◆「居酒屋 やず」【宮原】
…昨晩。
待ちに待った、待望久しい週末の休日を迎える。
土曜日は九時半過ぎに一旦寝床から這い出るも、再度、寝入ったが最後。
其の後、昼御飯も食べず、日がな一日、無駄に寝床で寝たり、起きたりの繰り返し。
寝ようと思えば幾らでも寝られる感じで、日頃の睡眠不足を少しでも補う。
実家の母からは、「そんなに寝てたら、目ん玉腐っちゃうよ!」と叱責されそうだ…。
然し、身体が如何にもこうにも動かないから困っちゃうわね。
寝溜めと喰い溜めは出来ないと知りつつも、寝られる時に寝ておきたい。
腰の具合も芳しくなく、其れも手伝って動けないと言うのも有る。
気付けば日も暮れ、時刻は十七時半を回っている。
徐に起き出し、身支度を整え、十八時過ぎに家を出る。
折角の土曜日の晩だと言うのに、暇に成ってしまい、宮原で独り寂しく呑む事にする。
其の道すがら、腰が余りに痛く、歩くのも儘成らない程で、快方に向かっているとは思えない…。
こんな日は、腰痛の麻酔代わりと、花粉症の消毒も兼ねて、酒浸りに成ってしまおう。
向かった先は、宮原での僕の本拠地の此方に、今年初めての訪店…。
待ちに待った、待望久しい週末の休日を迎える。
土曜日は九時半過ぎに一旦寝床から這い出るも、再度、寝入ったが最後。
其の後、昼御飯も食べず、日がな一日、無駄に寝床で寝たり、起きたりの繰り返し。
寝ようと思えば幾らでも寝られる感じで、日頃の睡眠不足を少しでも補う。
実家の母からは、「そんなに寝てたら、目ん玉腐っちゃうよ!」と叱責されそうだ…。
然し、身体が如何にもこうにも動かないから困っちゃうわね。
寝溜めと喰い溜めは出来ないと知りつつも、寝られる時に寝ておきたい。
腰の具合も芳しくなく、其れも手伝って動けないと言うのも有る。
気付けば日も暮れ、時刻は十七時半を回っている。
徐に起き出し、身支度を整え、十八時過ぎに家を出る。
折角の土曜日の晩だと言うのに、暇に成ってしまい、宮原で独り寂しく呑む事にする。
其の道すがら、腰が余りに痛く、歩くのも儘成らない程で、快方に向かっているとは思えない…。
こんな日は、腰痛の麻酔代わりと、花粉症の消毒も兼ねて、酒浸りに成ってしまおう。
向かった先は、宮原での僕の本拠地の此方に、今年初めての訪店…。
◎「アサヒスーパードライ生ビール(中)」四五〇円
…外はすっかり夏の陽気で暑いが、店内はもっと暑く、思わず汗が噴き出す。
何時ものカウンター席に陣取り、若い女中さんにルービー発注。
普段、家では味わえない、正真正銘の麦酒に敬意を表し、グイッと呷る。
「腰痛の馬鹿野郎!花粉症の馬鹿野郎!」と、腰、鼻、目に神経を集中させて呑む。
堀江 淳「メモリーグラス」宜しく、呑み干してやるわ!
御通しは、予め生姜醤油で味付けされた鰯の刺身と、大根と人参の膾。
◎「豚みそ焼」四五〇円
…摘みを頂こうと、メニューを眺める。
刺身は鮪ブツ、鰺、鰆の叩きが取り揃えられているが、御通しで鰯を頂いたので回避。
と言うより、頂きたい物を多数見付けてしまい、次回に回そう。
先ず、初っ端は「豚みそ焼」と言うのが良いな。
最近、スーパーマーケットに行く度、豚肉の味噌漬けが食べたいと思うも、
余りに高額で、皇室関係しか許されない程で、只、指を咥えて見ているだけだった。
豚肉の味噌漬け自体は全国彼方此方で名産品として有名だろうが、
埼玉県では秩父地方が有名で、贈答品にも使用されるだけあって中々に上等だ。
そんな事も有って、久し振りに其の濃厚な味を味わいたくて発注。
見た限りは、豚ロース肉の生姜焼きの様だが、味噌の甘い味付けが心地好い。
表面はカリッと香ばしく、柔らかさが突出していると言う感じではないが、噛み応えが有って良い。
脂身からは脂がジュワーっと染み出し、味噌の甘味と相俟って酒が進むわぃ。
◎「バッテラ寿司」五八〇円
…此の日の頂きたい物の二番手は此れ。
〆鯖の押し寿司こと、葡萄牙語のバッテラ。
「鮨処 いっしん」で〆鯖の虜と成ったのは今から九年前。
子供の頃から、晩酌をする父親の酒の摘みの〆鯖が羨ましく、魅惑的な食べ物だ。
此方の〆鯖も一押しメニューと言う事は知っていたが、「鮨処 いっしん」の其れを超える物は無いと、
二、三度頂いた事が有る程度で、メニューに有ると毎回発注すると言う事は無いが、
「バッテラ寿司」と成れば話は別で、此方では初めてなので頂いてみよう。
横長の皿に盛り付けられたバッテラは、厚さ一.五ミリメートル程のが六切れ。
醤油の小皿が無いので、卓上の醤油をドヴァっとぶっ掛けてみる。
一口頬張ると、うん、醤油は無くても十分に塩気は有ったね…。
慌てて醤油を振り落とし、酒の摘みとしてチビチビと遣る。
鯖は赤味が残る程の〆加減で、限り無く生の鯖に近い状態で、こうでないと困る。
真っ白の〆鯖では、酸っぱいスポンジを喰っている様なものだ…。
◎「電気ブラン」二三〇〇円
…麦酒を三杯頂いた後は、瓶を保管している「電気ブラン」に替えるが、
残りが少なかったので、新規の瓶を入れてみる。
キャバレークラブだったら、「♪ニューボットル、ニューボットル」と大騒ぎだが、
日本人ならば、「新規の瓶、新規の瓶」で良かろうに…。
其れは兎も角、度数四〇度の食道が焼ける様な甘ったるい酒で、腰痛と花粉症に立ち向かう。
呑み方は勿論、ロックだ。
何せ、僕の信条は、酒、女、ロックだから…。
◎「カツサンド」五〇〇円
…酒も替わった所で、摘みも替えよう。
今宵は魅惑的な物が多く、何と、カツサンドが有るではないか。
ツーカーのドーサンが…。
洋食の経験も有るマスターならではで、此方では意外と小洒落た洋食メニューが偶に頂ける。
マスターから、「麺麭の耳は落としますか?」と訊かれ、勿体無いので其の儘で御願いする。
麺麭もこんがりと焼かれ、食欲をそそる。
間にはカツと千切りキャベツが挟まり、此れをがぶっと齧る。
カリッと香ばしく、中のカツは柔らかく、衣はソースを吸っている。
微かに辛子の味わいも感じられ、カツサンドを摘みに酒を頂くのは初めてだが乙だな。
寿司や麺麭然り、炭水化物を摘みに一杯遣るのは好きだ。
嗚呼、素敵だ…。
麦酒三杯、「電気ブラン」は二、三杯頂戴し、独りなので夜の桃色社会科見学に行く訳にも行かず、
大人しく、何処へも寄り道せずに、ほろ酔い加減のヘベのレケで帰宅する。
居酒屋やず [ 居酒屋 ] - Yahoo!グルメ
大人しく、何処へも寄り道せずに、ほろ酔い加減のヘベのレケで帰宅する。
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※2011年5月21日時点の情報です。
ID:0000303858
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