続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「南欧田舎料理のお店 タパス」【大宮】


 …先週水曜日。
  九日振りの休日の此の日、表参道で散髪を済ませ、大宮へと戻る。
  既に十七時半を廻り、街を彷徨う。
  十八時に成り、此の儘、晩御飯を済ませて帰ろうと、当てを探す。
  数年振りに「塩ホルモン 炭や」へ行ってみると、早い時間と言うのに満席。
  平日のこんな早い時間から、ホルモンを炙って呑める月給取りが心底憎い。
  こちとら、休みを取るのも儘成らず、馬車馬の様に働いていると言うのに…。
  行き先を失い、途方に暮れるも、気を取り直し、次を当たろう。
  今年の一月七日、我が誕生日に出掛けた此方も良かろうと向かう。
  幸い、席も空いており、ザーピーとゲッティーを堪能しよう。

 ◎「生ビール・ジョッキ」五八〇円
 …カウンター席に通され、先ずは麦酒の発注を。
  残り僅かな休日、重苦しいサザエさん症候群を、酒の力で解決しよう。
  まあ、根本的な解決には成らないのだが…。
  陶器に注がれた麦酒を呷れば、矢張り染みるわぃ。
  昼間に頂いた麦酒は疾うに何処かへ消え、改めて口開けと言った感じ。

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 ◎「定番!旬魚のカルパチョ」七五〇円
 …さて、摘みを慎重に熟考しよう。
  先ずは、刺身代わりに、前回も頂いた此れが良かろう。
  清涼感の有る硝子の皿に、生魚、野菜が綺麗に盛り付けられている。
  バルサミコ酢、粉チーズがあしらわれており、見た目にも美しい。
  築地直送と謳っており、此の魚は鰤の類だろうか。
  プリッとして、しっとりと口の中で蕩ける様だ。
  バルサミコ酢の甘酸っぱさ、粉チーズのコクが良く合う。

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 ◎「フルーツトマトと生ハムのシーザーサラダ」七八〇円
 …生ハムに惹かれ、此れも発注。
  だったら、「パルマ産生ハム」を発注すれば良いのだが、一〇〇〇円だしな…。
  甘い赤茄子も気に成り、シーザーサラダ自体が好きなのでね。
  其の赤茄子は、野菜とは思えない程に甘さが有る。
  其の上に葉っぱ、生ハムは量は少な目、粉チーズ、麺麭粉が塗されている。
  ドレッシングは濃厚過ぎず、さっぱりとした部類か。

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 ◎「ゴルゴンゾーラチーズのオムレツスフレ仕立」七五〇円
 …ズーチー好きだが、ゴルゴンゾーラチーズと言うのには縁が無かった。
  何だか、臭い印象も有り、避けていると言うのも有るが、折角なので。
  オムレツと言うのは、腕白中年は好きだ。
  玉子は人を幸せにして呉れるのでね。
  円形の容器に、ふんわりと盛り上がる様に収まったオムレツには、
  ロイシーなテレレがたっぷりと掛かっており、此れがゴンゴルのローザーか。
  「スフレ」が何なのかは知らないが、兎も角、ふんわりしている。
  そう言う事なのだろう。
  チーズは臭味は無く、濃厚なコクが有り、酒が進んで仕方が無い。

 ◎「フランスワイン・ボトル(赤)」二〇〇〇円
 …酒が進んで仕方が無い所で、葡萄酒へと替えよう。
  葡萄酒用の別のメニューが有ると言うので拝借する。
  が、何れも三〇〇〇円超えで、土日休みではない僕の様な下々の者には手が出ず、
  大人しく、前回も頂いた安い物で我慢する。
  レッテルには「GRAND COEUR」と記されており、量販店に有りそうだ。
  元来、酒に高い金を払うのは好きでなく、安い、密造酒の様な物でも十分だ。
  味も大して分からないので…。

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 ◎「エスカルゴのパイ包み焼」七八〇円
 …此の際だ、珍しい物を頂いてみよう。
  でんでん虫、蝸牛だ。
  虫を喰らうとは…。
  まあ、其の儘の状態ではなく、パイ包みと言うのが良い。
  如何も、「パイ」が付く物は大好物なもので…。
  伝統的な仏蘭西料理らしく、蝸牛は栄螺の様な食感で、コリッと感じられる。
  取り立てて、旨いと言う物ではないが、話の種には良いかしら。

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 ◎「ピッツァマルゲリータ」九五〇円
 …そろそろ〆へと向かい、ザーピーに取り掛かろう。
  ザーピーは三種類しか無いが、ゲリマルが有りさえすれば、万事解決。
  前回も頂き、其の旨さは十分に知っている。
  大きさは然程無いが、一〇〇〇円以下で頂けるのは有り難い。
  最近、ザーピーはすっかり高級料理に成っているのでね。
  生地は薄く、パリッとした物で、カリッと香ばしい。
  瓶詰めの様な赤茄子ではないのだろう、此の赤茄子が絶妙だ。
  火が通っていても、新鮮さが窺え、酸味と甘味の調和が取れている。
  モッツァレラチーズは勿論、円やかなコクが堪らなく良い。

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 ◎「渡蟹のリングイネ」一一八〇円
 …ザーピーと一緒に、ゲッティーも発注。
  前回は「高知茄子と完熟トマトソースのスパゲティ」を頂き、今回は替えよう。
  メニューを眺め、「リングイネ」とは何だろうか。
  日系人の婆さん、「リング・いね」さんが発明したのか。
  良く分からない癖に、然も知っているかの様に発注してみる。
  出て来た物を見て納得。
  普通のゲッティーが素麺、リングイネは冷麦、そんな所だろうか…。
  蟹が豪快に乗っている分、麺の量は御上品だ。
  とは言え、渡り蟹の旨味が凝縮されており、此れは良いね。