続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「鶏と魚だしのつけめん 哲」【溝の口】

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 ◎「濃厚強火炊きつけめん」八〇〇円

 …木曜日。
  週末迄、残り二日と迫った、身体がぐったり、股間もっこり木曜日。
  僅かに残った力を振り絞り、仕事と言う名の戦場へ行く。
  右に鞄、左に生ゴミを持って。
  流石に、生ゴミを持った儘、電車に乗った事は無いがね…。
  此の日は、普段の主な業務から離れ、宮前平へと向かう。
  渋谷駅から東京急行田園都市線に乗り換え、「ケータイ国盗り合戦」の黄金週間恒例の行事、
  「国盗りおにごっこ」が開催されており、確りと「渋谷」を盗る。
  宮前平での仕事を何とか終え、乗り合いバスで宮前平駅へと戻るのだが、
  溝の口駅行きのバスが走っており、川崎市営バスは一律二〇〇円なので、
  此れならば、溝の口迄出た方が得だと思い、いざ乗車。
  偶には乗り合いバスと言うのも良いものだ。
  溝の口駅に着けば、既に時刻は十三時半を廻っている。
  此の後は池袋へと行くので、其の前に此処で昼御飯を済ませてしまおう。
  折角、普段訪れる事の無い街に降り立ったのだから、記念に成る様な物を頂きたい。
  文明の利器、携帯電話で検索をしてみると、千駄木の「つけめん TETSU」の支店が在ると言う。
  此方の系列では、大宮の「つけめん 102」、水戸の「つけめんTETSU 壱の木戸」は訪店済み。
  溝の口には他にも「紀州和歌山ラーメン まっち棒」等が在り、悩ましいが此方に決定。
  地図を頼りに東京急行の高架下に着くと店を発見し、其の隣には「伝説のすた丼屋」も在る。
  何と蠱惑的な並びだろうか…。
  店に入ると空席も有り、先ずは券売機で食券を購入する。
  此方は「濃厚強火炊きつけめん」、「淡麗弱火炊きつけめん」が主力商品の様だ。
  こちとら濃厚民族なので、前者の食券を購入し、案内されたカウンター席の間に挟まる。
  目の前が調理台なので、作業工程が具に見て取れる。
  ガス台の上には金網が敷かれ、其の上ではつけ麺の器が火に掛けられている。
  宛ら、朝鮮料理の石焼ビビンバの様で、暑がり、猫舌の僕としたら、一瞬、怯んでしまう…。
  そして、実際に配膳されると、つけ汁はぐつぐつと煮え繰り返り、熱熱なのが嫌でも分かる。
  麺の皿に目を転じると、珍しい物が乗っており、如何やら、鶏皮の唐揚げの様だ。
  「鶏と魚だし」と謳っているだけあり、鶏に拘っているのだろう。
  麺の上にあしらわれた貝割れ大根をつけ汁に移し、麺の上に邪魔が無くなった所で頂く。
  麺はピロピロとした平打ち麺で、情報に依れば、「カネジン食品」の物だと言う。
  煮え滾ったつけ汁はとろみが有るが、軽めなので、ドロッドロと言う雰囲気ではない。
  鶏出汁の円やかで滑らかな味わいと、魚の粗を使用していると言う魚介の風味が調和し、
  投入されている生姜卸がヒリッとして引き締めて呉れている。
  濃厚と謳いつつも、コッテリし過ぎて凭れる様な事は無く、比較的あっさり目か。
  麺は形状の通り、口当たりが心地好く、確りと水切りもされ、モチッとした食感。
  つけ汁との絡みも良い。
  つけ汁には白菜、麺麻、叉焼が入っている。
  此の叉焼だが、四月一日から、豚肉から鶏肉の叉焼に変更に成った様子。
  豚バラ肉は脂身が多く、豚肩ロースは半数の客にパサパサした部位が当たってしまう為、
  此のつけ汁に適した鶏叉焼に変更したと言い、皮の部位はプルンとして、身は柔らかくて中々だ。
  叉焼が鶏と言うのも、全体をコッテリし過ぎない要因だろう。
  そして、気に成っているのが鶏皮の唐揚げだ。
  後半、つけ汁に投入し、プースーを吸わせて噛り付けば、確りと味付けされており、
  鶏の唐揚げの様な感覚で頂け、此れは新しい。
  麺を食べ終わり、周囲の客を見ると、口々に「雑炊」と言う単語を発している。
  如何やら、食べ終わったつけ汁に御飯を投入して火を入れて呉れ、生玉子を落として頂くらしい。
  こちとらそんな規則は知らないので、卓上に鰹出汁のポットも置いてある事なので、
  普段は絶対にしないスープ割りをし、鶏と魚介のルーシーを飲み干し、腰の薬も服用して退店。