続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺屋たつみ 喜心」【秩父】

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◆「麺屋たつみ 喜心」【秩父
 
 ◎「味玉ちゃーしゅーつけめん(豚骨魚介)」一一〇〇円
 
 …昨日。
  日曜日からの四連休の二日目。
  御案内迄に申し上げておくが、決して夏休みではない。
  至って普通の今月度内に消化せねば成らない公休日だ。
  こうして、纏めて休日を宛がわれざるを得ないと言う事は、
  如何に、真面に所定の休日日数が消化出来ていないかと言う事だ。
  とは言え、今月度も公休日に休日出勤を余儀無くされているので、
  又、繰り越しの代休が一日増え続けるのだが…。
  其れはさて置き、折角の四連休なので目論見が有る。
  辛く厳しい夏休み期間中の労働を終えた細やかな御褒美に、小旅行へ出る。
  出費が嵩んでいるので、余り遠出は出来ないので近場で我慢。
  普段、日帰りで出掛けているが、泊まればもっと愉しめる場所。
  其れを軸に考え、我が埼玉県が誇る観光地、秩父に決定。
  幾度と無く訪れているが、ゆっくりと痴恥部、もとい、秩父を満喫する。
  朝は九時に家を出立し、東京環状から県道十五号線に入り、只管直進。
  国道二九九号線を右折し、正丸峠を越え、秩父市内に転がり込む。
  羊山公園から秩父市内を眺望し、十一時半を過ぎたので腹拵えに行こう。
  一食はラーメンを頂きたいので、事前に彼是と調査済み。
  火曜日が定休日の為、翌日に頂く事が出来ない此方に御邪魔しておかないと。
  秩父地域で一番、否、もっと広域の選挙区で言えば埼玉十一区で一番の此方。
  過去に少なくとも二度は御邪魔しており、水準の高さは折り紙付き。
  正午前の為、駐車場にも一台分の空きが有り、店頭に待ちも無い。
  店内に入り、先ずは券売機と対峙し、悩ましい時を迎える。
  何せ、此方は日替わりで提供されるメニュー、味が異なるのでね。
  此の日、月曜日は「豚骨の日」と銘打たれ、「博多長浜らーめん」、
  「豚骨黒醤油らーめん」、「豚骨醤油らーめん」、「豚骨魚介つけめん」、
  「秩父吉田の味噌らーめん」と言う構成で、濃厚民族としては嬉しい。
  欲を言えば、全メニューを少しずつ頂きたい程だが、王族ではないので無理。
  熟考を重ね、夏なのでさっぱりとつけ麺にしようと心に決める。
  そして、こう言う時に、通常のつけ麺にしようと思わないのが駄目中年。
  折角の旅。
  味付け玉子に叉焼も付けたくなってしまうのが駄目中年の常。
  「味玉ちゃーしゅーつけめん」の釦を押す駄目中年…。
  女中さんに食券を手渡し、着席し、ヂッと出来上がりを待つ。
  其処から、待つ事、凡そ一〇分強。
  実に、蠱惑的で魅惑的なつけ麺が運ばれて来る。
  麺の上にへばり付く様に、分厚い叉焼が四枚有り、味付け玉子、麺麻、海苔。
  早速、具を全てつけ汁に移し、矢も楯も堪らず、食事に有り付く。
  麺を手繰り、粘度の高目のつけ汁に浸して啜る。
  つけ汁は此処数年来の流行りの魚介系豚骨。
  魚介の味わいが先ずガツンと来て、和風のホッとする落ち着きも感じる。
  以前は、鶏ガラ、丸鶏、モミジ、鶏皮を強火で一〇時間以上炊いた鶏白湯と、
  鰹節、鯵節、烏賊煮干し等の魚介出汁を配合した鶏白湯魚介と言うのが売り。
  今回のは豚骨を主役に据えている。
  豚骨の出汁の甘味、旨味が存分に出ており良いわぃ。
  粘度は中程度で、ドロッとし過ぎず、サラッともしていない。
  此の手のつけ麺は、味の想像が付いてしまうが、外れが無いのが良い。
  さて、麺も秀逸だ。
  麺の旨さのモチモチ、シコシコを求めて三重層を作っており、
  上下の層はモチモチ感の出る饂飩粉を、中間層はシコシコ感の出る強力粉を、
  夫々使用し、ゲッティーの少し芯が残る食感を追求したと言う。
  つけ汁もべっとりと纏わり付き、最後迄、持つか如何かが心配だ。
  具の叉焼、此れが中々に強敵だ。
  普段、「らあめん 満来」で鍛えているので、一寸やそっとじゃ驚かない。
  此方の此の量も、別段、驚く様な量じゃない。
  只、何故か、如何言う訳だか、腹がくちい。
  バラ肉を巻いた叉焼は、「つけ麺 弐★〝屋~にぼしや~」宜しく、
  外縁の部位は味付けが濃く、炙られて香ばしく、噛み応えと硬さが有り、
  内縁の部位は程好い軟らかさが特徴的だが、つけ汁が濃い所為か、
  此の叉焼四切れが中々に強敵で、胃袋にヅシッと来る。
  味付け玉子は持っただけでプルンプルンで、噛めば中から黄身が溢れ出る。
  玉子の良さを思う存分に体現している。
  麺麻は適度な極太で、シャキシャキとして、サックリ、歯触りが良い。
  麺を大盛りにしなかったので、あっと言う間に啜ってしまう。
  最後はスープ割りもせず、原液の儘、旨さを堪能する。