◆「ＴＯＫＹＯ豚骨ＢＡＳＥ ＭＡＤＥ ｂｙ 博多一風堂」【池袋】
◎「ＴＴＢつけ麺」七五〇円
…水曜日。
月曜日、火曜日の休日を、非常に重苦しいサザエさん症候群を患いつつ、
消え入りたい様な気持ちで過ごし、社会復帰をせねば成らない…。
如何も、気に病み易い、打たれ弱い、ストレス耐性の低い人間は損だな。
普通の人の数倍、否、数十倍は疲労する。
理解はされないだろうが…。
さて、此の日は何時もより早く家を出て、久し振りに池袋へ向かう。
池袋と言う街にとも、随分と疎遠に成ったわぃ。
十二時半過ぎ迄の会合の後、台場へと戻る。
普段、仕事に入ってしまえば、昼御飯は愚か、休憩すら取れず、
取らずに労働しているので、偶には昼御飯でも食べてみようかね。
久し振りに、池袋の街で済ませてから帰ろう。
とは言え、久し振り過ぎて、何処に何が在るのか、思い出すのが大変。
取り敢えず、一時期嵌った「麺処 花田」に行けば、相変わらずの混雑。
おっ、隣に油蕎麦専門店の「麺処 花田 となり」と言うのが出来ている。
気に成ったが、時間も無いので、池袋駅方向へと向かおう。
其の間、ピンと来る様な店も思い付かず、駅構内へ。
もう、胃袋の隙間さえ満たされれば良いので、「池梟」前の此方へ。
過去に一度、酔った帰りに啜った事が有るが、時間が無い時は仕方無い。
店内に入り、券売機に向かい、暑いので涼しげなつけ麺にしてみよう。
「ＴＴＢつけ麺」と言うのが有るので、釦をポチっとな。
ＪＴＢでも、ＤＤＴでも、ＫＧＢでも、ＤＨＣでも、ＣＣＢでもなく、
そう、Ｔｏｋｙｏ Ｔｏｎｋｏｔｓｕ Ｂａｓｅなのだろう。
席に着き、食券を手渡すと、ラーメンよりも麺の茹で時間を要すと言う。
そんな事は織り込み済みで、何ら問題は無い。
五分強の後、配膳されたつけ汁を見ると、表面に粒々が浮かんでいる。
一先ず、麺の上に盛り付けられた、叉焼、麺麻、海苔をつけ汁に移し、
博多ラーメン店に似つかわしくない、やや太目の麺を手繰り、つけ汁に浸す。
此れを一気に啜れば、麺に持ち上げられ、件の粒々が口に入る。
天かす、揚げ玉ではないか。
蕎麦や饂飩なら兎も角、つけ麺に天かすとは。
つけ汁は豚骨を基本としているが、醤油味が出て、仄かな酸味も感じられる。
個人的な意見として、豚骨が強めなつけ汁に酢を加えるのは嫌なのだが、
豚骨が濃厚過ぎず、あっさり目な仕上がりなので、酢が馴染んでいる。
ドロッドロの豚骨一〇〇パーセントのつけ汁に、酢は合わないでしょう。
豚骨の味を愉しみたいのに、酢が邪魔してしまうしね…。
此れは恐らく、日本蕎麦の様な雰囲気でも食べて欲しいと言う事なのか。
麺は加水率高目のツルツルとした中太麺。
市販の生ラーメンの様な物を想像したが、意外にもちゃんとしている。
麺自体にも風味が感じられ、啜り心地も中々に良い。
叉焼は至って普通で、特筆すべき点は感じられない。
麺麻は太目の物で、松崎しげる色の軟らかい物だが、歯応えが欲しい所。
最後はつけ汁をグイッと飲み干す。
ルーシーに揚げ玉が溶け出した物は、こってりとして好きなのでね。
まあ、忙しい合間に掻っ込んだつけ麺にしては及第点かしら…。
