続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん よし善」【高崎】

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◆「らーめん よし善」【高崎】

 ◎「醤油らーめん(並)」六五〇円

 …気絶しそうな坐骨神経痛の痛みも、今週も今日で六日目。
  右臀部の痛みが尋常でなく、丸で、尻の頬っぺたが鋭利な刃物で削がれる様な痛み。
  直腸やら、「*」やら、附随する機能が全て破壊されている様な気さえする。
  太腿、脹脛、足首に疼く様な鈍痛が絶えず迫り来る。
  嗚呼、僕なんて、死んでしまえば良いのに…。
  昨晩は帰宅後の仕事が片付かず、午前零時半迄掛かってしまい、就寝時間が遅くなる。
  刑務所だったら怒られてしまう。
  そんな調子じゃ、寝起きが良い筈も無く、今週の最終日も断末魔の苦しみ。
  生気を失いつつも寝床から這い出し、永眠したい気持ちを抑えつつ、今日も今日とて仕事へ。
  勿論、補装具を腰に確りと巻き付け、「ロキソニン」を服用し、今日は高崎へ。
  すっかり陽気も良くなり、外套を羽織らずとも外出出来る。
  と言うより、毎日汗だくだ…。
  不意に指令を命ぜられ、予期せぬ仕事が増え、急遽の予定変更が発生する。
  まあ、善く有る事だ…。
  粛々と仕事を熟し、「ロキソニン」も効いて来て、何とか人並みに動く事が出来る。
  さて、十三時も廻り、気分転換も兼ねて昼御飯を摂りに出よう。
  今日も、此の痛みに因るストレスを少しでも解消すべく、ラーメンかナ…。
  最近は「麺処 湊生」が専らだが、二ヶ月に一遍の限定メニューも二度も頂いたので飽きた。
  偶には他のラーメン店を久方振りに訪れてみようと、高崎駅西口を徘徊する。
  何とは無しに、「らーめんや なかじゅう亭」で鶏出汁の円やかなラーメンを頂こうと其の方向へ。
  すると、其の手前に在った筈の「つけめん 初代 田一」が別の店へ変わっているのが目に入る。
  昨年六月八日に訪店した際、新規開店したばかりだったに…。
  早過ぎだろ!と言う突っ込みをしつつ、其の新店を覗いてみる。
  店頭に写真付きのメニューが掲げられており、期待を寄せたくなる。
  ラーメンの上に、萌やしの山が形成され、脇には大蒜らしき物が添えられている。
  昨今、「ラーメン 二郎」を模した紛い物が多いが、此方も其の一端か…。
  微かな期待を胸に、予定変更して此方に飛び込んでみる。
  店に入ると若い女性店員が出迎えて呉れ、直ぐに券売機と向き合う。
  件の「二郎」っぽいラーメンは、通常の「醤油らーめん」だったっけなと、其の釦をポチっとな。
  選びたい放題の席の中から、カウンター席の端っこに陣取り、食券を手渡す。
  昼時は無料で白米が付くと言うが、太っても何なので丁重にお断りする。
  以前の「つけめん 初代 田一」は在り来たりな魚介豚骨つけ麺の店だったが、
  此方のつけ麺の写真を見るに、随分と似た感じがする。
  果たして、一見、「二郎」を髣髴とさせるラーメンは一体、どんな味だろうかと思いを馳せ、
  程無くして丼が配膳され、御対面を果たす。
  見た目、何と無くは今流行りの「二郎」系を意識しているのだろうなと感じさせる風体だ。
  いざ、蓮華を手に、プースーから啜れば、其の思いは一気に別物だと気付かされる。
  卓上のメニューには、「鶏、豚骨の醤油スープをベースに、柚子のほんのりした香りが特徴的な、
  あっさりスープの醤油ラーメン」と言う謳い文句。
  「二郎」らしさは微塵も感じられず、あっさり系醤油豚骨の甘味の有るプースー。
  背脂が微かに浮かび、一昔前に数多見られたラーメンと言った感じ。
  此れと言う決めて、特徴が感じられず、至って普通と言うか、印象に残らないのが残念。
  こんもりと盛られた萌やしは茹で時間短めのシャキシャキした物。
  上には揚げた玉葱が塗されており、香ばしさを付加しようと言う寸法か。
  麺を引っ張り上げれば、太麺かと思いきや、博多ラーメン並みの極細麺。
  麺自体は悪くは無いが、此の見栄えならば普通は極太麺であって欲しい。
  叉焼は炙られた物が二枚入り、バラ肉を巻いた物だが、此れも、此れと言った特徴は見出せない。
  脇には玉葱の微塵切りが添えられ、此れは刻み大蒜の代わりか。
  具は他に海苔、鳴門、ざく切りの葱が入り、其れだけを取ってみれば昔乍らの中華蕎麦の様な感じだが、
  其れを掻き消す様な萌やしの山が気に成る。
  どっち付かずと言うか、軸がぶれてしまっている印象は否めないか。
  もっと暴力的に走るのであれば、力強いプースーと極太麺が良かろう。
  万人受けするあっさり系のラーメンを目指すのならば、萌やしの山は余計かな…。