続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ザ・ラーメン スモールアックス」【大井町】

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 ◎「小ラーメン」六五〇円

 …生きる希望だった黄金週間も終わってしまい、絶望感で一杯だ。
  社会復帰初日の昨日は、朝から電車の遅延に巻き込まれ、一日中、
  携帯電話には電車の遅延を報せる電子的書簡が何通も届き、JRの脆弱さを露呈する。
  架線に付着物が有ったり、車輛点検だったり、線路内に人が立ち入ったり、嫌だ嫌だ…。
  もっとちゃんと、スッと運行しなさいよ、全く。
  何とか社会復帰も無事に済ませ、真ん中もっこり水曜日を迎える。
  当たり前だが、日に日に歳を取っている訳で、当然、疲労が溜まり易くなり、
  又、疲れが抜け難くなり、一寸動いただけで疲労困憊だ。
  今週は未だ二日目だと言うのに、疲労感たっぷりで大井町へ出掛ける。
  こう言う時に限って、すべき仕事が山積していたりする。
  世の中、得てしてこう言うもので、巧い様には出来ていない。
  淡々と仕事を熟し、十三時に昼休憩を挟む。
  前回、三週間前に大井町を訪れた時は独りではなかったので自重したが、
  独りぼっちとあらば、行き先は此方に決まっていよう。
  黄金週間に出費が嵩んだので、昨日は「なか卯」の牛丼で済ませ、今日を迎える。
  牛丼の倍以上の値段のラーメンを頂くと言う至福を存分に味わおう。
  薄暗い路地裏に入れば、行列が無い事が確認出来、心の中で北叟笑む。
  カウンター席のみ、僅か七席の店内だが、空席も有り、未だ、運に見放されていないと確信する。
  券売機で何時もの様に「小ラーメン」の食券を購入し、冷水を汲み、一番奥の席へ蟹歩きで進む。
  食券をカウンター上に差し出し、冷水を呷り、出来上がりを待つ。
  店内には相変わらず、牙買加の音楽が流れている。
  店主は見た感じ、沖縄っぽい感じがしなくも無いのだが…。
  一〇分強でトッピングを訊かれる段に成り、何時もは野菜、大蒜のみなのだが、
  ヴォーっとしていたのか、身体が欲していたのか、「野菜、大蒜、脂で」と伝えてしまう。
  此方の「脂」は背脂と言うより、寸胴の上澄みの油層の部分を投入するので避けていたのだが…。
  丼を受け取ると、正に、プースーの表面には油層が見て取れ、此れぞ「油」多目だ。
  醤油ダレを野菜にたっぷりとぶっ掛け、いざ取り掛かろう。
  先ずは、其の油層を啜る様に、丼を傾けてプースーから啜る。
  醤油ダレを掛け過ぎたのか、将又、分量が変わったのか、醤油ダレの味わいが強めに出ており、
  何時もの微乳化は微乳化なのだが、ややすっきりとして、角の有る味わいの様に感じられる。
  其れでも、身体の隅々に染み渡る様な感覚の旨さで、今月初の「二郎」系ラーメンの感動は有る。
  お次は野菜を只管に遣っ付ける。
  シャキシャキとクタクタの中間の茹で加減は相変わらず絶妙で、むしゃむしゃ喰らい付くには良い。
  麺は、店の二階で打たれる自家製麺
  店内にはオーションの袋が幾つも積まれている。
  緩やかな縮れの有る平麺で、表面はザラッとして粉の感じが受け取れ、むっちりとして、
  噛むとモチッと、プリッとした、力強さの中に嫋やかさを兼ね備えた麺だ。
  豪快にワッシワッシと、犬喰いの様に、丼の奥底から引っ張り上げ乍ら啜る。
  さて、豚はと言うと、今回も当たりとは言い難いな。
  此の所、決して不味い訳では無いのだが、赤身が主体のパサパサ気味で、筋っぽさも感じられる。
  過去、ホロトロで最高に旨い当たりの時も有っただけに、此ればかりは残念でならない。
  大蒜も確りと体内に充填し、腰の痛み止め、臭気止めの錠剤も服用し、午後の業務へ戻る。