続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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大船軒「伝承 鯵の押寿し」【大船】

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大船軒「伝承 鯵の押寿し」一二〇〇円

…昨日。
 五月三日から一泊二日で伊豆熱川へ、祖父の米寿の祝いも兼ねての家族旅行。
 昨日は「熱川バナナワニ園」、稲取の雛の吊るし飾りを見物し、昼御飯を挟み、
 大室山の周囲をぐるっと廻って城ヶ崎海岸を巡り、伊豆高原駅へと送って貰う。
 あっと言う間の一泊二日で、こう成ると、早くもサザエさん症候群を患い始める。
 伊豆高原駅十六時四十二分発の「スーパービュー踊り子」一〇号大宮行きで一本。
 座席が気持ち広めに取られているので中々に快適で、窓も広いので景色が良く見える。
 乗車前に買い込んだ麦酒を開け、夕暮れを迎える相模湾をぼんやり眺める。
 嗚呼、何だか、御センチな気分に成ってしまうわぃ…。
 さて、大宮駅に到着するのが十九時三〇分なので、晩御飯は大宮で済ませる予定だったが、
 混雑の中を移動するのを避け、父親が車内の売店で辨當を購入して来る。
 何種類かの中から、何と無く適当に取ったのが、又しても鯵の押し寿司。
 まあ、光物好きだから良いが…。
 大宮駅に到着する前に頂こうと思うも、昼御飯が遅かった所為と、疲労で眠りに落ちてしまい、
 食べずに持ち帰り、帰宅してからゆっくりと頂く事にする。
 さて、よれよれで帰宅し、荷物を置き、嗚呼、我が家が一番…。
 冷蔵庫から雑酒を取り出し、栓を開け、此の日、四度目の口開けをする。
 旅先も良いが、家を空けて帰って来ると、我が家の良さも実感出来る。
 と言う訳で、伊豆高原駅の土産物屋で購入した烏賊の塩辛を摘みつつ、鰺の押し寿司の蓋を開ける。
 「鎌倉産品推奨品選定品」と言う此方は、明治三十一年創業とあって、歴史を感じる掛け紙だ。
 小鯵から僅か二切れしか取れない身を、伝統の合わせ酢で〆たと言う。
 小鯵乍ら肉厚で、前日に頂いた「東華軒」の「特選小鯵押寿司」よりも身は大きいか。
 又、〆た酢の酸味が強めだが、此の酸味が身体にスッと馴染む様に染み込んで来る感覚が良い。
 昔は、酸っぱい物には目も呉れなかったが、此の手の〆た物は旨いな。
 酸っぱい物と言っても、今でも果物の様な御飯の御数に成らない様な物は嫌いだが…。
 其れにしても、炭水化物を摘みに一杯と言うのは良いな。
 寿司で一杯なんぞ、粋で鯔背で、僕の様な埼玉の江戸っ子には持って来いだ。
 八貫、存分に堪能した後、長椅子にごろんと横に成ったが最後。
 其の儘、夜中の二時迄、バタンキュー。
 歳を取った所為で、一日出掛けると、二日疲労が取れない感じだ…。