続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ザ・ラーメン スモールアックス」【大井町】

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 ◎「小ラーメン」六五〇円

 …すっかり腰も調子が宜しく、万全ではないにしろ、大きな痛みは殆ど無く、
  何をするにも、痛みのトラウマで怖さは有るが、苦痛からは解放されつつある。
  腰痛が有る時に比べ、無用なストレスが無くなった所為か、肉体疲労も多少は軽減しているか。
  夜は、頻尿で何度も起きる事は有るが、寝返りの度に目が覚める事が無い分、
  最悪な時と比べたら、幾らかは熟睡出来ているかしら…。
  其れでも朝の寝起きの悪さだけは改善されず、ぐったりとして起床する。
  歳を取ると、早く目が覚めてしまうと言うが、今の所、全く其の気配は無く、
  幾らでも寝ていられる程で、瞼がくっ付いて、脳味噌が雲丹に成ってしまうな…。
  悠長に寝ても居られないので、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、決死の覚悟で寝床から這い出る。
  身支度を整えて家を飛び出し、駅に着けば強風で遅延していると言う。
  八分遅れで到着した電車に乗車し、武蔵浦和駅に着いた所で立ち往生。
  山手線の人身事故の影響を見事に受け、埼京線内は電車が詰まっていると言う。
  如何して、山手線の遅延が、埼京線を巻き込むのか。
  門外漢なので、詳しい事は知る由も無いし、知りたくもないが、此の連帯責任は如何にか成らんのか!
  一体、何千回、何万回、同じ事を繰り返しているのか。
  遅延で他の路線を巻き込まないで済む様な仕組みを構築しないのは、怠慢ではないのか。
  金が掛かるから、客が不自由すれば良いだけだから、努力しないのか。
  だとしたら、流石、親方日の丸、殿様商売の最たる例だな…。
  二十五分我慢したが、居ても立っても居られず、武蔵野線に乗り換えて南浦和駅に出て、
  京浜東北線大井町へとてれてれ向かう。
  五〇分も無駄に遅れて到着し、へとへとで仕事へと雪崩れ込む。
  仕事が山積している時に限って、こう言う災難に巻き込まれる。
  然し、腰の痛みが無くなった分、随分と動ける様になったので仕事が捗る。
  さて、十三時に成り、一先ず、昼御飯を摂りに出掛ける。
  目星はと言うと、前回、一月八日に大井町を訪れた際に、今年最初の「二郎」系食べ始めをすべく、
  意気揚揚と訪れるも、九日迄正月休みと言う事で、敢え無く振られた此方。
  今日も喜び勇んで出掛けると、何てこったい、六人も待っている。
  過去、一度も待った事なんて無いのに、駄目な日はとことん駄目だ…。
  脳内、口内共に此方のラーメンの味に支配されてしまっているので、ヂッと待つ。
  六席のみの店に、四人連れ、三人連れ、三人連れと集団で来襲されたら…。
  十五分待ち、漸く席が空き、食券を購入して、冷水を汲み、狭隘な店内の一番奥の席へ、
  蟹歩きで壁にへばり付く様にし乍ら辿り着き、着席する。
  一〇分程でトッピングを訊かれ、「野菜、大蒜で」と御願いする。
  丼を受け取り、昨年十二月十二日以来、約二ヶ月振りの対面を果たす。
  醤油ダレを野菜にドレッシング感覚でぶっ掛ければ、食事の準備が整う。
  丼を慎重に持ち上げ、傾け、口を近付け、プースーから啜る。
  何だか今日のプースーは、トロンとして、僅かにとろみが有り、濃密、濃厚な印象。
  醤油ダレの甘辛い味わいがガツンと来て、舌に纏わり付く様なコクが心地好い。
  開店当初はもっとすっきりとして、「ラーメン二郎 京急川崎店」にも似た味わいと形容していたが、
  今はやや乳化して、円やかさが感じられる様な傾向に成って来ている。
  野菜は茹で加減が好みで、シャキシャキとクタクタの中間で、プースーも染み込み易い。
  麺は、店舗二階で打っているであろう自家製麺
  「小ラーメン」は二五〇グラム有ると言い、緩やかな縮れの効いた太目の平打ち麺。
  するするっと啜る事が出来、わっしわっしと喰らい付くと言う感じではないが、
  モチモチ感を愉しむ事が出来、歯応えも好みだ。
  食べ始めて調子が出始めて来た頃、券売機の不具合が有った様で、後から来た客が間誤付いている。
  厨房から店主が外に出るには、僕が退かないと成らない為、食事を中断し、席を立ち、
  店主を通し、落着する迄待ち、再度、店主を通し、無事に厨房内に戻った所で食事再開。
  すると店主が、「煮たまご食べます?」と訊いて来たので、思わず、「はい」と答える。
  食事を邪魔してしまった御詫びにと、丼に味付け玉子を入れて呉れる。
  こう言う、心の通い合う瞬間と言うのは好きだ…。
  其の玉子はと言うと、最後に残して置いて噛り付けば、黄身がピュッと飛び出し、
  僕の最も好きな黄身の半熟加減で、図らずも、初めて此方の味付け玉子の出来栄えを知る事となる。
  却って申し訳無いが、玉子も堪能し、満喫して店を出、午後からの業務に向けて精が付く。