続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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東華軒「特選小鯵押寿司」【小田原】

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東華軒「特選小鯵押寿司」九八〇円

 …金曜日。
  待ちに待った、待望久しい黄金週間の後半を迎える。
  木曜日の晩は呑んでも帰らず、大人しく直帰し、体調を整えてみる。
  尤も、僕と呑んで呉れようと言う方が居ないに過ぎないのだが…。
  五月三日、憲法記念日の此の日は朝は七時半に起床。
  休日と言うのは、如何してこうも、絶望的な寝起きの悪さを感じないのだろうか。
  さて、此の日から一泊二日で、祖父の米寿の祝いも兼ねて、祖父母、両親、妹家族、
  総勢一〇人の大所帯で、ズーイーは熱川へ旅行へと出掛ける。
  行きはのんびり、乗り慣れた湘南新宿ラインで平塚迄出掛け、東海道線に乗り換え、
  熱海へと出て、一先ず、正午と言う事も有り、途中下車して昼御飯を摂る。
  好天の熱海駅前は、同じ様な観光客でごった返し、如何にも観光地らしい。
  駅前から伸びる商店街で、食事が出来そうな店を探すも、何処も行列が出来ている。
  況してや、一〇人纏めて入れる店なんぞ、そうそうに有るまい。
  と言う訳で、ばらけて済ます事にし、彼是と店を探すも、其れでも駄目。
  伊東線の電車の時刻も気にしないといけないので、早々に諦め、駅構内で辨當を購入する事にする。
  売店を眺めると、「金目鯛炙り寿司」、「とん漬弁当」なんてのが有る。
  おっ、限定一〇食と言う鯖の押し寿司も有るが、此れは売り切れの様だ。
  嗚呼、残念とばかりに、折角、海無し県の人間が海沿いに来たのだから、魚を頂きたい。
  金目鯛は高級品なので、「特選小鯵押寿司」と言うのが有り、光物好きには此れが良いわぃ。
  早速購入し、ゆったりと座って食べられる様な場所も無いので、商店街の入口の段差に腰を下ろし、
  目の前の売店の看板に「熱海ビール」と言うのを見付け、其れも購入し、さあ頂こう。
  「熱海ビール」の瓶を傾けて呑めば、普段の雑酒とは訳が違い、実に味が濃い。
  南箱根の契約農家で栽培した二条大麦を使用したエール麦酒と言う。
  芳醇な甘味の中に仄かな苦味が有り、複雑な香りと深いコク、フルーテーな味わいだ。
  休日の昼間、然も旅先で呑むと言うのは格別だ…。
  さて、辨當の包みを開け、鰺の押し寿司に取り掛かろう。
  鯖を始めとして、此の手の押し寿司は好きで、酢飯がびっしりと詰まっており、
  炭水化物を摘みに飲酒するのが好きな僕としては、十分過ぎる摘みなのだ。
  此の「特選小鯵押寿司」はと言うと、明治三十六年に販売を開始したと言う。
  名物辨當を作りたいと、小鯵を塩で〆、酢に漬けて押し寿司にしたのが始まりと言う。
  酸味は強めで、確りと〆られており、噎せる程ではないが、此の酸味がさっぱりとして心地好い。
  普段は〆過ぎは良くないと言っているが、辨當の場合は保存食品と言う意味合いも有るので、
  確りと〆られ、酢の味わいが強めに感じられた方が心丈夫だ。
  此れで身体が柔らかくなって、腰痛が緩和されれば願ったり叶ったりだ…。
  一〇貫中二貫だけ、縮緬雑魚を混ぜ込み、紫蘇の葉で巻いた「しそ巻」が入り、箸休め的で良い。
  味わいつつも詰め込む様にして、確りと腹拵えを完了。
  混雑は嫌だが、偶には遠征も良いな。

~御負け~
宿泊した「セタスロイヤルホテル」の晩御飯。
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