◎「ラーメン(中)」七〇〇円+「豚増し」二〇〇円
…漸く、永い永い九連勤が終わる。
いや~、疲れたのは勿論だが、一体、どれ位の汗を流しただろうか。
汗水垂らして労働するのは良い事だが、余りにも暑いと身体が可笑しくなりそうだ…。
九連勤中は何時もより早く十一時前には出社し、帰りは何時もと変わらず午前零時前後。
日曜日は七時起きで出掛け、昼御飯も摂れず、ぶっ通しで二〇時迄労働したり、
個人的には乗り切ったと言う細やかな達成感の様な物は有るが、心身の疲労は大きい。
一〇日振りの休日の今朝は、偶の休日を有効活用しようと、八時には起きようと思うも、
身体が言う事を訊かず、結局、九時過ぎ迄、寝床でぼんやりする始末。
何とか這い出し、風呂に入り、十一時半から予約の腰の整体院に出掛ける。
先週、風呂場で咳き込んだ際に軽くぎっくり腰に成るも、数日で回復し、大事には至らず、
身体の定期管理も兼ねて、一ヶ月振りに施術を受ける。
腰に爆弾を抱えている身としては、痛みが落ち着いていても、定期的に補修して貰った方が良いな…。
さて、背骨の歪みを踏んで貰った後は、腹拵えと行きますかね。
何せ、九連勤で先週は暴力的な物を一切頂けなかったのでね。
週に三日も「松屋」に通うとは思いもしなかった…。
目的地は一つ、聖地、東大宮へと馳せ参じる。
世間様の夏休みも終わり、先々週の様な混み具合は無いだろう。
店に着き、駐車場に入れば、空きは有るが、相変わらず、前向き駐車をしない無法者が多い事。
壁に「バックで駐車しないで下さい」と貼り紙される様になったにも拘わらず、
七台中六台が規則を守らず、もう、此の国は終わっている。
道徳や秩序と言った物は失われ、己の都合や我が儘が優先される時代に成ってしまった様だ。
左様なら、日本…。
何処かの大陸や半島に生まれた人間なら未だしも、僕は此の日本と言う国に生まれた者として、
確りと、決められた規則は遵守し、前向き駐車してから店内に入る。
何時も様に券売機で食券を購入し、一番奥のカウンター席に促され、冷水を汲んで着席する。
先程、僕の直ぐ後に入って来て、確りと前向き駐車を守らない一台は、
年端も行かない子供と乳児を連れた四人家族で、四人で二杯しか食べないのに、三席占領している。
外では其の所為で座れない客が暑い中を待っていると言うのに…。
子供の内から此の手のラーメンを食べさせて如何するのよ。
悪いと言う権利は無いが、大人に成ったら幾らでも食べられるし、子供に似つかわしい食事が有るでしょ。
店の回転も悪くなるし、親の都合や欲を優先するのは如何かと思うが…。
そんな余所の家庭の事は兎も角、無料トッピングはちゃんと「全増しで」と伝える。
そして、一〇分程で素早くラーメンが提供される。
然しだ。
大蒜の入れ忘れられは無くなったが、先々週に続き、豚を入れ忘れられると言う事態に見舞われる。
小心者にこう言う苦痛は与えないで呉れ…。
豚を催促するのでさえ気に病んでしまうのだから。
仕方無く、「豚増しですが…」と伝えると、慌てて、一枚多く詫びで入れて呉れる。
其れにしても、今日の豚は随分と薄いので、外れかな…。
気を取り直し、先ずは、蓮華でプースーから啜る。
二週間振りの味はと言うと、矢張り、パンチが効いているね。
脳味噌を揺さ振り、其の衝撃で、耳の穴から脳漿がテロンと出てしまいそうだよ、小父さんは。
嗚呼、五臓六腑を通り過ぎ、枝葉末節、身体の隅々の毛細血管に迄、隈無く行き渡る様だ。
野菜には卓上の醤油ダレをドレッシング感覚でぶっ掛けて頂く。
茹で加減も相変わらず絶妙で、シャキシャキとクタクタの中間と言うのが良い。
麺を引き摺り上げれば、縮れの効いた極太麺は、啜ると唸りを上げるかの様な暴れ者。
表面のツルツル具合が安っぽく感じられてしまうが、「ニッセーデリカ」の麺にも慣れて来た。
さてさて、懸案は、随分と色白の豚だ。
厚味も無く、プースーに沈め、木耳を水で戻すかの様に軟らかさを取り戻させる。
う~ん、豚の臭味は無いが、ホロっと解れる様な、此方の絶品の豚とは程遠い。
此れが事前に分かったら、無理に「豚増し」にはしないのだが、此ればかりは運だからな…。
まあ、一枚多く御負けして呉れたので、其れに免じて堪えよう。
