続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「南欧田舎料理のお店 タパス」【大宮】


 …昨晩。
  大晦日大滝詠一師匠の急逝の報せの衝撃以降、目出度くもない正月を過ぎ、
  又しても異動の内示を受け、新年早々、引っ繰り返りそうな心境…。
  もう、何が何やら分からず、二年連続して試練の年と成りそうだ。
  未だ、大滝詠一師匠を失った悲しみに暮れているが、取り敢えず、徐々に始動。
  何はともあれ、本年も何卒、宜しく御願い申し上げます…。
  と言う訳で、話は遡って昨晩。
  一月七日、三十八回目の誕生日を迎える。
  早々に仕事を切り上げる予定も、バタバタとしてしまい、二〇時過ぎに出る。
  大宮駅へと向かい、誕生日を祝おう。
  「ラーメン 二郎」でも良いのだが、偶には趣きを変えよう。
  二〇一一年八月に御邪魔した事の有る、此方を再訪してみる。
  「南欧田舎料理」を謳っており、ザーピー、ゲッティーも有るのでね。

 ◎「生ビール・ジョッキ」五八〇円
 …店に入り、カウンター席に通され、一日の疲れを全て下ろす。
  先ずは、麦酒を発注し、乾杯、献杯、御疲れさん、様々な意味を込めて呑む。
  陶器のジョッキで、「キリンラガー生樽」が注がれている。
  硝子ではないジョッキと言うのも、冬場は何だか落ち着いて良いな。
  四八〇ミリリットルが空くのは時間が掛からない。

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 ◎「定番!旬魚のカルパチョ」七五〇円
 …摘みを頂こうかね。
  此の手の店なので、刺身の代わりにガスパッチョ、もとい、カルパッチョを。
  此方では「カルパチョ」と呼ぶ様だ。
  硝子の皿には、粉雪の様に粉チーズが振り掛けられており、美しいな。
  此の日の魚は鰤だろう。
  築地直送を謳っており、プリッと、しっとりとして旨い。
  バルサミコ酢の甘酸っぱさは然程気に成らず、洋風も良いわね。
  粉チーズと一緒に頂くと、コクが増して素敵だ。

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 ◎「小ヤリイカのにんにくオリーブ炒め」五五〇円
 …冷たい摘みの後は、温かい物が良い。
  槍烏賊と大蒜と言う組み合わせに反応しない訳が無い。
  小振りの槍烏賊二杯が入っており、大蒜風味の橄欖油で炒められている。
  たっぷりのバターのコクと、槍烏賊のムニッとした軟らかさが絶妙で、
  大蒜の風味が食欲を刺激し、久し振りの大蒜を満喫する。
  簡素だが、旨さを堪能出来る逸品だ。

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 ◎「日向地鶏! 南欧のスパイシーからあげ」六五〇円
 …麦酒に触発され、唐揚げを発注。
  どんな唐揚げかなと期待すると、手羽の唐揚げだ。
  数種類の香辛料を用いると言い、辛いのは御免蒙るが此れは旨い。
  表面はカリッと香ばしく、身はジューシーで、辛さは無い。
  「ケンタッキーフライドチキン」宜しく、香辛料の配合が絶妙だ。
  檸檬を搾って頂けば、酸味が心地好く、正に、麦酒との相性も抜群だ。

 ◎「フランスワイン・ボトル(赤)」二〇〇〇円
 …麦酒の後は、葡萄酒に替えよう。
  個人的に、酒に関しては拘りは無く、安い酒で十分。
  銘柄の表記の無い赤葡萄酒を瓶で御願いする。
  レッテルには「GRAND COEUR」と記されている。
  川島なお美ではないので、葡萄酒の味は如何でも宜しい。
  呑み易い口当たりで、直ぐに空いてしまいそうだ。

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 ◎「ピッツァ マルゲリータ」九五〇円
 …葡萄酒も揃った所で、ザーピーに取り掛かりたい。
  此方は、三種類とザーピーの選択肢は少ないが、マルゲリが有れば良い。
  大きさは無いが、一〇〇〇円以下でザーピーが頂けるのは有り難い。
  生地は御決まりの薄い物で、パリパリしていて香ばしい。
  完熟の赤茄子が何とも良く、酸味が程好く、甘味が強い。
  モッツァレラチーズは思いの外、良く伸びる物で、コクが有って濃厚。
  此れは良いぞ。
  酒が進んで仕方が無い。

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 ◎「新鮮! フォアグラのソテー」一〇〇〇円
 …誕生日と言う目出度さ、大滝詠一師匠逝去の悲しみ、異動に成ると言う慰め、
  彼是と言い訳を付けて、高級食材のフォアグラを頂いてみよう。
  一〇〇〇円で頂けるなら安かろう。
  フォアグラ、即ち、脂肪肝の鵞鳥。
  恐らく、僕の肝臓もこんな感じなのだろうな…。
  さて、裏漉ししたじゃが芋の上に鎮座するフォアグラは立派な大きさだ。
  仏蘭西産と言い、ふわっと軟らかく、臭味は無く、こってりとして最高だ。
  赤葡萄酒で拵えられたテレレは爽やかで、執拗くならない様に考えられている。

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 ◎「高知茄子と完熟トマトソースのスパゲティ」九五〇円
 …〆はゲッティーが良かろう。
  ゲッティーは矢張り、赤茄子の物が好ましい。
  高知茄子は瑞瑞しく、大きさも有り、存在感が有る。
  赤茄子のテレレは酸味、甘味が程好く、心地好い味わい。
  野菜だけでは貧相に成り勝ちだが、刻まれたハムが乗っているので助かる。
  粉チーズをたっぷり掛けて頂けば、赤葡萄酒の摘みとして成立する。
  嗚呼、何だか、色々な事が有るが、酔っている時だけは幸せだ…。