続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ザ・ラーメン スモールアックス」【大井町】

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◆「ザ・ラーメン スモールアックス」【大井町
 
 ◎「小ラーメン」六五〇円

 …毎晩の熱帯夜、皆様に於かれましては、一体、如何御過ごしだろうか。
  既に冷房をギンギンに点けているのだろうか。
  こちとら、寝室に冷房装置が無いので、今夏は大枚叩いて設置しないと駄目だと思う今日此の頃…。
  掛布団も掛けると言うよりは、身体に接している程度で、寝冷え如何こうと言う心配迄はしない。
  何せ、暑いんですもの。
  御負けに牛蛙は五月蠅いし…。
  今朝も大して熟睡出来ていない状態で目覚めれば、ぐったり感は満載だわね。
  高血圧なのに、如何してこうも寝起きが悪いかね。
  二〇分掛けて現の世界に戻り、簡単な朝食を食べ、痛み止めを服用し、身支度を整え、
  今日も今日とて、蒸し暑い満員電車に押し込まれて出掛ける。
  毎朝の地味な遅延に巻き込まれ、池袋駅には五分強の遅れで到着。
  最初から、朝の時間帯は五分遅れの定刻にすれば良いのに…。
  朝一で残務を熟したり、打ち合わせをしたりの後、正午には移動を開始する。
  大井町へと向かい、十三時前に到着し、直ぐ様、仕事に取り掛かる。
  急を要する作業が一段落し、十三時半過ぎに昼休憩を挟む。
  独りで向かうと成れば、此方と相場が決まっている。
  薄暗い路地裏に入れば、直ぐに此方が見え、扉が開け放たれ、入り易い環境に成っている。
  先客は一名のみで、券売機で何時もの「小ラーメン」の食券を購入し、
  冷水を汲み、狭い店内を蟹歩きで進み、カウンター奥の席に着席する。
  食券を差し出し、冷水を呷り、朝からの疲労を癒すべく、ホッと一息。
  ふと、厨房内を覗き、先客のラーメンの調理工程を眺める。
  前回に続き、俎板の上の切られた豚を見て、今回も確信する。
  今日の豚も、出来栄えは良いと…。
  其れから一〇分足らずでトッピングを訊かれ、「野菜、大蒜で」と告げ、丼を受け取る。
  こんもりと盛り上がった野菜の山が中々の聳え具合だ。
  今回は卓上の醤油ダレを掛けず、我慢してみる。
  此の所、ずっとラーメンが続いており、流石に塩分の過剰摂取で血圧も鰻登りだろうと、
  少し弱さを出し、自重して止した僕を、如何か、「糸瓜野郎!」と口汚く罵って頂いて構わない…。
  さて、蓮華の備えが無いので、敢えて貰う事はせず、丼を慎重に持ち上げ、傾け、プースーを啜る。
  醤油ダレが只でさえ十分に幅を利かせているので、随分とロイクーだ。
  ガツンと、醤油ダレの塩気、甘辛さが伝わり、松田聖子宜しく、ヴィヴィヴィと舌を撃ち抜く。
  微乳化傾向から、最近はややすっきり傾向で、開店当初の味わいに近い気がする。
  嗚呼、染み渡るナァ~。
  野菜は言わずもがな、シャキシャキとクタクタの絶妙の茹で加減。
  プースーも適度に吸い、味が染み込んで旨い。
  野菜嫌いの僕が、黙々と食べ進めてしまう程。
  麺を引っ張り上げれば、此れ又、プースーが存分に纏わり付き、ロイクー極まりない。
  丸で、ソース焼き蕎麦の様な色をしている。
  店舗の二階で打たれる自家製麺で、低加水なので、プースーが絡み易いのだろうな。
  表面はざらつきが有り、ムッチムチの弾力が堪らない。
  麺自体に旨味が有ると言うか、食感も含め、実に面白味の有る麺だ。
  さてさて、懸案の豚だ。
  大小取り混ぜ、四、五切れの豚が入るが、うん、今回も当たりの部類だ。
  端肉の部位は硬さ、パサつきは仕方無いが、全体的にホロっと解れる秀逸な物だ。
  旨味も凝縮され、プースーに浸せば殊更に旨さが増す。
  勿論、大蒜の刺激的な味わいも、旨さを助長させて呉れている。
  週末を前に、もう一踏ん張り出来るだけの活力を得られ、英気を養う。
  店内が暑過ぎて苦痛を受ける事も無いしね…。