◎「チャーシューつけめん」九〇〇円+「中盛」無料
…昨日。
漸く漕ぎ着けた火曜日。
僕にとっての週末だ。
今週は辛く永い一週間だった…。
辞めたい気持ち半分、辞めた所で如何成る訳でも無しと言う気持ち半分。
と言うより、此処で辞めたら、向こうの思う壺だなと考えると癪だ。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、我慢に我慢を重ねるしか無いか…。
然し、村八分に近い状態じゃ、毎日、針の筵で厳しいな。
「もっと、グイグイと来て欲しい」と言われても、何かを言える様な雰囲気、応対じゃないし、
此の儘じゃ、髪の毛が抜け、胃に穴が開くのも時間の問題だな。
心が先に病むか、身体が病むか、確実に蝕まれて来ているのは間違い無い…。
酒を呑んで、馬鹿話をして、腹を割って話すと言う慣習が無い職場みたいなので、其れも辛い。
此れが出来ないとなると、八方塞がりだ。
素面で地を出す事は、付き合いの浅い人に対しては避けたいので、猫を被り続けるか。
取り敢えず、気持ちを切り替え、此の日を乗り切れば、金曜日迄、三連休なので耐えよう。
週末の御愉しみは、此処最近、すっかり御執心の此方。
何時もの様に扉を押し開けて入れば、店主の「いらっしゃいませ」の声に迎えられ、
僕の顔を見て、「あっ、どうも~」と言う声が続く。
頻繁に通っているので、顔も覚えられた様だ。
入口近くのカウンター席に腰掛け、冷水を汲み、先ずは喉湿し。
今回は「塩ラーメン」を頂いてみようと思うも、無難に「チャーシューつけめん」に変更。
ラーメンを中盛りで頂く気力は無く、食べ易いつけ麺の方が助かる。
食欲が余り無いと言っている割りには、確りと中盛りで発注する貧乏人…。
如何も、ロハで頂けるのならば増量しないと勿体無いと言う浅ましい根性が抜けない。
さて、一週間振りと、最近にしては間が空いてしまったつけ麺と御対面。
つけ汁が出された時、麺麻の物と思しき胡麻油の芳しい香りに鼻腔が反応する。
後から麺の丼がおかれ、憂さ晴らしとばかりに、豪快に啜ろう。
つけ汁の器の底を浚う様に、味が満遍無く撹拌される様に箸で混ぜる。
麺を手繰り、其のつけ汁にどぶんと浸し、勢い良く啜る。
塩気が立ってい乍らも、其の角を円やかにする和風出汁の味わいが良い。
今流行りの魚介系豚骨とは一線を画し、何とも言えない、此方ならではの味。
修業先と言われている「中華そば べんてん」の味が分からないので、何とも言えないが…。
都内屈指の有名店の味を、待たずに頂けるのであれば、此方は貴重な店と言えよう。
サラッとした粘度の低いつけ汁は、濃厚さが無いものの、其の分、飽きが来ないのだろう。
無論、夏場は非常に食べ易く、重宝している。
つけ汁の表面が外気に触れ、薄らと膜が張るかの様で、出汁が十分出ている証だろう。
自家製麺の麺は、水で確りと〆られ、水切りも抜かり無く施され、相変わらず旨い。
突出した特徴が有る訳ではないが、急いで啜ってしまうのが勿体無い。
さて、具が素敵だ。
刻み叉焼は赤身が多いが、噛み応えが何とも良く、旨味が凝縮されている。
別段、トロンとも、ホロっともしないが、素朴な旨さの様な物を感じる。
大判の叉焼三枚は、其れなりに脂身も入り、派手さは無いが、此れも旨い。
麺麻は胡麻油の風味が有るが、つけ汁の味を損わず、脇役として良い働きだ。
三枚の海苔も地味だが、磯の香りを鼻腔を擽る。
最後は如何しても、麺の方が先に無くなってしまい、具が残ってしまうが、
其れだけ具沢山で、食べてしまうのが惜しいと言う事だ。
最後はスープ割りはせず、確りとつけ汁を飲み干し、塩分を補給する。
