続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけめん 102」【大宮】

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◆「つけめん 102」【大宮】
 
 ◎「特製つけめん(大盛)」一一二〇円
 
 …ブルジョワジー様の世界では、「御盆」と言う夏休みが有るらしい。
  十三日に御先祖様の迎え盆、十五日に送り盆と言う、素晴らしい風習が。
  ところが如何だろう。
  其の様な日本古来の先祖を敬う風習だが、僕の様な賤民は、
  御盆休みが取らせて貰えないと言う理由から、先祖に不義理をしている。
  今週は今日一日のみの休日。
  二十四日の日曜日に用事が有るので、其の休日の希望を提出するも、
  何事も無かったかの様に却下され、用事を済ませる権利すら無い様だ。
  世間様では、こう言う事を、「パワーハラスメント」と言う様だが、
  恐らく、賤民には適用されないのだろうな。
  然し、立派な人権侵害として、出る所に出ないと駄目なのだろうか…。
  毎日、身体は襤褸襤褸な程に疲れ果て、心は針の筵の様な状態に疲弊し、
  本当、此れからの身の振り方は元より、絶命した方が楽なんじゃないかと、
  毎日其ればかりを考えており、酒に縋らないと居ても立っても居られない。
  日に日に、目の下の隈は濃く成るばかりで、常に気分は重苦しい。
  眠りは浅く、寝起きはストレスで吐き気が酷く、嘔吐いてばかりいる。
  病院行こうかな…。
  昨晩も疲労で、寝床に入って一分と掛からずに気絶。
  然し、夜中に悪夢に魘され、暑さに悩まされ、快眠なんて程遠い。
  勿論、暑さでセクシーランヂェリーはズリオロスパンチョス…。
  朝は八時に目覚ましを掛け、何時もよりも早く起床。
  一日しか休みが無いので、本当、貴重。
  漏れ無く連休のブルジョワジー様には分かるまい。
  例え心身が疲労していようと、早起きして動き出さないと、
  一日なんてあっと言う間に過ぎ去り、何も出来ずに終わってしまう。
  何せ、用事が有るからと言って、希望を出しても休ませて貰えないのでね…。
  午前中は疲労で抜け殻の様に過ごし、あっと言う間に正午を過ぎる。
  腹も減り、何を食べようか決まらない儘、自動車で大宮駅周辺へ向かう。
  諸般の事情で昼酒が出来ないので、仕方無く、ラーメンにしよう。
  最近は、大好きなラーメンを食べるより、酒を呑む方が優先なので…。
  大宮駅西口では「UNDER GROUND RAMEN REMIX」、
  「麺処 ほん田 nⅰjⅰ」、「つけめん 102」が有名店。
  同じ通りに在るので比較し易く、今回は此方に決定してみる。
  店外に行列は無く、店内に入り、先ずは食券を購入する。
  折角なので、思いっ切り、つけ麺を満喫したいので、豪勢に行く。
  具がてんこ盛りの「特製つけめん」にし、麺の量は並と同一価格の大盛で。
  生憎、満席と言うので、暫し、暑い屋外で待つ様に促される。
  五分程で中に案内され、カウンター席の中程に着席する。
  食券を差し出し、冷水を呷り、日頃の憂さに悶々としてみる…。
  一〇分程で、具の盛り付けられた皿と、つけ汁が先に提供され、
  程無くして、麺の皿が差し出され、食事の準備は万事整う。
  つけ汁に叉焼、麺麻、味付け玉子、葱を移し、麺の上の貝割れ大根も移動。
  麺を手繰り、具沢山のつけ汁に、いざ、捩り込む様にして浸す。
  此方、昼の部は豚骨×魚介、夜の部は鶏×魚介と言う二毛作
  今流行りの濃厚魚介豚骨出汁のつけ汁は、とろみが有り濃厚だ。
  濃厚民族には持って来い。
  麺にべっとりとつけ汁が纏わり付き、粘度の高さが窺える。
  久し振りに此の手のつけ麺を頂けば、矢張り旨いな。
  最近は「らあめん 満来」の「チャーシューざる」に嵌っているので…。
  此処数年来の流行りだけあって、大きく外れる様な事は無いが、
  其の分、吃驚する様な大当たりも無く、無難に至って美味しく頂ける。
  別段、何の悪口でもなく、個人的には賛辞のつもりだ。
  此方の系列では何度も頂いているが、仕事は丁寧だ。
  動物系の出汁も確りと感じられ、濃厚で濃密、芳醇な旨味が感じられる。
  其処に、魚粉を打ち込むだけの野性的な物とは違い、上品に魚介が薫る。
  麺は中太で、断面は四角い物で、艶艶と煌めきを放ち、実に美しい。
  無論、水〆、水切りは確りと施されている。
  ツルツルとした口当たりに、もっちりと、シコシコした食感が心地好い。
  さて、具が多いので大変だ。
  叉焼は丸で豚の角煮を思わせる様な厚さ、大きさで、此れは食べ出が有る。
  赤身の部位は繊維に沿って解れ、脂身はプルプルだ。
  大きな感動こそ無いが、いやはや、麦酒が欲しく成るわぃ…。
  麺麻は特筆すべき点は無いが、個人的には極太の麺麻が合うと思うのだが。
  味付け玉子は、黄身がトロトロ過ぎず、ねっとり感が保たれ、味付けは薄目。
  最後は、卓上にスープ割り用の鰹出汁の入ったポットが配されているので、
  普段は滅多にしないが、つけ汁を割ってみる。
  加熱用の焼き石は、打診されたが、猫舌なので遠慮してみる駄目中年…。