続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「豚骨醤油拉麺 百麺」【板橋区役所前】

◆「豚骨醤油拉麺 百麺」【板橋区役所前】

 …昨日。
  やっと、待望、念願、悲願の週末の休日が遣って来る。
  束の間の休息、心休まる二日間は今の生きる支えだ。
  然し、土曜日の明け方、不意に、前日の仕事で一つ、気に成る事を思い出す。
  月曜日には早々に動き出さねば成らない案件の為、其の確認だけに出社する。
  十一時前に出社し、パーソナルなコンピューターを開き、いざ確認。
  何だ、ちゃんと遣ってるじゃないか、たー君。
  結局、取り越し苦労、杞憂に終わり、スッと力が抜け、一安心。
  正午に会社を出、さあ、休日を堪能するぞ!
  さて、池袋で「廻し鮨 大漁」で昼間っから、シースーとルービーも良いな。
  然し、月末に差し掛かり、懐も大分痛いので、他を当たろう。
  信号待ちをしている時、不意に、そうだ、「百麺」に行こう、と思い付く。
  京都には行かず、埼京線板橋駅で降り、旧中山道板橋区役所方面へ歩く。
  今から十四年程前迄、毎日降り立った街だけあって、感慨深い物が有る。
  愉しく過ごし乍らも、何処かに忸怩たる思いを持ちつつ過ごした街。
  そんな思い出に耽り、十五分程で辿り着く。
  国道十七号線にも、豚骨臭が漂っており、懐かしさが込み上がって来て、入店。

 ◎「アサヒスーパードライ(中瓶)」五〇〇円
 …昔は先払いだったが、今は券売機が導入され、食券を購入する。
  先ずは、懸案事項が杞憂に終わった御祝いと、休日の幕開けに乾杯すべく、
  瓶麦酒の食券を購入し、昼間からパイイチ引っ掛けようかね。
  中華人民共和国人の女性店員に「イラッサイマセ~」とカウンター席に促され、
  直ぐ様、中瓶とコップが差し出され、手酌でグイッと呷ろう。
  駅からの道程を歩いて来て、少し火照った身体に染みる。
  血液の巡りが良く成っている所為か、酒の廻りも良い様だ。
  う~ん、背徳。

イメージ 1
 
 ◎「太麺」六八〇円+「大盛り」無料+「細麺替玉」一〇〇円
 …さて、ラーメンは「太麺」の食券を購入していた。
  麦酒が半分にも差し掛からない所で、ラーメンの御出座し。
  おっ、丼がロイクー変わったな。
  其れにしても、前述の通り、此の界隈に通っていた、金の無かった時分、
  此のラーメンは御馳走で、垂涎の的だったな。
  今と成っては、御蔭様で、不自由無く頂ける事に、感慨も一入だ…。
  早速、先ずはプースーから啜ろう。
  表面に油層が構築され、其のこってり感と、動物系のパンチの効いた味わい、
  其れが舌に纏わり付き、包み込む様に、口内に広がって行く。
  昔よりも、少し味が変わったかしら。
  昔は店の屋号も「極楽汁麺 百麺」だったが、今は「豚骨醤油拉麺 百麺」に。
  五十八種類の麺と三十三種類のスープから厳選したと言う謳い文句だったが、
  其の文言は消え、スープ作りの拘りが能書きとして貼られている。
  拳骨を主体に背ガラ、豚頭、鶏ガラの動物系材料のみを使い、
  毎日一〇〇キログラム以上のガラを使って炊く濃厚な豚骨スープは、
  四本の寸胴を使ってスープとガラを移動させ乍ら作り込むと言い、
  スープの状態や水位を見乍ら、余分な油分や滓を取り除く等の微調整をし、
  濃厚乍らも切れが有るスープを作り出していると、大々的に記されている。
  獣臭のする博多ラーメンを思わせる豚骨の風味が、濃厚民族には堪らない。
  此方のラーメンは、家系ラーメンに分類される事が多いが、
  個人的には、具は家系ラーメンだが、其れとは分けて区別したい。
  さて、麺は、家系ラーメンを髣髴とさせる太目の平麺。
  表面はツルツルして、モッチリ、ムチムチした腰と弾力の有る麺。
  中盤から、卓上の揚げ大蒜、刻み大蒜を投入し、コクを増す。
  揚げ大蒜は一気に香ばしさが増し、大蒜摂取は休日ならではの娯楽だ。
  麺を平らげたので、替え玉に取り掛かろう。
  替え玉は細麺で出されるので、最初に太麺を頂けば、二度愉しめると言う寸法。
  麺の硬さは嬉しい事に粉落としが有り、思わず其れで御願いする。
  茹で時間は一〇秒弱で、此れを啜れば、歯にくっ付く様な食感で、
  粉の風味も強く感じられ、此れならば、下痢したって構わない。
  叉焼は赤身が殆どの硬めの物で、ややパサつき気味なのが残念。
  菠薐草はたっぷりと盛られ、海苔はプースーをふんだんに吸って旨い。
  食べたいと思っていた味だけに、態々赴いて頂いて良かった、良かった。