…先週日曜日。
翌日の仕事を思うと、憂鬱が募り、現実頭皮、もとい、現実逃避したくなる。
と言う訳で、久し振りに、焼肉でも頂いて、パーッと行きたくなる。
何軒か候補を検索し、総合的に判断し、二〇一三年一月十八日以来、
二年四ヶ月振りに此方を御邪魔してみようと、歩いて出掛ける。
店内は略満席に近い状態で、何とか空席に案内され、事無きを得る。
◎「アサヒエクストラコールド」五二九円
…先ずは、何は無くとも麦酒が無いといけない。
通常の「ヱビス」と「エクストラコールド」が同じ値段なので、
歩いて来て汗ばんだので、一刻も早くひんやりとしたいので此れを発注。
思ったよりも冷たくなかったが、まあ、良いか。
酔えりゃ何でも良いのだし…。
嗚呼、矢張り、酒は手放せないな。
◎「キムチ」五二九円
…クーニーも発注したが、其れ迄の繋ぎで朝鮮漬けで凌ごう。
辛味も程好く、食べ易い味付けで、辛いのが駄目な僕でも平気。
普通の白菜の漬物は葉の部分の方が好みだが、朝鮮漬けに関しては、
茎の部分の方が美味しく感じる。
然し、五二九円は一寸割高感は感じられる。
◎「厚切り上タン塩」一七一七円
…さてさて、クーニー、クーニー。
先陣を切るのは矢張り、牛のベロ。
普通の「上タン塩盛り」も有るが、牛タンは厚味が有る方が断然旨い。
前回も此れを頂いたので、旨さは折り紙付きだ。
焼き上がりを早くする為に隠し包丁が入っているだけあり、焼き過ぎ注意だ。
表面に軽く焼き目が付いた所で、搾った檸檬に付けて頬張る。
おおっ、何と軟らかいんだろう。
身悶えする様な旨さと、サックリとした歯触りが絶妙だ。
少し、焼き時間が短過ぎたのか、中が生だが、タン刺し気分で旨い。
牛とデープキッスは頻繁にしたくなる…。
◎「和牛上ハラミ」一七一七円
…何時もの流れ通り、牛タンに続いては、大好きな腹身。
此れ又、普通の「ハラミ」も有るのだが、腹身も高い方が旨いに決まっている。
焼肉に関しては、カルビが無くても、腹身が有れば十分。
見るからに脂身も有り、遥かにカルビを凌駕している。
焼き過ぎず、軽く表面を炙る程度に、レア状態で頂く。
「あ゛~っ」と、座り小便して馬鹿に成ってしまいそうな旨さ。
霜降りで軟らかい和牛の腹身で、希少な部位の為、品切れ必須と言うのも納得。
噛むと蕩けてしまうのだが、溢れ出す、迸る肉汁に恐れ入谷の鬼子母神。
脱毛、もとい、脱帽だ…。
◎「カルビ」一〇六九円
…焼肉を食べに来たのだから、一応、カルビも頂いておこう。
腹身に金を掛けた分、カルビは一番安い物で構わない。
「頭バラ特上」と言う、黒毛和牛A五ランクのカルビの中の最高部位も有るが、
何だか、カルビには然程惹かれないのは何故だろう。
カルビは安い物を、御飯と一緒に頂いた方が旨い気がする。
そうは言っても、軟らかい部位だけを集めたと言う、此方の自慢メニューだ。
適度な脂の乗りと噛み応えで、貧乏舌、馬鹿舌の僕には最高級品と一緒。
◎「赤身ロース」一〇六九円
…もう、歳の所為で、焼肉なんぞ、量を食べられなくなってしまったので、
そろそろ、〆に向かい、「ライス(小)」を発注し、締め括る。
久しく、焼肉でロースを頂いていなかったので、偶にはね。
歳で大量の脂が受け付けなくなっているので、「赤身」の文字に惹かれる。
炙って頂けば、赤身特有の引き締まって、弾力の有る肉質が心地好い。
かと言って、脂が乗っていない訳ではなく、ジューシーさは存分に有る。
此れを御数に御飯を掻っ込めば、最高の〆だ。
其れにしても、歳は取りたくないものだ…。
麦酒は三杯だったかも覚えていない駄目中年…。