続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「三丁目 にしや食堂」【日進】

◆「三丁目 にしや食堂」【日進】
 
 …今週は昨日と今日に休日が宛がわれる。
  昨晩は佐野に行った際に購入した「もつ煮本舗 まるぶん」のモツ煮込みを、
  晩酌の肴にし、久し振りの味わいに舌鼓を打ち、酒も進んで仕方が無い。
  こうも悩み多い時は、酒を呷って駄目に成ってしまおう。
  「生きてる事が辛いなら、いっそ小さく死ねば良い、恋人と親は悲しむが、
  三日と経てば元通り、気が付きゃ皆、年取って、同じ所に行くのだから…」。
  嗚呼、永眠しようかな…。
  寝た儘、朝、起きずに死んでしまえたら、どんなに楽だろう。
  僕一人、此の世から消えた所で、何も変わらず、其れでも地球は廻るのだ。
  最近、此の世に生まれた意味、如何して今、生きているのかを考える。
  他に生きたくても生きられない人は居るのに、僕は何故か生きている…。
  世の中なんて、実に不条理に満ち溢れている。
  こうして、今朝も生きて目が覚めて起きる。
  然も、心身が辛くて、九時半過ぎ迄、身体が言う事を聞かずに動かない。
  仕事の夢で魘され、夜中に相当な疲労を強いられているのだろうな…。
  起きて、先ずは目高を観察し、餌を遣り、目高に成りたいと思ってみる。
  否、此の広縁の柵を乗り越えて落下すれば、楽に成るかなとも…。
  午前中は力が入らず、思考も停止した儘で、虚脱状態で過ごす。
  こんな調子なので、正午を過ぎても、何をしようか考えが纏まらない。
  悩んだ結果、更に駄目に成ってしまいたい、廃人に成りたい欲求が浮かぶ。
  松尾芭蕉じゃない方の「ハイジン」は、僕は過去にも経験が有るので好きだ。
  午前中から酒場に入り浸り、今、火葬したら良く燃えそうな程に呑む。
  そんな、今から九年前を懐かしく思い、徐に外へ出る。
  「ケンタッキーフライドチキン」を食べたいが、酒を置いてないので駄目だ。
  良し、美味しい唐揚げを摘みに、冷えた麦酒が呑める此方に突撃だ…。
 
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 ◎「生ビール」五〇〇円
 …店に入り、目立たない様に端っこの席を確保し、女将さんに発注を済ます。
  ジョッキを傾ける仕草をし、更には「鶏の唐揚げ」を単品で御願いする。
  直ぐに、蒸し暑さを吹き飛ばす様な、チンカチンカに冷えたルービー登場。
  ジョッキが真っ白に凍り、宛ら、独り「南極物語」。
  喉をガヴァっと大きく開き、起き抜けに近い身体にプリン体を流し込む。
  「えい、儘よ!」とばかりに、茄子がママ、胡瓜がパパ、もとい、為すが儘、
  本能に任せて、思い切り麦酒を呷る。
  痺れる程に旨いぜ、畜生!
 
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 ◎「鶏の唐揚げ」五五〇円
 …麦酒の冷たさ、刺激に酔い痴れていると、主役の御出座しだ。
  先週も頂いたが、矢張り、此方の唐揚げは究極の旨さ。
  今迄、良くもこんなに御邪魔出来ずに居られたなと、不思議に思う。
  揚げ立ての其れからは、何とも馨しい、堪らない香りを放っている。
  こんがりと狐色、否、巨人で言う所のロペスの様な色に揚がっており、
  早く噛り付きたいと言う欲求が最高潮に達する。
  別皿で頂戴したマヨネーズを塗し、いざ、一口噛り付く。
  おおっ!何たる旨さ!
  味が確りと揉み込まれて、自宅では再現不能な味わい。
  生姜、大蒜が強く効いているとか言う印象は無いのだが、兎に角、旨い。
  噛んだ途端、肉汁が挙って溢れ出し、揉みダレと相俟って旨いの何の。
  マヨネーズのコクも絡み合い、濃厚且つ、下品さの無い野性味が感じられる。
  肉質も素晴らしく、適度な噛み応えは、腿肉の張りと弾力から窺え、
  プリッとして、決して硬くなく、パサついても無く、瑞瑞しさが有る。
  陸上競技経験者の二〇代の女子の太腿の様に、パーンッとした感じ。
  あっ、僕自身、其れを経験した事が無いのだが、飽く迄も印象の話…。
  特に、皮の部位は一層素晴らしく、カリッとした香ばしさは然る事乍ら、
  脂が染み出し、筆舌に尽くし難い旨味が襲い来る。
  嗚呼、もう、死んじゃって良いかも…。
 
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 ◎「とりもも肉のカリカリ丼」五〇〇円
 …麦酒も簡単に二本目が空き、三本目を発注する。
  序に、〆の一品も頼んでしまおう。
  気分的には、とことん駄目に成って、行き倒れても良い。
  死して屍、拾う者無し、其れでも良いのだが、迷惑が掛かるといけないので、
  自粛して、此処等で大人しく、御飯物を頂戴しよう。
  唐揚げを御替わりしたい程だが、其れでは本当の馬鹿だと思われてしまい、
  もう少し生きなくてはいけないだろうし、支障が有ると生き難いので、
  「とりもも肉のカリカリ丼」を初めて頂いてみよう。
  「とりもも肉のカリカリ丼定食」が専らだが、偶には変化球も良かろう。
  丼の御飯の上には千切りキャベツが敷かれ、マヨネーズが塗され、
  其の上にはカリカリ焼きが五切れ乗り、蠱惑的な雰囲気で誘って来る。
  誘惑光線、クラッ!
  早見優も吃驚な丼に喰らい付こう。
  カリカリ焼きに関しては数え切れない程に頂いており、殿堂入りの旨さ。
  今更、如何こう言うだけ野暮ってものだ。
  其の名の通りにカリカリ、サクサクとした軽い揚がりで、重たさは無い。
  薄く伸ばされた鶏肉が、軽さを齎しているのだろう。
  前半は麦酒の摘みとして頂き、後半は食事として専念する。
  嗚呼、座り小便して馬鹿に成って、糞を喰らって西へ飛んでしまいそう…。