続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけめん らーめん みとや」【東武練馬】

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 ◎「チャーシューつけめん」九〇〇円+「味玉」五〇円+「中盛」無料

 …昨日。
  何だか、月曜日から久し振りに不穏な空気が流れ始めている。
  限られた時間の中で、最低限のすべき仕事を熟し、其の完了報告、状況報告と、
  不備が有った場合の謝罪をメモで残し、確りと引き継いだにも拘わらずだ。
  日がな一日、其の作業に関しての労いは愚か、口すら利いて貰えないと言うのは如何言う事か。
  何か有るなら言えば良いし、正直、真意を量り兼ねる。
  尤も、以前にも似た様な状況が有ったので、「又か…」と言う気持ちで、凹む気にも成らない。
  無論、腹立たしさは有るが…。
  そんな針の筵の様な状況も、二日目を迎える。
  正直、行きたくない気持ちは有るが、仕事なので逃げられない。
  まあ、此の日を乗り切れば、二日間の休日が有ると前向きに捉えてみる。
  著しく後ろ向きな性格の僕にしては、珍しく賢明な切り替えだ…。
  重たい足取りで仕事に向かい、何時もの様に、就業前に昼御飯を済ませる。
  僕にとっての花金、然も、こんな鬱憤の溜まった状態だ。
  好きな物を思いっ切り食べよう。
  と言う訳で、最近、すっかり御執心の此方でつけ麺を啜ろう。
  此処一週間で三度目の訪店で、延べ六度目と相成る。
  店に入ると、店主の「いらっしゃいませ」の声の後に、「あっ、どうも」と言うのが続く。
  こんなに頻繁に御邪魔していてはそうだわね。
  カウンター席に腰掛け、冷水を注ぎ、先ずは喉湿し。
  何を頂くかは、行きの電車の中で決定した。
  前回の「チャーシューつけめん」に、初めて「味玉」を追加してみようと。
  発注を済ませ、実直そうな店主が調理に取り掛かる。
  店内には何時ものJOQR、文化放送が流れている。
  個人的にはJOLF派なんだけどな…。
  さて、一〇分程で、先につけ汁、後から麺の順番で配膳される。
  相変わらず、つけ汁は具沢山と言うか、期待感をそそられる。
  何時も一口目が薄い印象なので、つけ汁の底の辺りを撹拌し、味を満遍無く行き渡らせる。
  そして、麺を手繰り、粘度の低いつけ汁にサッと潜らせて啜る。
  塩気が結構効いており、油分も投入されているので、さっぱりし過ぎると言う事は無い。
  塩気も嫌な塩気ではなく、角の取れた円やかさが何処か感じられる。
  巷間で流行っている魚介豚骨とは一線を画しており、何と表現して良いか分からないが、
  独特の味わいと言うか、此方でしか頂けない感じがする。
  然し、魚介系と動物系の均整は取れており、何かが突出している印象は無い。
  麺は拘りの自家製麺を謳っており、茹で上がった後は、十分に冷水で〆られ、
  滑りが洗い流され、水切りも入念に為され、作業工程としては非常に好感が持てる。
  ポキポキとし過ぎず、粘度の低いつけ汁に合わせた茹で具合と言った塩梅。
  豪快に、勢い良く啜りたくなる麺だ。
  そして、褒めたいのが具だ。
  最近、殊に嵌っているのが叉焼
  短冊状に切られた叉焼は、赤身の硬さが丁度良く、噛み締めてじっくり味わいたい。
  かと言って、パサパサしていると言う訳では無く、軟らかさも併せ持ち、味付けも宜しい。
  大判の叉焼はハムの様な見栄えで、厚味は無いが、赤身と脂身の旨さを堪能出来る。
  麺麻も派手さは無いが秀逸で、仄かな胡麻油の風味、食感が良い。
  初めて頂く味付け玉子は、やや固茹でで、個人的にはもっと半熟で、黄身が蕩ける方が好き。
  つけ汁を飲み干せば、隠れた挽き肉が浮かび上がって来て、つけ汁のコクの一端を垣間見る。
  此れを頂いたら、少しは辛い仕事も頑張ろうかなと言う気に成れる。
  此の日も半日は口を利いて貰えず、終盤、堰を切った様に叱責されると言う・・・。