離さないパンチの効いた濃厚なスープと言う謳い文句、正に其の通りの味わい。
  ガツンと来る味わいは、脳味噌を揺らす様な衝撃で、舌を見事に撃ち抜かれる。
  全身の隅々に、毛細血管、リンパ腺を経由して行き渡る様な感覚が心地好い。
  野菜に取り掛かれば、絶妙の茹で具合で、言わずもがなだが、シャキシャキとクタクタの中間の食感。
  ドレッシング代わりの醤油ダレの御蔭で、美味しく頂ける。
  麺は、特注の強靭な腰を持つゴワゴワした極太麺で、強力粉「オーション」だけで打たれ、
  強い小麦の風味を持ち乍らも独特の食感を持つ逸品と称されており、此れ又、正に其の通り。
  慣れ親しんだ「浅草開花楼」の物から、「ニッセーデリカ」の物に変わって久しいが、
  此の麺にも慣れて来たが、どちらかと言えば、前者の方が表面のざらつきが好みだ。
  後者は少々、ツルツルしているので、やや安っぽさが感じられる気がする…。
  さて、「豚増し」にした豚はと言うと、圧巻としか言い様が無い。
  分厚く、其の厚さは一センチメートル以上有る箇所も有り、此れにガブリと喰らい付く。
  バラ肉を巻いた煮豚叉焼は、ホロッホロのトロットロで、絶品の極みだ。
  降り注がれた背脂は、コロコロとしてホルモンでも頂いているかの様で、甘味が付加される。
  刻み大蒜もたっぷりと入り、舌にヴィンヴィンと伝わり、胃腸にも刺激的だ。
  美味しく頂き、汗だくで店を出れば、一〇分後に雪隠に駆け込む駄目中年…。