続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「えぼし麺 菜良」【茅ヶ崎】

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 ◎「あえそば」七五〇円

 …昨日。
  先週金曜日から本格的に花粉症を発症し、其れ以来、駄目だ。
  夜は眠ると言うより、横たわっていると言った感じ。
  鼻の詰まりと腰の痛みで、何度と無く目が覚め、其処に夜間頻尿が加わる。
  もう、人として駄目だわね。
  ヂッと落ち着いて眠るには、焼き場で焼かれてからでないと駄目みたい…。
  然し、そう簡単に燃やされる訳にも行かない様で、新しい朝が訪れる。
  新しい朝が来た、希望の朝だ、と言う気分には到底成れない。
  苦痛の朝だ…。
  朝だ、朝だ、アサダ二世
  マニアックな演芸ファンしか分からない小ネタは兎も角、今朝も取り敢えず起きてみる。
  何時からこんなに寝起きが悪くなったのだろうか。
  歴とした、先天的な筋金入りの高血圧患者だと言うのに…。
  此の日は湘南新宿ラインに揺られ、南国、茅ヶ崎へと出掛ける。
  前回に続き、ミーウーからのゼーカーがヨイツーで、ヅラが飛ばされそうだ。
  確りと顎紐を結んでおかないとカパカパしてしまう…。
  嚔と鼻水、目の痒みに苛まれつつ、仕事は熟さねば成らない。
  此の季節は常にヴォーっとしているので、頭が働かない。
  そんな中、粛々と仕事を進め、十三時に昼休憩を挟もう。
  茅ヶ崎と言えば、此方で暴力的な物を頂くと決めているのだが、前回は臨時休業で振られ、
  仕方無く訪れた「ラーメン 松壱家」が予想外の旨さだったが、今回は元に戻そう。
  大気中に、潮風を孕んだ花粉が渦巻く中、勇んで出掛ける。
  店頭には「営業中」の木札が出ており、同じ轍は踏まずに済む。
  空席も有り、半地下の店内に入り、冷水を汲んでからカウンター席に腰掛ける。
  着席すると同時に、直ぐに注文訊きが来るので忙しないが、頂く物は決まっている。
  「あえそば」を全増しで発注する。
  只でさえ、冬でも暑い店内なので、三月とも成ればすっかり夏で、背広の上っ張りを脱いで待つ。
  臨戦態勢も整い、一〇分程で丼が目の前に差し出される。
  一月一〇日以来、約二ヶ月振りの対面を果たし、早速、和えてから頂こう。
  確りと入念に混ぜ過ぎず、ざっくりと大胆に混ぜ合わせ、ガッツリと頂こう。
  其れにしても、凡そ、美味しいとは思えない見て呉れだな…。
  先ずは、生玉子と和えられた野菜から頂けば、茹で加減が絶妙だ。
  シャキシャキとクタクタの中間で、もっとクタクタならば、味が染み易く成るだろう。
  一味唐辛子の辛味が口内を全体的に軽く熱くさせ、其れを生玉子が和らげて呉れる。
  すると、黒胡椒のピリッとした爽やかな刺激が表出すれば、チーズのコクが緩和して呉れる。
  色々な味わいが相乗効果で美味しさを引き出し、醸し出していると言って良い。
  忘れてはならないのが、揚げ大蒜と刻み大蒜の強烈な刺激。
  花粉も吹き飛ぶ様な此の刺激が何とも堪らない。
  此れ等がドロッドロのプースーと、ぐちゃぐちゃに相見えるのが麻薬性、中毒性が有る所以だろう。
  所以、由縁、ユエンナシバラハウンドドッグ…。
  麺はと言うと、内蒙古産のかん水を使用した極太自家製麺で、茹で時間に五、六分要すると謳う麺。
  もうすっかり御馴染みだ。
  極太で、武蔵野饂飩を髣髴とさせる様な表面のざらつきと、もっちりとした弾力が印象的。
  然し、此れだけの具の前では、麺の量は少なくさえ感じられ、寧ろ、野菜の方が多く感じられる。
  具の叉焼はパサつき気味で、やや固いが、プースーに浸しておけば中々に味わい深い。
  胃袋に確りと蓄え、御蔭ですっかりポンポコリンだ。
  阿弗利加の飢餓難民の子供の様な腹に成ってしまう。
  大蒜の力で、花粉を何とか撃退出来ないものだろうか…。