続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「割烹 吉田屋」【弥彦】

◆「割烹 吉田屋」【弥彦】

 …昨日。
  日々の激しい心身の摩耗を癒し、消化し切れていない特別休暇を捌けさせるべく、
  月曜日から五連休を取り、其の初日から、現実逃避の旅に出る。
  行き先は「ケータイ国盗り合戦」で未統一地域の多い、新潟県中越下越地方。
  大宮駅から夢の超特急、新幹線に乗車し、燕三条駅で在来線に乗り換え。
  弥彦線と言う、一時間に一本も走っていない路線で終点を目指す。
  越後国一の宮彌彦神社弥彦山が今回の最初の目的地。
  神秘的な本殿で参拝し、高所恐怖症にも拘わらず、架空索道で弥彦山に昇り、
  北方領土、もとい、佐渡島を見渡し、天気も良く、清清しさを感じてみる。
  如何せん、電車の本数が全く以って、信じられない程に少ないので、
  予定の変更は出来ないので、時間通りに動かねばならない。
  弥彦駅発十三時二十一分に乗らないと、宿の月岡温泉の最寄りの月岡駅に、
  十五時二十九分に到着出来ず、次の電車は二時間後…。
  下山し、駅に向かう途中に和食の店を見付け、時間も無いので飛び込む。
  然し、生憎の満席。
  他に食事が出来そうな店は無い。
  入口に設えられたテーブル付きの待ち合い席で待ち、電車の時間を告げる。
  刺身ならば早く出来ると言うので、取り敢えず発注を済ませる…。

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 ◎「キリン樽生(中)」七四五円
 …時間は無くとも、麦酒だけは欠かせない。
  「大」にしようかと悩んだが、大人しく「中」で自重。
  下手したら、此の後、走らないといけないので…。
  予想外の暑さで疲労した身体と、渇いた喉への刺激が心地好い。
  例え、座敷席ではなく、簡易的な待ち合い席でも、麦酒は麦酒だ。
  御通しは枝豆。

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 ◎「納得刺身定食」一四〇四円
 …食事はと言うと、言われた通り、と言うか、言われなくても刺身が食べたい。
  流石に、此方の御薦めらしき輪っぱ飯や、揚げ物、鰻を発注はしない。
  麦酒に刺身が有れば、十分過ぎる程に最高だ。
  十二時五十五分、電車の発車迄二十六分前に何とか配膳される。
  十三時一〇分に出れば、余裕を持って到着出来ると逆算し、食事を愉しむ。
  構成は、新潟と言えば甘海老とは言わず、南蛮海老と呼び、其れが二尾。
  他は鮪、真鯛、〆鯖、蟹が盛り付けられ、割烹料理店らしい感じだ。
  其の南蛮海老から頂けば、普段は珍しくないので敢えては頂かないが、
  こうして現地を訪れて頂けば、味は矢張り格別だ。
  甘味が強く、ねっとりと口の中で濃厚に蕩けて行く。
  甲殻類プリン体と麦酒のプリン体が相俟って、足の親指が宜しく言っている。
  白身真鯛が実に上品だ。
  肉厚の身は軟らかく、味わいは淡白だが、得も言われぬ旨味を持っている。
  〆鯖はと言うと、日頃、「鮨処 いっしん」で最高に旨い物を頂いており、
  且つ、夏の脂の乗りが少なくなって来る時期を迎えるので評価はし辛いが、
  鯖本来の味わいを損わない〆加減で、さっぱりとして旨い。
  蟹はずわい蟹だろう。
  此れも又、甲殻類なので、痛風予備軍には有り難い。
  そして鮪だ。
  外の貼り紙には「本鮪」と記されていた様に記憶している。
  赤身と言うより、中トロに近く、しっとりと口の中で蕩ける味わいは本物だ。
  何を置いても、刺身の華は鮪に違いない。
  其れより何より、魚は勿論だが、流石は米が全然違う。
  関東地方で食べている、出されている米は一体何なんだと。
  おっ!丁度時間内に飲酒と食事が終わり、早歩きで駅に向かわねば…。

~御負け~
越後国一の宮彌彦神社
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弥彦山山頂から臨む択捉島、もとい、佐渡島
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御利益が有りそうな弥彦駅舎。
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