続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン凪 煮干王 西新宿1階店」【西新宿】

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 ◎「煮干ラーメン」七五〇円

 …今週も漸く木曜日迄漕ぎ着ける。
  然し、月曜日は祝日で労働していないのにな…。
  毎日記している様で申し訳無いが、夜中に雪隠に起きる所為で、熟睡出来ていない。
  気持ち良く眠りに落ちたなと思ったら、間も無くして雪隠に起きねば成らない此の苦痛。
  敢えて時計は見ないが、一時間足らずだろう。
  今朝は普段より幾らかはゆっくり目だったにせよ、寝起きは頗る悪い。
  目は開いても、金縛りに遭ったかの様に身体が動かない。
  寝惚け眼で携帯電話を弄び、リバビリテイションの様に身体を慣らす。
  身支度を整え、今日は眠らない街・新宿へと出掛ける。
  「アルタ」の前には、早くもウキウキウォッチングしたい人の群れが出来ている。
  此方はと言うと、仕事に雪崩れ込み、粛々と熟して行く。
  比較的手間取る事も無く、捗々しく進捗する。
  十三時に成り、一息入れようと昼御飯を摂る事とする。
  文明の利器・携帯電話で、近場の魅惑的なラーメン店を検索する。
  初めからラーメンと決めている駄目中年…。
  新宿なんて、飲食店は佃煮にする程に在ると言うのに。
  幾つか候補を絞り、「俺の麺 春道」、「麺屋 翔」、そして此方。
  其の三店で最も評点が高かったのが、昨年八月八日に「渋谷店」でも頂いた此方。
  其の際は「つけめん」だったので、今日はガッツリとした煮干しラーメンを頂きたくて。
  地図を頼りに、西新宿の裏路地に迷い込み、目的地へと辿り着く。
  行列は無く、扉を開けると空席が有り、入って直ぐの券売機と対峙する。
  御目当ての「煮干ラーメン」の食券を購入し、鰻の寝床の様な店内の中程の席にヨッコイ、ショーイチ。
  食券を手渡し、冷水を汲み、呷り、渇いた喉を潤す。
  店内は煮干しの香りが充満し、思いっ切り深呼吸したい程。
  僕の場合、煮干しの匂いを嗅いだだけで痛風を発症しそうなので自粛する…。
  厨房内は、話し声の大きい男性と、調理担当の女性の二名で切り盛りしている。
  程無くして、ラーメンなので出来上がりが早く、目の前に丼が差し出される。
  湯気と一緒に煮干しの風味が立ち上る。
  プースーの表面は、ラードが外気に触れて凝固して、幕張メッセだ。
  期待にAカップの胸を膨らませ、蓮華でプースーを啜る。
  サラッとして粘度は低く、熱熱で猫舌泣かせのプースーだ。
  一杯に五〇グラム以上の煮干しを使用する特濃スープを謳っている。
  煮干しの風味がガツンと、一撃で舌を撃ち抜く。
  然し、良い意味での煮干し特有の刳味や雑味は抑え目で、其の点では万人受けし易いかも知れない。
  醤油ダレの酸味と、僅かに感じられる煮干しの刳味が心地好い。
  麺は加水率四十五パーセント自家製縮れ麺を謳い、平打ちの太麺。
  此の縮れが、啜る際に唇に当たると食感の良さが感じられる。
  そして、「つけめん」同様に通常の麺の他に、紐革饂飩の様なピロピロ麺も入っている。
  摘みで「麺の刺身」と言うのが有る位なので、恐らく其れだろう。
  雲呑と言うか、棊子麺と言うか、トゥルンとしてピロッピロ。
  具は角煮の様な叉焼と、麺麻、海苔三枚、葱。
  プリン体フェチは煮干しには弱く、御蔭でプースーは殆どを飲み干す。
  瀧の様な汗を流しつつ、只でさえ、松の木におじやをぶつけた様な不細工なのに、余計に見苦しく成る…。
  矢張り、もう季節は夏だな。