続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「天然とんこつラーメン 一蘭」【東大宮】

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 ◎「ラーメン+替玉」九五〇円+「きくらげ」一〇〇円

 …大晦日の衝撃を引き摺った儘、正月を迎え、元日は何とか休日を取るも、
  二日から仕事始めをし、三日労働して、五日に休日を宛がい、
  二日労働して、正規の水曜日、木曜日の休日に漕ぎ着ける。
  其の間、異動の内示が出たり、歳を一つ取ったり、てんやわんやだ…。
  昨晩は誕生日なので、「南欧田舎料理のお店 タパス」で食事をし、
  其の後は、大滝詠一師匠の追悼も兼ねてカラオケへ行き、「幸せな結末」、
  「君は天然色」、「さらばシベリア鉄道」、「夏のリビエラ」、「風立ちぬ」、
  「快盗ルビィ」、「Happy Endで始めよう」等を歌い、供養する。
  終電車で帰宅し、寝床で失神する様に眠り、朝は一〇時迄ゴロゴロ…。
  如何も、最近は酒が入ると、翌朝の寝起きが頗る悪く、身体が重たい。
  何とか起き出し、風呂に入り、ぼんやりと午前中を過ごす。
  ゆっくりした後、腹の虫が喚き始めたので、十三時に家を出る。
  今年初の暴力的なラーメンをとも思うも、仕事絡みの用事が有るので我慢する。
  東大宮東京環状沿いに、昨年十一月二十八日に新規開店した此方で妥協する。
  御存知、壁に衝立の有る「味集中カウンター」で御馴染みの此方。
  もう何年も御邪魔していないが、地元に出来たと有っては話の種に訪問する。
  十四時前に到着し、先ずは券売機と向き合う。
  定番の「天然とんこつラーメン」に替え玉が付く、「ラーメン+替玉」が有り、
  手っ取り早く其れにし、序に「きくらげ」の釦もポチっとな。
  連れ込み宿の様に、「空」の灯りが点いている席を探し、着席する。
  先ずは、好みの味を発注するべく、用紙に記入をする。
  「味の濃さ」は「こい味」、「こってり度」は「こってり」、
  「にんにく」は「1/2片分」、「ねぎ」は「青ねぎ(細ねぎ)」、
  「チャーシュー」は勿論「あり」、「秘伝のたれ」は「基本」、
  「麺のかたさ」は「かため」と記入し、呼び鈴を押し、発注を済ませる。
  其れにしても、両脇に衝立が有ると言うのは、桃色サロンの様だな…。
  さて、一〇分足らずでラーメンが配膳されると、目の前の簾が下ろされる。
  此処からは其の名の通り、味に集中、ラーメンに対峙するだけだ。
  久し振りの豚骨ラーメン、先ずは蓮華でプースーから啜ろう。
  「こってり」で御願いしたプースーは、白濁して、見るからに旨そうだ。
  スープ専属職人が長年の研究の末に編み出した秘技に依り、
  豚骨の旨さを最大限引き出し、製造と調理の二段階に於いて、
  高度な技術を施す独自の製法で、余分な癖を完璧に取り除いていると言い、
  豚骨特有の臭味は全く無いと謳うが、個人的にはもっと荒荒しい、獣臭い、
  パンチの効いたプースーが好みだが、此れは此れで、甘味が有って旨い。
  こってり感は程好く、表面にコラーゲンが浮かんでいるのが分かる。
  プースーの表面が外気に触れて冷めると膜が張り、こう言うプースーは好きだ。
  そして、何口か啜るに連れ、真ん中の「秘伝のたれ」が溶け出して来る。
  唐辛子を基本に三〇数種類の材料を調合し、何昼夜も寝かせた熟成ダレと言う。
  じんわりと辛味が浮かび上がって来て、味に変化が付けられる。
  此れを多目で御願いしたら、結構な辛さに成ろうな。
  麺はと言うと、博多ラーメンならではの細麺。
  特別な小麦粉を独自に配合し、奥義を窮めた経験豊かな麺職人が、
  歴史と共に培った最高の技術で、極上の絡みと喉越しを再現したと謳う。
  硬めで御願いしたので、粉の風味が感じれ、「超かた」でも良かったかしら。
  叉焼は薄っぺらい物が二枚入っており、肩ロースを使用していると言う。
  博多ラーメンに関しては、叉焼は余り重きを置かないので諦めている…。
  木耳は細切りの物で、コリコリとした歯応えが良い。
  三分の二を食べた所で、替え玉札を呼び鈴の上に置いて注文する。
  チャルメラの音が鳴り、此れが合図と成る。
  替え玉に関しては、茹で加減も訊かれず、今一、物足りなさは有る。
  「スーパー粉落とし」で頂きたいのだが…。
  程無くして、正面の簾が上がり、麺が器に装われて運ばれて来る。
  替え玉に際しての醤油ダレも無く、紅生姜、辛子高菜、胡麻も無いのは残念だ。
  替え玉も美味しく頂戴し、プースーも全て飲み干し、コラーゲンを摂取。
  「一風堂」や此方含め、偶には良いかな…。