嗚呼、其れにしても後ろ向き駐車が多いな…。
いや~、疲れたのは勿論だが、一体、どれ位の汗を流しただろうか。
汗水垂らして労働するのは良い事だが、余りにも暑いと身体が可笑しくなりそうだ…。
九連勤中は何時もより早く十一時前には出社し、帰りは何時もと変わらず午前零時前後。
日曜日は七時起きで出掛け、昼御飯も摂れず、ぶっ通しで二〇時迄労働したり、
個人的には乗り切ったと言う細やかな達成感の様な物は有るが、心身の疲労は大きい。
一〇日振りの休日の今朝は、偶の休日を有効活用しようと、八時には起きようと思うも、
身体が言う事を訊かず、結局、九時過ぎ迄、寝床でぼんやりする始末。
何とか這い出し、風呂に入り、十一時半から予約の腰の整体院に出掛ける。
先週、風呂場で咳き込んだ際に軽くぎっくり腰に成るも、数日で回復し、大事には至らず、
身体の定期管理も兼ねて、一ヶ月振りに施術を受ける。
腰に爆弾を抱えている身としては、痛みが落ち着いていても、定期的に補修して貰った方が良いな…。
さて、背骨の歪みを踏んで貰った後は、腹拵えと行きますかね。
何せ、九連勤で先週は暴力的な物を一切頂けなかったのでね。
週に三日も「松屋」に通うとは思いもしなかった…。
目的地は一つ、聖地、東大宮へと馳せ参じる。
世間様の夏休みも終わり、先々週の様な混み具合は無いだろう。
店に着き、駐車場に入れば、空きは有るが、相変わらず、前向き駐車をしない無法者が多い事。
壁に「バックで駐車しないで下さい」と貼り紙される様になったにも拘わらず、
七台中六台が規則を守らず、もう、此の国は終わっている。
道徳や秩序と言った物は失われ、己の都合や我が儘が優先される時代に成ってしまった様だ。
左様なら、日本…。
何処かの大陸や半島に生まれた人間なら未だしも、僕は此の日本と言う国に生まれた者として、
確りと、決められた規則は遵守し、前向き駐車してから店内に入る。
何時も様に券売機で食券を購入し、一番奥のカウンター席に促され、冷水を汲んで着席する。
先程、僕の直ぐ後に入って来て、確りと前向き駐車を守らない一台は、
年端も行かない子供と乳児を連れた四人家族で、四人で二杯しか食べないのに、三席占領している。
外では其の所為で座れない客が暑い中を待っていると言うのに…。
子供の内から此の手のラーメンを食べさせて如何するのよ。
悪いと言う権利は無いが、大人に成ったら幾らでも食べられるし、子供に似つかわしい食事が有るでしょ。
店の回転も悪くなるし、親の都合や欲を優先するのは如何かと思うが…。
そんな余所の家庭の事は兎も角、無料トッピングはちゃんと「全増しで」と伝える。
そして、一〇分程で素早くラーメンが提供される。
然しだ。
大蒜の入れ忘れられは無くなったが、先々週に続き、豚を入れ忘れられると言う事態に見舞われる。
小心者にこう言う苦痛は与えないで呉れ…。
豚を催促するのでさえ気に病んでしまうのだから。
仕方無く、「豚増しですが…」と伝えると、慌てて、一枚多く詫びで入れて呉れる。
其れにしても、今日の豚は随分と薄いので、外れかな…。
気を取り直し、先ずは、蓮華でプースーから啜る。
二週間振りの味はと言うと、矢張り、パンチが効いているね。
脳味噌を揺さ振り、其の衝撃で、耳の穴から脳漿がテロンと出てしまいそうだよ、小父さんは。
嗚呼、五臓六腑を通り過ぎ、枝葉末節、身体の隅々の毛細血管に迄、隈無く行き渡る様だ。
野菜には卓上の醤油ダレをドレッシング感覚でぶっ掛けて頂く。
茹で加減も相変わらず絶妙で、シャキシャキとクタクタの中間と言うのが良い。
麺を引き摺り上げれば、縮れの効いた極太麺は、啜ると唸りを上げるかの様な暴れ者。
表面のツルツル具合が安っぽく感じられてしまうが、「ニッセーデリカ」の麺にも慣れて来た。
さてさて、懸案は、随分と色白の豚だ。
厚味も無く、プースーに沈め、木耳を水で戻すかの様に軟らかさを取り戻させる。
う~ん、豚の臭味は無いが、ホロっと解れる様な、此方の絶品の豚とは程遠い。
此れが事前に分かったら、無理に「豚増し」にはしないのだが、此ればかりは運だからな…。
まあ、一枚多く御負けして呉れたので、其れに免じて堪えよう。
嗚呼、其れにしても後ろ向き駐車が多いな…。