続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「手打そば こいけ」【西武秩父】

イメージ 1

◆「手打そば こいけ」【西武秩父

 ◎「三色そば」一七〇〇円

 …昨日。
  月曜日からの九連勤を前に、日曜日に休日を前倒しで宛がわれる。
  日曜日に仕事が休みと言うのは、約二ヶ月振りか…。
  矢張り、土日が休みと言うのは羨ましい。
  そんな一日を満喫するべく、何時もの御近所さんに声を掛け、遠出をしてみる。
  行く先は秩父長瀞方面。
  目的は「阿左美冷蔵」で掻き氷を頂こうと…。
  朝は八時半に出発し、東京環状から川越市内で県道川越日高線に入り、西走する。
  高麗川巾着田を過ぎ、国道二九九号線に入るべく右折して山道へ。
  西武秩父線と並走する様に走り、正丸トンネルを抜け、横瀬を過ぎ、秩父市内へ。
  世間様の夏休み最終日と言う所為も有ってか、至って順調で、十一時には秩父に到着。
  羊山公園から秩父市内を一望し、夏の景色を眺めた後は、早目に昼御飯を摂ってしまおう。
  何時もは秩父と言えどもラーメン、つけ麺と決まっているが、偶には蕎麦でも手繰ろうか。
  「鮨処 いっしん」のマスターが是非とも行ってみたいと言っていた此方に決定。
  有名店、人気店らしいが、時間が早いので駐車場、店内共に空きが有り、運を使い果たす…。
  年季の入った佇まいの店内は、音楽やレディオも流れておらず、無音。
  厨房内の音と、客が蕎麦を啜る音だけが響き渡っている。
  さて、テーブル席に着席し、メニューを眺める。
  バーソーの基本は、「せいろ」、「田舎そば」、「変りそば」の三品の様だ。
  夫々に天麩羅が付く物も有るが、僕は基本的に蕎麦だけに専念する。
  三品の蕎麦を全て味わってみたいので、「三色そば」と言うのを頂いてみよう。
  一七〇〇円と御値段も良いが、折角の日曜日の休日、折角の秩父なのでね。
  そして、一〇分強で蕎麦が配膳される。
  左から「田舎そば」、「せいろ」、「変りそば」と盛り付けられており、
  此の日の「変りそば」は、「けし切り」と言う、芥子の実を混ぜ込んだ物と言う。
  先ずは基本の「せいろ」から。
  色はやや緑色がかっており、此れを手繰り、蕎麦つゆに半分程を浸して啜る。
  口当たりは、蕎麦の表面にぬめりが有り、此れが潤滑油の様な役割で喉の通りが良い。
  蕎麦つゆは辛口で、余分な甘ったるさは無く、キリっと引き締まった味わい。
  夏には良いな。
  続いては「田舎そば」を。
  鼠色をしており、幅広に切られており、厚味も有る。
  啜れば、田舎蕎麦らしく無骨な感じが有り、噛むと腰と弾力が存分に愉しめる。
  最後は「変りそば」を啜ろう。
  見た感じ、糸蒟蒻かと見紛う程で、蕎麦は白く透き通り、其の中に芥子の実の粒子が見える。
  プニプニとした口当たりで、後から芥子の実の風味が上がって来る。
  何だろう、胡麻とも違うコクと風味が感じられる。
  餡麺麭の上に塗されている小さい胡麻の様と言うか、あれも芥子の実かも知れないが…。
  素材が良いので、御値段も其れなりに跳ね上がるのは致し方無いが、庶民には高嶺の花だな。
  蕎麦だから一七〇〇円出したが、ラーメンに一七〇〇円は出さないものな…。