此の後、仕事じゃなきゃ御満悦なんだがな…。
漸く漕ぎ着けた火曜日。
僕にとっての週末だ。
今週は辛く永い一週間だった…。
辞めたい気持ち半分、辞めた所で如何成る訳でも無しと言う気持ち半分。
と言うより、此処で辞めたら、向こうの思う壺だなと考えると癪だ。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、我慢に我慢を重ねるしか無いか…。
然し、村八分に近い状態じゃ、毎日、針の筵で厳しいな。
「もっと、グイグイと来て欲しい」と言われても、何かを言える様な雰囲気、応対じゃないし、
此の儘じゃ、髪の毛が抜け、胃に穴が開くのも時間の問題だな。
心が先に病むか、身体が病むか、確実に蝕まれて来ているのは間違い無い…。
酒を呑んで、馬鹿話をして、腹を割って話すと言う慣習が無い職場みたいなので、其れも辛い。
此れが出来ないとなると、八方塞がりだ。
素面で地を出す事は、付き合いの浅い人に対しては避けたいので、猫を被り続けるか。
取り敢えず、気持ちを切り替え、此の日を乗り切れば、金曜日迄、三連休なので耐えよう。
週末の御愉しみは、此処最近、すっかり御執心の此方。
何時もの様に扉を押し開けて入れば、店主の「いらっしゃいませ」の声に迎えられ、
僕の顔を見て、「あっ、どうも~」と言う声が続く。
頻繁に通っているので、顔も覚えられた様だ。
入口近くのカウンター席に腰掛け、冷水を汲み、先ずは喉湿し。
今回は「塩ラーメン」を頂いてみようと思うも、無難に「チャーシューつけめん」に変更。
ラーメンを中盛りで頂く気力は無く、食べ易いつけ麺の方が助かる。
食欲が余り無いと言っている割りには、確りと中盛りで発注する貧乏人…。
如何も、ロハで頂けるのならば増量しないと勿体無いと言う浅ましい根性が抜けない。
さて、一週間振りと、最近にしては間が空いてしまったつけ麺と御対面。
つけ汁が出された時、麺麻の物と思しき胡麻油の芳しい香りに鼻腔が反応する。
後から麺の丼がおかれ、憂さ晴らしとばかりに、豪快に啜ろう。
つけ汁の器の底を浚う様に、味が満遍無く撹拌される様に箸で混ぜる。
麺を手繰り、其のつけ汁にどぶんと浸し、勢い良く啜る。
塩気が立ってい乍らも、其の角を円やかにする和風出汁の味わいが良い。
今流行りの魚介系豚骨とは一線を画し、何とも言えない、此方ならではの味。
修業先と言われている「中華そば べんてん」の味が分からないので、何とも言えないが…。
都内屈指の有名店の味を、待たずに頂けるのであれば、此方は貴重な店と言えよう。
サラッとした粘度の低いつけ汁は、濃厚さが無いものの、其の分、飽きが来ないのだろう。
無論、夏場は非常に食べ易く、重宝している。
つけ汁の表面が外気に触れ、薄らと膜が張るかの様で、出汁が十分出ている証だろう。
自家製麺の麺は、水で確りと〆られ、水切りも抜かり無く施され、相変わらず旨い。
突出した特徴が有る訳ではないが、急いで啜ってしまうのが勿体無い。
さて、具が素敵だ。
刻み叉焼は赤身が多いが、噛み応えが何とも良く、旨味が凝縮されている。
別段、トロンとも、ホロっともしないが、素朴な旨さの様な物を感じる。
大判の叉焼三枚は、其れなりに脂身も入り、派手さは無いが、此れも旨い。
麺麻は胡麻油の風味が有るが、つけ汁の味を損わず、脇役として良い働きだ。
三枚の海苔も地味だが、磯の香りを鼻腔を擽る。
最後は如何しても、麺の方が先に無くなってしまい、具が残ってしまうが、
其れだけ具沢山で、食べてしまうのが惜しいと言う事だ。
最後はスープ割りはせず、確りとつけ汁を飲み干し、塩分を補給する。
此の後、仕事じゃなきゃ御満悦なんだがな…。