続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン 一心」【高坂】

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◆「ラーメン 一心」【高坂】

 ◎「ラーメン(並)」七八〇円+「チャーシュー1枚」一〇〇円

 …何だか、昨晩は暑くもないのに寝苦しく、寝付きが悪かった。
  眠りに落ちそうになると息苦しく、其れで起きてしまうと言う繰り返し。
  如何やら、太り過ぎて、気道が確保出来ないのか、顎の肉が邪魔する様だ。
  花粉症の鼻詰まりも、万事が解決と言う感じも無く、何と無く詰まる気がする。
  其れに、睡眠時無呼吸症候群の様なので、寝乍らポックリか。
  其れなら其れで、楽で良いか…。
  そんなこんなで、夜中に何度も起き、結局、朝は七時前に寝るのを諦める。
  徐に起き出し、風呂に入り、身を清める。
  午前中は「ぶらり途中下車の旅」を観乍ら、極めて自堕落に過ごすが、
  一〇時半過ぎに家を飛び出し、昼御飯を食べに早目に出る。
  昨日の「ジャンプ」で、暴力的なラーメンへの想いに火が点いてしまった。
  彼是と検索していると、「ジャンプ」の一番助手氏が独立し、
  今年の一月三十一日に東松山に店を出したと今更乍らに知る。
  別段、ラーメンヲタクでも、「ジャンプ」の常連でもないので仕方無い…。
  思い立ったが吉日、上尾、川島を抜け、東松山市内へと向かう。
  国道二五四号線沿いに店を発見し、到着すれば、開店時間の一〇分前。
  先客は七名と、僕と同様、午前中から暇な人が多い様だ。
  家に居られない事情でも有るのだろうか…。
  炎天下、ヂッと待ち、一〇分で開店し、ぞろぞろと店内に入り、食券を購入。
  「ジャンクガレッジ」、「ジャンプ」の系列では決まって「ラーメン」なので、
  此方でも勿論、「ラーメン」以外を頂く理由、道理は無い。
  「ラーメン」の釦を押し、豚はと言うと、「チャーシュー1枚」と言う釦が。
  初めてだが、「ジャンプ」の直系なら間違い無いだろうとポチっとな。
  八番目の席に腰掛け、食券を提示すれば、初回の麺茹でには間に合わず、
  二回目に成る為、少々時間が掛かると念押しされ、グッと堪える。
  厨房内は店主氏と女性店員のみで、さくらと一郎と同じ編成。
  店内を観察していると、「ジャンクガレッジ」、「ジャンプ」っぽさも有るが、
  FMレディオが流れている当たりは、独自色を出そうとしている証か。
  そして、入店から十五分程で無料の乗せ物の声が掛かる。
  此方は「ヤサイ」、「ニンニク」、「アブラ」、「ネギ」、「肉玉」とな。
  取り敢えず、「全増しで」と御願いすると、丼が差し出される。
  此方は銀の盆は無く、丼を直接提供する方式の様だ。
  なので、慎重に下ろさないと、プースーが零れてしまうから危険だ。
  手元に届いた所で、蓮華を手に取り、先ずはプースーから啜ろう。
  ん!?「ジャンプ」と異なる、すっきりとした、醤油ダレの立った味わい。
  開店直後だからなのか、随分とあっさり目で、仄かな酸味の有る、
  想像とは違ったプースーに、些かの拍子抜けを覚えるも、旨いので良いか。
  個人的には、矢張り「ジャンプ」の様に、動物系の出汁がガツンと来て、
  まったりとして、円やかでコクの有る、執拗くない味わいが好きかしら。
  さて、野菜はと言うと、シャキシャキとクタクタの中間と言った塩梅で、
  修業元の茹で加減を忠実に再現している感じで、好みの歯触り。
  上にコロコロとした物が大量にぶっ掛けられている背脂も素敵だ。
  決して諄くなく、寧ろ、甘味を齎して呉れ、背脂だけでも美味しく頂ける。
  漸く、麺を引っ張り上げてみよう。
  山で汲んで来た水を使用して打っていると言う事らしく、自家製麺か。
  太目の平麺と言った感じで、食感はもそもそして独特だ。
  「ジャンクガレッジ」や「ジャンプ」の様な、縄暖簾の様な感じでも無く、
  極太の田舎蕎麦を思わせる様な趣きも有り、低加水のザラッとした口当たり。
  当然乍ら、モチモチっとした腰と弾力が有り、啜り心地の良い麺だ。
  麺の量は二〇〇グラムと、決して多くない。
  此れに刻み大蒜が纏わり付き、二日連続での摂取を嬉しく思う。
  そう言えば、総入れ歯、隣の客が大蒜を入れ忘れられていたが、其の辺は、
  「ジャンクガレッジ」の血統だなと感じずには居られない…。
  期待は豚だ。
  大振りで分厚い物が二枚入るが、バラ肉を巻いた物の様だ。
  然程、綺麗な「@」には成っていないが、厚味が圧巻で、食べ出は十分。
  喰らい付けば、赤身の部位は確りとした歯応えが有りつつも、ちゃんと解れる。
  味付けは控え目な印象だが、脂身の部位はプルンとしている。
  流石に「ジャンプ」の域には達していないが、出来は秀逸で旨い。
  無料の乗せ物の「肉玉」とは、鶏の肉団子で、生姜の風味が効いている。
  個人的には無くても良いかなと思うが、「マシマシ」と欲張って、
  二個も乗せて貰う客が居る位なので、人気なのだろう。
  汗だくで完食するが、後続客も多く、地元では既に人気店なのだろう。
  麺の量が「中盛」は「並盛」より五〇円高かったり、「ジャンクガレッジ」、
  「ジャンプ」と異なる点が有るが、是非とも残って頂きたい店舗だ。
  自宅からは春日部の方が近いので、「ジャンプ」優先と成るだろうが…。