続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「せんば自由軒グリル」【さいたま新都心】

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◆「せんば自由軒グリル」【さいたま新都心

 ◎「名物インデアンカレー」七八〇円

 …水曜日。
  辛く永かった東武練馬での日々…。
  火曜日に最終日を迎えるも、最後の最後もぞんざいな扱いを受ける。
  嗚呼、そう言う人なんだと、疾うに分かってはいたが、最後迄そうとはね…。
  絶対、碌な死に方をしないだろうな。
  きっと、幸せじゃないんだろうね…。
  そんな針の筵の様な毎日が終わり、此の日から新天地に着任する。
  本来ならば、水曜日、木曜日が休日なのだが、行き成り休むのも何なので、休日返上で出勤。
  此れからは、駒の様に扱われる事も無いので、気が楽な反面、責任が重くなるのが不安だ。
  難しい人間関係の上に、新たな業務を覚えたり、習得出来ていない業務を覚えたり、
  皺の無くなったトゥルットゥルの脳味噌じゃ駄目かな…。
  さて、新天地と言えども、直ぐにしっくりと落ち着く筈も無く、所在無げに過ごす。
  十三時に成り、一先ず、昼休憩を取りに外へ出る。
  新しく出来た街なので、実に無機質な印象を受ける。
  僕の懸案は、真面なラーメン店が無いと言う事だけ。
  商業施設の中に「らーめん専門店 ぶぶか」が在るのみで、東武練馬以上に困りそうだ…。
  今回はラーメンは止し、他の物にしてみよう。
  「COCOONさいたま新都心」の中に在る、此方が以前から気に成っていた。
  大阪発祥の「インデアンカレー」と言うのが名物らしく、実に蠱惑的な見栄え。
  御飯にカレーが混ぜられ、真ん中に生玉子が落とされると言う、腕白が好きな食べ物だ。
  店に入れば、土日は並ばないと入れないが、平日とも成れば簡単に入れる。
  席に案内され、メニューを捲る。
  カレーの他に、ハンバーグやらハヤシライスも有る様だが、心は「インデアンカレー」だ。
  単品で発注をし、出来上がりを待つ。
  結構、待つね…。
  十五分強で、「インデアンカレー」童貞の目の前に皿が運ばれて来る。
  女中さんから、卓上のウスターソースを二、三周回し入れて、良く掻き混ぜて食べる様に教授される。
  言われた通り、ウスターソースをぶっ掛け、生玉子を割り、撹拌して頂く。
  御飯とカレーのルウをフライパンで炙り、混ぜ合わせたと言うだけあり、
  正に其の通りの味わいで、満遍無く、カレーの味が全体に馴染んでいる。
  明治時代から受け継がれた出汁は「ハイシソース」と呼ばれ、「インデアンカレー」にも使用される。
  創業当時、高価な生玉子が入り、舶来のウスターソースを使用するなんぞ、ハイカラだったのだろう。
  カレーの香辛料の風味は有るが、辛さは生玉子が円やかにして呉れている。
  如何してこうも、玉子と言うのは人を幸せにするのだろうか。
  さて、ウスターソースは合うのだろうかと懸念したが、此れも良いな。
  カレーには中濃ソースの方が個人的には好きだが、殊に「インデアンカレー」には、
  サラッとしたウスターソースの方が、全体に混ざり易いのだろうな。
  其れにしても、量は余り無いので、簡単に平らげてしまう。
  丼で食べたいわ…。