続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らあめん 満来」【新宿西口】

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◆「らあめん 満来」【新宿西口】
 
 ◎「チャーシューざる」一三五〇円
 
 …月曜日。
  此の暑さには参ってしまう。
  只でさえ、尋常ではないストレスを受けているのに、追い打ちを掛ける様に、
  ギラギラとした殺人光線が容赦無く降り注ぎ、熱波に包まれる。
  暑い、其れだけで全ての思考、行動が停止してしまう。
  本当、暑いのだけは生きた心地がせず、夏なんて、存在価値が分からない。
  春の次が秋じゃ拙いのかね。
  夏なんて、百害有って一利無し!
  相変わらず、仕事の方は停滞気味で、今じゃ平日でも毎日サザエさん症候群
  重症過ぎて、ケツの毛迄抜けそう…。
  今週は辛うじて、今日、明日と連休だが、当然、夏休みなんて物は無く、
  来週は一日のみの休日で、心身共に夏バテ確定。
  日がな一日、涼しい音楽を聴き乍ら、何も考えずに避暑地で過ごしてみたい。
  まあ、賤民には身分不相応だが…。
  さて、話は遡って月曜日。
  土日の血尿が出そうな忙しさを乗り切り、襤褸雑巾の様な状態。
  此の日は先週に続き、十四時半からと言う訳の分からない出勤。
  水商売じゃないんだから。
  小料理屋の女将か!
  何時もと同じ時間に家を出、普段は食べられない昼御飯を済ませてから行く。
  場所は勿論、最近、すっかり僕を虜にしている此方。
  「二郎」系が食べられれば良いのだが、流石に大蒜は無理なので、
  豚肉のヴィタミンB一には疲労回復効果が有ると、何かと言い訳を付け、
  毎度の此方でガッツリと、肉を喰らい、細やかな抵抗をしてみる。
  十二時半に到着すれば、店外に待ちは無く、入店すれば、あら吃驚。
  店内の待ちが無いどころか、空席が有ると言う奇跡。
  長生きはしてみるもんだね、此りゃ。
  急いで食券を購入し、空いている席にそそくさと尻を捻じ込む。
  いやいや、もう、完全に中毒だわね。
  嵌ると、とことん喰い散らかさないと駄目な性分で。
  食べ過ぎて、嫌いに成る程、食べ続けたくなってしまう馬鹿中年…。
  一〇分程で、何とも蠱惑的なつけ麺が配膳される。
  見るだけで身悶えして、カウパー氏が出ちゃいそう…。
  此の叉焼の量、質は何とも心丈夫で頼もしい。
  いざ、麺を手繰り、叉焼の隙間に無理矢理、押し込む様にして浸して啜る。
  つけ汁の味わいにもホッとさせられる。
  さっぱりとした酢の酸味と、ピリッとした七味唐辛子の辛味が印象的だが、
  じんわりと浮かび上がって来る動物系の出汁の滋味が最高に旨い。
  動物系だからと言って、決して野性的で暴力的な感じではなく、
  包容力の有ると言うか、優しみに溢れ、慈悲深ささえ感じる。
  壊れ掛けのポンコツ中年をも受け容れて呉れる、奥行き、懐の深さが有る。
  革新的な見栄えだが、実に保守的で、伝統に根差した深い味わい。
  旨さに唸り、思わず泣けて来そうだ…。
  麺は御馴染み、ピロピロとした平麺で、大釜で湯掻かれ、冷水で〆られ、
  確りと水切りが施され、抜かりの無い仕事振りが窺える。
  緩やかな縮れが効いているので、サラッとしたつけ汁でも持ち上げが良い。
  さて、疲労回復に努めよう。
  此の日の豚肉も凄いわね。
  肉の繊維が全て見え、頂かずとも、其の軟らかさが窺い知れる。
  頬張れば、想像通り、笑ってしまう様な旨さ。
  噛まずに解れ、蕩ける様な軟らかさで、ふわっふわのとろっとろ。
  重量感が有るにも拘わらず、ふわふわとした軽さが有る。
  肉の繊維に沿って、いとも容易く崩れ、至福の時を連れて来て呉れる。
  嗚呼、今、此の「チャーシューざる」に支えられているなと実感する。
  此れを頂いている時だけは、嫌な事も全て忘れる事が出来ている気がする。
  即ち、此の「チャーシューざる」を食べ続けないと、僕は壊れるだろうな…。
 
~御負け~
翌火曜日も、小料理屋の女将出勤だった為、二日連続で堪能。
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