続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「塩ホルモン 炭虎」【宮原】

◆「塩ホルモン 炭虎」【宮原】

 …昨晩。
  残り一日に成ってしまった特別休暇を温存すべく、四日に早々に出社し、仕事始め。
  予め、此の日をノー残業デーに設定しており、十七時半に上がる予定も、
  仕事が終わらず、十八時過ぎに退社し、家路を辿る。
  誰からも呑みに誘われず、寂しい思いで電車に乗車し、呑んで帰ろうと決意する。
  然し、正月休みの店も多かろうと言うのが懸念材料だが、恐る恐る宮原駅に辿り着く。
  馴染みの「居酒屋 やず」は営業しているか如何か分からないので、回避してみる。
  こう成ると、無難に行こうと、電車から店頭の提灯が点いているのが見えたので、此方に決定。
  北海道に本店を構え、大宮にも支店が在る「塩ホルモン 炭や」出身の此方でホルモンを炙ろう。
  店内は正月と言うのに賑わっており、何とかカウンター席を確保する。

 ◎「生ビール」四二八円
 …先ずは、取りも直さず麦酒から。
  痛風気味なので、最初の一杯目だけしか呑めないので貴重だ…。
  外は、流石の僕でも凍える様な寒さだが、温かい室内で呑む冷たい麦酒は格別だ。
  最近は第三のルービーに慣れてしまったが、矢張り、本物の麦酒は旨い。

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 ◎「上ホルモン(塩)」四五八円
 …麦酒で喉が潤った所で、モンホルを纏めて幾つか発注する。
  其の中で真っ先に運ばれて来たのが、此方の売りである塩ホルモンの中から「上ホルモン」を塩で。
  味噌ダレも有るが、此方では塩に限る。
  直腸と思しき部位で、通常の「塩ホルモン」よりも柔らかい部位の盛り合わせなので良い。
  薄い皮の様な状態を、七輪の上で広げる様にして炙れば、火が通るに連れて縮んで行く。
  焦げ目が付き、脂がヂヴヂヴ言い始めれば食べ時だ。
  口に入れれば、塩ダレの塩気が心地好く、又、豚のホルモン特有の風味が癖に成る。
  弾力が有り、新鮮なので嫌味が無く、プルンとして柔らかく、噛み応えも適度で良い。
  コラーゲンもトゥルントゥルンだ。

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 ◎「せせり」三九八円+「トントロ(塩)」三九八円
 …続いて目の前に差し出されたのが、此れ又、此方では欠かせない「せせり」と「トントロ」だ。
  先ずは「せせり」を炙ってみよう。
  「せせり」とは鶏の首に近い部位の肉で、食感としてはブリンとしているが食べ易い。
  味付けが確りと付いており、噛み締めると味が染みて来て旨い。
  脂身が大いに付着している訳ではないので、意外と健康的かも知れない。
  さて、「トントロ」はと言うと、此方も味噌味が有るが、塩に限る。
  脂身が有り、正にトロの部位で、脂身を下にして炙れば、脂が染み出して来る。
  噛むとサックリとした食感で、脂っぽさは無く、豚の旨味を感じられる。
  牛も偉いが、豚も侮れない。

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 ◎「ホッピー」四九八円
 …ホルモンの御蔭で麦酒もあっと言う間に無くなってしまい、酒を替えよう。
  ホルモンと来れば、ホッピーと相場が決まっている。
  此方のホッピーは珍しく、ジョッキに予め焼酎が注がれているのではなく、
  「キンミヤ焼酎」の小瓶で出され、好きな分量で割れるのが良い。

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 ◎「タンモト」四九八円+「サガリ」三九八円
 …続いては「タンモト」と「サガリ」。
  魔法の白い粉に塗れて真っ白なのが嬉しい。
  先ずは「タンモト」から炙ろう。
  豚の舌の付け根の部位で、限定メニューから通常メニューに格上げされた様だ。
  普通の豚タンは固い印象が有るが、付け根の部位は柔らかくてジューシーだ。
  脂の乗りも程好く、此れは中々に美味だ。
  さて、塩ホルモン店で絶対に欠かせないのが「サガリ」だ。
  牛で言う所の腹身で、腰部に近い横隔膜の一部で、豚一頭から僅か二〇〇グラムから、
  三〇〇グラムしか精肉出来ないと言う貴重な部位で、旭川生まれの塩ホルモンでは欠かせず、
  豚の解体時に横隔膜と一緒にだらりと「下がる」事から呼ばれる様に成ったと言う。
  噛み応えが有り、ギューっと噛み締めたくなるが、決して噛み切れない訳ではない。
  弾力が心地好く、脂も乗っているので柔らか味も有る。

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 ◎「やみつきサラダ」二九八円
 …焼き物の野菜も良いが、七輪を前にすると暑いので、冷たい物を欲する。
  と言う事で、ダラサーの中から一押しと思われる「やみつきサラダ」とやらを発注。
  出て来た物は、凡そ健康的とは思えない見栄え…。
  塩気たっぷりの胡麻油ベースの塩ダレで野菜が和えられており、上には塩昆布。
  僕の血圧も上昇し、酒が進む進む。

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 ◎「虎そば」五九八円
 …後半は「ライス」も発注し、塩ホルモンを御数に白米を頬張ると言う贅沢も堪能し、
  〆に取り掛かるべく、「虎そば」とやらを発注してみる。
  何でも、テールスープを基本としたラーメンの様だ。
  味はと言うと、正に其の通りで、テールスープに麺を投入したラーメン。
  あと二円足せば六〇〇円と言う価格で、六〇〇円出せば其れなりのラーメンが頂ける御時勢、
  原価にどれだけ掛かっているかは分からないが、割高感は否めない…。

 此の日は他に酒は「緑茶割り」二杯を頂戴し、店を後にし、帰宅して炬燵で撃沈。
 寝床に移動したのは朝の七時過ぎと言う駄目さ加減は今年も健在…。