続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ジャンクガレッジ」【東大宮】

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 ◎「ラーメン(中)」七〇〇円+「豚増し」二〇〇円

 …故・牧 伸二師匠じゃなくても、嫌んなっちゃうよ、此の暑さは。
  嫌んなっちゃって、驚いちゃったね、全く。
  四日連続で四〇度超えの地点が有るだなんて、狂っているとしか思えない。
  只でさえ、生きる事に不向きで、不自由だと言うのに、此の暑さが加わっては地獄だ。
  暑いと言う事は僕にとって、甚大なストレスだとは分かっているが、今年の暑さは異常だ。
  毎年、そんな事を言っているが、四〇度前後の気温が続くなんて、狂気の沙汰だな。
  幸いなのは、三連休を宛がわれている事。
  こんな暑さの中、ヂッとしていたって汗が噴き出すのに、仕事になんか成らないわね。
  仕事の事は忘れ、休日に専念しよう…。
  今朝は八時に起床し、「あまさん」を観、有意義に休日を過ごそうと思い立つ。
  とは言え、午前中は自堕落に過ごし、動き出したのは正午過ぎ。
  昨日に続き、与野方面に野暮用が有り、自動車を走らせる。
  今日は流石に国道十七号線も順調に流れており、何時もの大宮駅入口の渋滞も無い。
  こんなに滑らかに進む事なんて滅多に無いだけに、気持ち悪い程…。
  用事を済ませた後は、昼御飯を頂こう。
  昨日は「ジャンクガレッジ 北浦和店」に御邪魔するも、今一、味が薄く、濃密さに欠け、
  豚も臭味が感じられてしまい、残念な思いで一杯だったので、今日は其の悔しさを晴らそう。
  「東大宮本店」へと自動車を走らせ、総本山の味を一週間振りに堪能しよう。
  最近、毎週水曜日は此方に御邪魔しているので、すっかり日常に組み込まれている…。
  駐車場に着けば、相変わらず、揃いも揃って六台中六台が後ろ向き駐車。
  如何して店の決まりが守れないのか、僕は本当、不思議でならない。
  いっその事、其の写真を撮って、自動車登録番号票を公開してやろうかしら。
  「店の決まりが守れない不道徳な客です!」と…。
  ちゃんと前向き駐車を守っている人間が馬鹿らしいったら有りゃしない。
  確りと、規則通りに駐車し、店内に入り、券売機で食券を購入する。
  御決まりの釦を続けて押し、一旦、外で待つ様に促され、灼熱地獄に出る。
  時刻は十三時を廻っているが、夏休みと言う事も有り、何時もよりは混んでいる様だ。
  然し、三分程で店内に通され、冷水を汲み、カウンター席に着席する。
  食券をカウンター上に置き、程無くして無料トッピングを訊かれる。
  言わずもがなだが、「全増しで」と滑舌良く伝える。
  御蔭で、最近は大蒜を入れ忘れられる事も無くなったな…。
  大声で会話する囂しい客を煙たく思いつつも、厨房内の様子を具に確認する。
  目の前では豚を切り分ける店員氏が居り、其の豚を見て確信する。
  今日の豚は間違い無く旨いと。
  色と言い、艶と言い、輝きと言い、「北浦和店」では先ず出て来ない様な出来の豚。
  一〇分程経ち、そろそろ、僕のラーメンが出来上がる気配。
  研修中の女性店員が、「ラーメン(中)」の儘で出そうとしたのを、他の店員氏が制止し、
  「豚増し」の分の豚が追加されると言う、非常に危険な事態に巻き込まれる所だったわぃ…。
  正規の注文品を受け取り、いざ、食事に取り掛かろう。
  と、其の前に、卓上の醤油ダレをドレッシング感覚でなみなみと浴びせ掛ける。
  先ずは蓮華でプースーから啜れば、明らかに「北浦和店」の物よりも濃さが違う。
  醤油ダレを入れ過ぎたので、醤油の味が立っている感は有るが、濃密さが段違いだ。
  パンチの効いた、ずしりと伝わる重厚感の有るプースー。
  脳味噌が揺さぶられ、耳の穴から脳漿が飛び出ちゃいそうな旨さだ。
  矢張り、総本山は格が違うな。
  お次は野菜に取り掛かれば、茹で加減は文句無く、シャキシャキとクタクタの丁度中間。
  プースーが適度に染み、且つ、食感を損なわないのが良い。
  上に振り掛けられたプルンとした背脂の甘味も相俟って、美味しく頂ける。
  熱熱の丼の中核から、重みの有る麺を引き摺り出す。
  「ニッセーデリカ」製の特注麺は、強力粉のオーションだけで打たれており、
  表面のツルツル加減が未だ慣れないが、縮れの効いた、力強い腰と弾力は素敵だ。
  此のプースーだからこそ、此れ程迄に癖の有る麺が合うのだろう。
  さてさて、期待を寄せるのは豚だ。
  途中から、確りとプースーの中に浸して沈め、存分にプースーを吸わせ、軟らかくする。
  丸で、水に戻すと何倍にも膨らむ護謨の玩具の様に…。
  其れは兎も角、プースーを吸収してずっしりと重たい豚に喰らい付けば、幸せが遣って来る。
  赤味の部位の肉の繊維が、毛羽立つかの様にふさふさとしており、此れを噛めばホロホロと解れ、
  且つ、程好い噛み応えが有り、ギューッと噛み締めたい程。
  そして、脂身の部位がトゥルンと蕩け、甘味を齎し乍ら、口内で溶けて行く。
  此れぞ、絶品の豚と言えよう。
  妥協せずに、東大宮迄来るのが正解だ。
  二日連続で大蒜の摂取も出来、最高の三連休の中日だな…。