続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「中華 たけいし」【東武練馬】

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◆「中華 たけいし」【東武練馬】

 ◎「チャーシューメン」五五〇円

 …昨日。
  気付けば、もう九月だ。
  六月末に今の部署に着任し、二ヶ月が過ぎ去り、何だかあっと言う間だ。
  今年の夏は、色々な意味で暑く、熱い夏だった。
  否、此の地獄の様な暑さは、未だ当分続くのだろうな…。
  折しも、学生連中は昨日迄が夏休みで、然ぞかし、重苦しいサザエさん症候群を患っていよう。
  様を見ろ!
  然し、此方は此方で忙しい。
  夏休みが終わるので、色々な事が改変され、元に戻す仕事が発生する。
  然も、日曜日は人手が少ないので大変だ。
  段取りを考えつつ、十三時のからの仕事を前に、正午過ぎに到着。
  先ずは、腹拵えをして長い一日に備えなければならない。
  何を頂こうか、本当、毎日が悩みの種だ。
  選択肢が限られると言うのは難しい…。
  良し、八月三日以来の此方に御邪魔してみよう。
  店に入り、入口寄りのコの字型のカウンター席に腰掛ける。
  何を頂こうかとメニューを眺め、此の暑さじゃ定食物は重たい気がして、
  今回は、此方で初めてラーメンを頂こうと思うも、普通の「ラーメン」は二八〇円で安過ぎるので、
  五五〇円の「チャーシューメン」にしてみよう。
  今日日、ラーメンでさえ六〇〇円以下で頂く事が困難な価格高騰の折、
  叉焼が多目に入って、五五〇円で頂けるだなんて、正に此方は価格破壊だ。
  女将さんから氷だけが入ったコップを受け取り、卓上の水を注ぎ、一息吐く。
  一〇分程で出来上がる。
  在り来たりな街の中華屋のラーメンを想像していたが、可也、本格的な佇まいだ。
  醤油味のプースーは僅かに濁りが有り、出汁の感じが見て取れる。
  叉焼もたっぷりと六枚は入っているだろうか。
  先ずはプースーから啜れば、もっと化学調味料の「ケミカル」な味わいかと思いきや、
  街の中華屋のあの味はせず、素朴乍らも、すっきり、さっぱりとしている。
  醤油ダレの仄かな酸味が有るも、全体的には優しい感じが支配している。
  思いの外、良いな。
  自家製麺の麺は、表面がツルツルとしているが、プリッとした弾力が感じられる。
  スルスルっと入って行き、啜り心地が良い。
  麺の量は少な目か。
  さて、叉焼に期待したい。
  街の中華屋の感覚で行けば、硬くて薄い物を発想するが、然し、此方のは違う。
  厚味も有り、其れより何より、軟らかくて旨いのだ。
  赤身の部位はむっちりとして、噛むとギュッと引き締まっており、噛み締めたくなる。
  其れで居て、ホロっと解れる感じが有り、脂身も適度に入っており、トロンと蕩ける。
  此れは中々、ラーメン専門店でも此れ以下の叉焼の店は多々有るからな…。
  そして、此方を初めて御邪魔した際、昔の情報に踊らされ、麺麻が旨いと聞き、
  メニューも見ずに「メンマラーメン」を頼むも、今は無いと振られた麺麻を頂こう。
  黒胡椒が効いており、太さや豪快さは無いが、味付けも確りしており、酒の摘みでも行ける。
  確かに此れは、馬穴で頂きたい旨さだ。
  汗だくで完食し、午後からの重たい仕事へと向かう…。