◆「中華旬彩酒家 ぼんぼん」【戸田公園】
…木曜日。
日中はBOOK厚木に行き、仕事を熟し、十六時半には切り上げ、
池袋へと戻り、残務整理をし、十九時過ぎに退勤する。
さて、今週は日曜日から仕事の為、金曜日に代休を宛がった為、
木曜日の晩が「花木」と成り、弾けたくなってしまう。
先日、以前に日進で「和彩楽酒 かもん」、宮原で「和匠喜酒 かもん」として、
僕の舌を唸らせたマスターから連絡を貰い、今は戸田公園で働いていると言う。
先週訪れるも、定休日と重なってしまい、仕切り直しで訪問。
中華人民共和国料理居酒屋の様だが、和食の料理人のマスターなので、
近い内に和食へと転換する様で、其の端境期と言った感じの様だ…。
◎「生ビール」五一八円
…店に入り、随分と痩せたマスターと二年振りの挨拶を済ませ、
カウンター席に着席し、先ずは、花粉症の消毒をしなければ。
麦酒を発注し、一週間の疲労を労い、花粉を洗い流す。
いや~、旨いわね。
此の時だけ、生きていて良かったと痛感する。
其れ以外は、然して思わないけど…。
御通しは何だろうか、一口餃子と鴨肉の煮物の様な感じ。
◎「ホッピー(白)」四一〇円
…あっと言う間に麦酒が空いてしまったので、お次はピーホツで。
ホッピーは黒よりも、断然、白だ。
焼酎も多目で、此れならば三杯行ける。
気の抜けた麦酒の様な、緩い感じが何とも心地好い。
◎「豚肉とにんにくの芽炒め」六二六円
…マスターから、「何か食べる?」と訊かれ、暫く考える。
壁の白板に記された、中華人民共和国料理っぽいメニューに目が留まる。
偶さか、数日前に大蒜の芽を食べたいなと思っていた所だったので。
器もそうだが、何処か、和食の趣きも感じられる炒め物だ。
一口頬張れば、おおっ、大蒜がガツンと効いて旨い!
其れも其の筈、「大蒜、大丈夫?」と訊かれたので、ガッツリ御願いしていた。
甘辛い醤油ダレが、豚肉と絡み合い、此れにマヨネーズを塗して頂けば、
酒が幾ら有っても足りない程で、ホッピーが捗って仕方が無い。
◎「とりの唐揚げ」五一八円
…ホッピーが捗るので、料理をもう一品行ってみよう。
メニューを捲り、「とりの唐揚げ」と言うのに惹かれる。
酒の摘みとしては最高だしね。
発注すると、其の昔、「かもん」での鶏の唐揚げが思い出される。
マスターが客に向かって、「此れから唐揚げ作るけど、食べる人?」と、
挙手を求め、其れに応じて揚げ物をすると言う、無茶苦茶な受注方法…。
久し振りに、懐かしの味を頂けば、う~ん、最高だ。
和食の料理人らしく、生姜を効かせた唐揚げは、カリッと香ばしく、
其れで居て、鶏肉は瑞瑞しく、軟らかくてジューシーで、肉汁が溢れ出る。
鶏の唐揚げランキング一位は「三丁目 にしや食堂」で揺らぎないが、
此れも又、胃袋を鷲掴みされる逸品だ。
山椒塩を塗して頂くと言うのも面白い。
酔った勢いで彼是とメールをしていると、次に向かう先が出来たので、
麦酒一杯、ホッピー五杯を頂き、すっかりヘベのレケで千鳥足の駄目中年…。