続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「レストラン 葡萄酒」【鉄道博物館(大成)】

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◆「レストラン 葡萄酒」【鉄道博物館(大成)】
 
 ◎「ポークガーリック焼き」八〇〇円
 
 …四連休も最終日を迎え、重苦しいサザエさん症候群に苛まれる。
  昨日、一泊二日の秩父への小旅行から帰れば、生きる希望を失う。
  月曜日の晩、上役から今後の業務に関しての電子書簡を受け取ったりで、
  より一層、サザエさん症候群を拗らせる要因は幾らでも揃っている…。
  昨晩は疲労し、ザーピーの店屋物で晩御飯を済ませ、二十二時には気絶。
  夜中に何度も目が覚め、暑さの所為で、パンテーはズリオロスパンチョス。
  休日最後の日は、たっぷりと睡眠を取っても良かろう。
  睡眠の質は兎も角として…。
  今朝は九時に寝床から這い出し、気怠く、絶望的に午前中を過ごす。
  明日からの仕事を憂い、何もやる気が起こらず、極めて自堕落に過ごす。
  そろそろ、昼御飯の心配をする時間に成るも、思考回路が停止する。
  あれが食べたい、此れが食べたいと、明確な欲求が起こらず、
  浮かんだ店は帯に短し襷に長し、此れ!と言うのが無い。
  世間では、こう言う人間を優柔不断と呼ぶらしい…。
  高が一食、然れど一食。
  生きる上で大事な食事を、何を頂こうかと大いに悩んでも宜しかろう。
  あと何食頂けるか分からないので、此れが最後の一食に成るかも知れない、
  そう考えたら、容易く決められなくなるだろう…。
  さんざっぱら悩み、決まらない儘に家を出る。
  偶さか、日用品の買い物も有り、大宮駅方向に自動車を走らせる。
  其の道中に在る、店の存在は一〇年以上前から知っているも、
  入る機会を逸し、と言うより、とても入り辛い店構えの為に臆していた。
  良し、今日なら行けそうな気がする…。
  外観は凡そ営業中とは思えない感じだが、「営業中」の木札が掲示され、
  店頭には御薦めメニューを記した黒板も出ている。
  店内に初潜入すると、意外にも混雑しており、近所の月給取りが占拠。
  国道十七号線沿いで、会社が多い割りに、駅前と違って飲食店が少ない。
  そんな需要に応える様に、月給取りの昼休みの受け皿に成っている様だ。
  何とか空席が有り、腰掛け、メニューを眺める。
  情報では、此方の店主は「帝国ホテル」でも腕を揮っていたと言う名うて。
  其の裏付けも有って、此れ程に混雑しているのだろう。
  メニューは洋食が殆どで、他にはカレーが用意されている。
  自動車でなければ、洋食メニューを摘みに呑みたい所だが、我慢、我慢。
  「レバーソテー」に九割方傾いていたが、直前で打っ棄って変更。
  「ポークガーリック焼き」と言うのに惹かれて発注を済ませる。
  店内は昭和の儘、時代が止まっている様な感じで、レーザーディスクが有る。
  此の手の、昭和の香りがプンプンする店は大好きだ。
  さて、一〇分一寸で件のメニューが運ばれて来る。
  こう言う肉を炒めた物と言うのは堪らないわぃ。
  先に、付け合わせの野菜だけを遣っ付ける。
  野菜は邪魔なのでね…。
  片付いた所で、落ち着いて肉に取り掛かる。
  豚肉の厚味は五ミリメートル程は有り、食べ出は有りそう。
  いざ噛り付けば、味付けは然程、大蒜の風味は控え目な印象。
  然し、味付け自体は濃い目で、高血圧患者の僕には持って来い。
  薄味の病人食の様な物を食べても、旨くも何とも無いしね。
  醤油味が立っており、甘味は無く、微かに大蒜の風味が追い掛けて来る。
  豚肉は噛み千切れば、ブリンとした食感で、決して軟らかくはないのだが、
  肉肉しさが有り、ギュッと噛み締めたくなる。
  表面はカリッと香ばしく、タレも存分に絡んでいる。
  白米を豪快にもりもりと頬張りたくなる。
  他には味噌汁、小鉢が付く。
  揚げ物、焼き物、カレーが中心だが、メニューが豊富なので飽きないだろう。
  「とりのからあげ」に麦酒なんてのも素敵だろうな…。