続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らあめん 満来」【新宿西口】

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◆「らあめん 満来」【新宿西口】
 
 ◎「チャーシューざる」一三五〇円
 
 …一昨日。
  其の前日は何だか食欲が湧かず、原因不明の食欲不振に見舞われる。
  心身からの何らかの信号なのかしら…。
  生来、胃腸は弱いにも拘わらず、此れだけの暴飲暴食を何年も続けていれば、
  好い加減、身体だって可笑しくなるわね。
  胃腸は弱い、ストレスにも弱い、堪え性も無い…。
  と言う訳で、此の日も、性懲りも無く此方へ出向くポンコツ中年。
  前々日の水曜日にも訪れ、木曜日も訪れるも大行列で回避し、金曜日。
  十二時一〇分を少し廻った頃に到着すれば、何てこったい、店外に待ち二名。
  まあ、回転も良いし、時間に余裕を持って出て来たので待つとするかね。
  焼ける様な陽射しの下、しがない中年が、溶け掛かっている蛞蝓の様に佇む。
  彼是と観察していると、此の建物は「満来BLDG」と書いてあるので、
  成る程、自社物件とは流石で、言わば、「チャーざる御殿」か…。
  さて、五分程で店内に入り、券売機で何時もの釦をポチっとな。
  店内の行列も長蛇で、僕の前には十三人。
  然も、殆どが近所の月給取り、ホワイトカラーのブルジョワジー様ばかり。
  ブルジョワジー様と同じ行列に混ざったら、不敬罪で逮捕されやしないか。
  そんな心配に怯え、食券の改札を受け、店内のフュージョンを聴いて待つ。
  十五分は掛かっただろうか。
  漸く、席に案内され、冷水を呷り、一息吐く。
  此の日も厨房内は五人体制で、人時売上高は幾らなのかと考えたりする。
  メニューの単価が高いし、回転も早いので、結構高いんだろうな…。
  そうこうしている内に、食事の準備が整う。
  着席から三分と経たない早さが有り難い。
  今日も今日とて、相変わらず、此の叉焼には励まされる。
  愛しさと切なさと心強さを兼ね備えている…。
  矢も楯も堪らず、麺を手繰り、つけ汁の隙間を見付けて捻じ込む様に浸す。
  叉焼からは旨味が染み出していると想像をし乍ら。
  ツルツルっと啜れば、何度頂いても良いわね。
  和風の出汁の効いた優しい、滋味に溢れた味わいが感じられる。
  すると直ぐに、酢の酸味のキリっとした味わい、七味唐辛子の辛味、
  此れ等が追い掛けて来る様に味覚に訴え掛けて来る。
  昔乍らの味であり乍ら、革新的な此の大盛り。
  此の対比が不釣合いの様でいて、均整が取れているのだろう。
  麺はツルツルのモチモチで、いとも簡単にスルスルっと入って来る。
  今年、久し振りに御邪魔した際、以前の印象で、麺を食べ切れるか案じたが、
  切り盛りする人員が変わり、恐らく、麺の量も減った様な気がする。
  以前はもっと、食べ切るのに難儀した程の量だったが、今は難無く頂ける。
  さあ、叉焼の御出座しだ。
  言わずもがなだが、喰らい付けば、適度な程好い噛み応えが有り、
  ホロっと解れる軟らかさ、ふわふわとした蕩け具合、此れが絶妙だ。
  勿論、味付けも宜しく、此れを摘みに一杯飲れたら、どんなに素敵だろう…。
  此の叉焼に栄養を補って貰い、ヴィタミンB壱を補給して貰っている。
  残念乍ら、疲労回復の実感は然程無いが、少なくとも心は満たされる。
  最後も、つけ汁を全て飲み干し、叉焼の養分を余す事無く摂取。
  何とか生きてみようと言う気持ちも、少しだけ貰える…。
 
~御負け~
先週水曜日の「チャーシューざる」。
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