続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「節骨麺 たいぞう」【池袋】

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◆「節骨麺 たいぞう」【池袋】

 ◎「特濃節骨麺」八九〇円+「大盛」無料

 …昨日。
  腰の痛みが小康状態を保っていると思いきや、今度は花粉の襲撃を受ける。
  今の所、そんなには酷くはないが、何と無くヴォーっとするし、目は痒く、嚔、鼻水がやや出る。
  僕が真面に生活出来る期間は、一年を通じて何ヶ月も無い。
  花粉が駄目、暑いのが駄目、そして、一年中ずっと腰が痛いんじゃ、生きている価値が無い…。
  御負けに気分は塞ぎ勝ちと来たら、一層、生きる気力も持てやしない。
  其れでも、簡単に死ねる訳じゃなし、生き続けねば成らない此の辛さ…。
  今日も今日とて、断末魔の様な寝起きの悪さを味わい乍ら、ぐったりとして起床。
  下手をすると、寝る前よりも疲労しているんではなかろうか…。
  寝返りを打つ度、腰に痛みが走るので、熟睡なんぞ出来る筈が無い。
  六時間、寝床に横たわっただけの様な状態で、えっちらおっちら勤めに出る。
  勤めに出ると言っても、別段、僕は花魁ではない…。
  今週はずっと池袋。
  ナウなヤングな若者は何と略すのか。
  「イケブ」か…。
  そんな事は兎も角、気分は冴えないが、仕事は熟さなければ成らない。
  午後から外出する為、其の前に昼御飯を済まそうと、十三時前に池袋の街を彷徨う。
  月末で財布はすってんてんだが、ストレス解消にラーメンでも啜りたい。
  其れで少しでも気が晴れるなら安いじゃないか…。
  彼方此方彷徨うが、行列が出来ていたり、気が乗らなかったり、今一、決め手に欠ける。
  東口の如何わしい桃色繁華街を擦り抜け、二〇一一年四月二十七日以来の此方へ辿り着く。
  池袋では言わずと知れた有名店。
  池袋には東西二店舗在り、魚介豚骨ラーメンを売りにしている。
  店内に入り、券売機と対峙し、今回は「特濃節骨麺」なる物にする。
  食券を手渡すと、麺の量が大盛りに出来ると言うので、御言葉に甘えて太ってみる事にする。
  着席し、冷水を呷り、花粉を洗い流す様にして体内を潤す。
  さて、ラーメンが配膳される。
  見るからにこってり濃厚、高コレステロール、高プリン体の食べ物だ。
  プースーの表面にはびっちりと背脂の雪が降り注いている。
  いざ、怯む前にプースーを啜れば、ドロッドロで粘度が高く、丸で、餡掛けの様だ。
  通常のこってりスープを更にじっくり煮込み、深みとコクを凝縮した重厚で円やかな特濃スープと謳う。
  一口啜れば、魚介の風味が一気に押し寄せ、更に、動物系の濃厚な滑らかなコクと、
  たっぷりと投入された背脂の甘味が強烈に感じられる。
  魚介スープは、鹿児島県枕崎産本鰹節、高知県土佐産宗田節に、屋久島産の胡麻鯖節と、
  九十九里産煮干しを加え、更に北海道産昆布、東北産帆立貝等をたっぷり使用し、
  旨味と香りを最大に引き出すべく、丁寧に優しく煮出した風味豊かな旨味スープと言う謳い文句。
  動物系スープは、薩摩産黒豚のげんこつと背骨を一昼夜十二時間以上じっくり煮込み、
  八時間熟成させた力強くて濃厚な豚骨スープで、三〇分毎に灰汁やガラを丁寧に濾し、
  一切の雑味を取り除き、上質な豚骨の旨味成分だけを閉じ込めていると言う。
  此の通常のプースーを更に煮込んだと言うから、ドロッドロなのも頷ける。
  麺はと言うと、豊かな風味と甘味が特徴の国産小麦に、力強い腰を生み出す濠太剌利産小麦を加え、
  更に柔らかく嫋やかな食感を生む北亜米利加産小麦を混ぜ合わせた中太手揉み麺。
  強い腰と嫋やかさを併せ持ち、自然な風味と甘さの効いた特注麺と言う。
  噛むとしこしことした歯触りで、プツッと噛み切れる食感が良い。
  叉焼は炙った物で、個人的には炙らずに普通の儘で良い。
  麺麻は形状が変わっており、棒状ではなく、何故か正方形をしている。
  旨いから問題は無いが…。
  味付け玉子は半熟で、黄身の加減は合格点で、更に海苔が加わる。
  食べ始めは此の濃厚さが心地好かったが、後半は可也胃袋にズシッと重みが来る。
  況してや、こんなに脂っこい物を頂いたら、腹を壊してしまいそうだ。
  無論、食後に此のプースーと同じ粘度の液体が「*」から噴出した事は想像に難くあるまい…。