続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺創房 無敵家」【池袋】

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◆「麺創房 無敵家」【池袋】

 ◎「本丸麺」七八〇円+「大盛」無料

 …昨日。
  何とか時間が経つに連れ、沈んで凹んだ気持ちも徐々に回復傾向か。
  然し、晴れ晴れとした心持ちには程遠い…。
  腰の塩梅は、今週は今の所、何とか大人しくして呉れている。
  此れが爆発した日にゃ、生き続ける自信が無い。
  況してや、花粉の時期なので、嚔一つで病状は一気に変わる。
  此の日も寝起きの悪さは半端ではなく、兎に角、目が開かない。
  目脂がびっちりな仔猫の様に、瞼がピタッとくっ付いてしまったかの様。
  ぐったりとして重苦しい身体を引き摺る様にして這い出し、身支度を整えて出掛ける。
  此の日も池袋へ、四日連続で向かう。
  最近、移動中の愉しみはYou Tube
  何と、一九八五年の再結成の時のはっぴいえんどの映像が投稿されているのだ。
  僕は根っから、大滝詠一師匠に心酔しており、「動いている」師匠の姿を拝見するのは、
  DVDも購入した、あがた森魚監督作品「僕は天使ぢゃないよ」のみだが、
  今回の様に、「歌っている大滝詠一」を観るのは初めてで、良い時代に成ったわぃ。
  長生きはしてみるものだ…。
  さて、仕事は確りと熟し、十二時半過ぎに昼御飯を摂りに出る。
  此の日は陽気も良く、背広の上っ張り無しでも外出できそうな程に暖かい。
  こんな日は、少し足を延ばして南池袋へ出向いてみよう。
  僕がラーメンの食べ歩きを始めた、今から十三、四年前、池袋で五本の指に入る有名店だった此方。
  飽く迄も、五本の指「が」入るではなく、五本の指「に」入る、だ…。
  其の当時に一度御邪魔した事が有り、其の懐かしい青春の味を味わおうと、
  昨年一度足を運ぶも、大行列で断念し、今回は満を持して。
  店頭には先客七、八名の待ちで、此れならば許容範囲内。
  行列の最後尾に並んでいると、程無くしてメニューが配られ、待っている間の暇潰しに成る。
  何を頂こうかと悩む。
  基本の「げんこつ麺」か、其の当時に頂いた「本丸麺」か、其れとも創作新メニューか。
  悩んだ結果、矢張り、青春の味を再確認するべく「本丸麺」を発注する。
  麺の量が無料で大盛りに出来ると言うので、御言葉に甘えて御願いする。
  並び始めてから一〇分強で店内に案内され、窓側のカウンター席に腰掛ける。
  先に発注していた事も有り、五分足らずでラーメン登場。
  丼一杯に背脂が降り注いだ、見るからにこってりで濃厚だ。
  二〇代の頃は、善くも頻繁にこんな脂っこい物を食べていたものだ…。
  蓮華でドロッとしたプースーを啜れば、昔懐かしいと言うか、当時、世間を席巻したあの味だ。
  醤油豚骨の甘目の味わいと、背脂のコクが口内を支配する。
  万人受けすると言うか、昔に流行った王道の味。
  国内最高品質を厳選し、数時間置きに炊き上げている新鮮な背脂がたっぷり入っているのが売り。
  此方のプースーは、大寸胴に満杯の国産豚骨を強火で長時間煮詰めた白濁高濃度のスープで、
  炊き立てでないと味わえない臭味の無い豚骨の旨味と甘味と上品なコクとスッキリ感と謳う。
  麺はと言うと、並盛りが一五〇グラム、大盛りは二三〇グラム。
  「浅草開化楼」と共同で開発を進め、二〇〇六年十二月二〇日から麺の原料に、
  北海道産地粉を一〇〇パーセント使用し、風味とモチモチ感を高めた中太ストレート麺に変更と言う。
  市販の生ラーメンの様な味わいがして、やや安っぽさは否めないが、安価に抑えたのだろう。
  具の叉焼は、バラ肉を巻いた物で軽く炙られているが、プースーに浸っていると脂身が蕩け、
  非常に柔らかく、口に入れると噛まずとも食べられてしまいそう。
  麺麻はシャキシャキとしつつも、何だか癖に成る味わいで、味付け玉子は半熟で黄身が良い色をしている。
  そして、青菜は菠薐草と思いきや、菜の花だろうか。
  箸休め的な感じで中々に良いな。
  流石にプースーを飲み干すと、異常な程に喉が渇くのと、前日の「節骨麺 たいぞう」で懲りたが、
  腹を壊し、プースーと同じ粘度のリーゲーが出てしまうので回避…。