続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「えぼし麺 菜良」【茅ヶ崎】

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 ◎「あえそば」七五〇円

 …昨日。
  何とか、週の真ん中もっこり水曜日迄漕ぎ着ける。
  昼は「シンセツ」、夜は「ワイセツ」、もっこり八兵衛が御送りしております…。
  此の日は、東海道線内の遅延に巻き込まれつつ、湘南新宿ラインで南国の茅ヶ崎へ。
  着いてみると、海からのゼーカーがヨイツーで、メーアーもリーフーだ。
  雨が降ろうが、槍が降ろうが、朝から晩迄御神輿担いでワッショイ、ワッショイはしないが、
  すべき仕事が山積しており、のんびりしても居られない。
  売上最大化を目指して、邁進せにゃならんのだ…。
  さて、十三時に成り、腹も減ったので昼休憩を挟もう。
  相変わらず、外はメーアーが降っている。
  小雨なので、傘も差さずに原宿ならぬ、茅ヶ崎の街を彷徨う。
  向かう先は一つ。
  茅ヶ崎と言えば、此方を差し置いて他は無い。
  一瞬、一度だけ訪れて、ド乳化の家系ラーメンに魅せられた「ラーメン 松壱家」にしようと思うも、
  矢張り、僕の身体にはカネシ醤油が流れているので、此方は不可避だ。
  勇んで店に行くと、臨時休業の貼り紙も無く、確りと営業している。
  木戸を開け、階段を数段下り、半地下の店内へ。
  冷水を汲み、席に着こうとする前に、早々に注文訊きが遣って来る。
  頂く物が決まっているから良いものの、客に考える隙を与えないかの様だ。
  「あえそば、全増しで」と伝え、着席し、渇いた喉を潤す様に冷水を呷る。
  確りと大蒜を充填して、栄養を蓄えようと考えていると、丼が運ばれて来る。
  然し、揚げ大蒜を入れ忘れたからと、踵を返して厨房に戻り、改めて配膳される。
  此方では過去に何度か刻み大蒜も入れ忘れられたが、危うく揚げ大蒜迄も忘れられそうになるとは…。
  万事整った所で、食事に取り掛かろう。
  真ん中に落とされた生玉子を割り、全体に絡め合わせる様にして、ざっくりと混ぜ合わせる。
  和え蕎麦、混ぜ蕎麦、油蕎麦の類は、善く混ぜるのが基本と言うが、混ぜ過ぎも良くない。
  味が満遍無く均一に成ってしまうより、部分部分で味にバラつきが有る方が面白味が有る。
  さて、野菜から頬張れば、シャキシャキとクタクタの茹で加減が相変わらず絶妙。
  プースーは何時もよりもドロドロ度合いが低い印象で、ややサラッとしている様にも見せる。
  其の豚骨スープの動物系の甘味に、醤油ダレの甘辛さ、黒胡椒のピリッとした爽やかな辛味、
  一味唐辛子の辛味、揚げ大蒜の香ばしさ、刻み大蒜の刺激的な味が混然一体と成って押し寄せ、
  チーズ、生玉子が全体を滑らかに、円やかにして呉れている。
  此れ等が麺にも絡み、喰らい付く様にして啜れば、モチモチ感が心地好い。
  内蒙古産のかん水を使用した極太自家製麺で、茹で時間に五、六分要すると謳っているが、
  此の太さの麺にしては茹で時間が短く、出来上がりも早いのが有り難い。
  表面がザラッとして、ワッシワッシと喰らうには丁度良い。
  此れ位に力強さと荒々しさが無いと、暴力的なプースーと具に負けてしまうだろう。
  此方でやや残念なのが豚だ。
  固さが否めず、「あえそば」には切り落としの部位を使用しているのか、パサつきも有る。
  プースーに浸しておけば、柔らかくなるので、まあ良かろう。
  背脂のびっちり浮かんだラーメンを頂き、英気を養い、大蒜臭を漂わせて戻る駄目中年…。